2005年 11月 (1.01)。

それは大変!!

Last Modified: Fri Nov 11 02:55:04 EST 2005 (11/11, 16:55 JST)

Nov 10 [Thu]


(09:31)
英語は日々学習であるということ。"verbose" をいままで 「う゛ぁーぼす」と最初に力点をおいて発音していたが、これは 「う゛ぁぼうす」のように後に力点がくることがわかった。 今までこんなこと知らなかったなんて。
(10:48)
今日はさすがにもうストにつきあって休んでらんないので大学へ。 いくつかのビルの前ではあいかわらずタイコを鳴らしている連中がいるが、 その数はかなり少ない。このストは失敗に終わりそうだな。
(12:09)
google://it's-rather-amazing-how-tall-a-tower-of-stupidity-can-be-built-on-a-foundation-of-ignorance./
(15:42)
アメリカ人のほめ言葉: そういうことです.
はっ、

これは!!

google://最後通帳/

オッペルとゲンガー (= 象)。

(18:59)
Alt キーのことを "Meta" と呼ぶのはもう古い世代なのだらうか。やーい、老人! (Y老人、Y老人、); &;   。
(22:00)
さて今日も、とくにソニーに恨みはないがソニー関連のニュースのご紹介です。

あーあ。こりゃもう日本でいうところ (=てくる) の「祭り」ってヤツだな。 たぶんソニーの側にも悪意はないのだろうけど、 用心しすぎて逆に墓穴を掘るっていうのはいかにも日本的でよろしい。

だうでもいいけど、(ろうれもいいけろ、) 新山はある特定の企業は日本語訳にするときにカタカナで書きたがる。 なぜか「ソニー」「マイクロソフト」「インテル」「アップル」は、今のところカタカナにしている。 なんとなく日本語ではカタカナ表記のほうが普及してそうな名前だから。 こういうのを英字で "Sony" とか "Intel" とか書いていると、まるで 「アメリカ」を「アメーリカ」とか発音してた NHKの某キャスターのようなバタ臭さが出てしまう。 「ブッシュ」とか (並べて悪いが)「ストールマン」とかの人名も すでに「辞書に載ってる級」の知名度の名前なのでカタカナにしている。 一方、"Grokster" とかをカタカナにしてもこの名前自体あまり日本で知られてないので、 こういうのは英語表記のまま。

(01:05)
"CEO" を「せお」って読むのは、この 4次元世界の中ではオレ一人だけだ。

Nov 09 [Wed]


(10:55)
スト決行。 なので、今日は大学行かない。といっても自宅からログインして仕事はするつもりだけど、 さっさと結着してくれよ。

じつは今日は雨ってるので、大学行かなくてちょうどいいっす。

(21:41)
yoku、日本のメディアで、企業の連携などで 「いい歳したおっさん達が互いに手を合わせあっている光景」の写真を見るたびに ゾっとするのはオレだけだろうか。こういうのは日本でしかやらないような気がするが、 オレだったらゴム手袋をつけさせてもらうね。新山はまだこちらの「握手」という習慣にもなれていない。 そもそも、日本人が握手をしたり (友達どうしが) 抱きあったりするのは ウソくさくてしょうがないのだ。日本は握手を免許制にして、 政治家以外には免許を与えないようにすべきだ。
(23:22)
今日もまた comcast のネットワークメンテナンスでしばらくの間、不通になるかもしれませぬ。 クソッったれ。

Manga を掲載しはじめた米国の新聞

こっちでいう "Manga" って、そういうモノのことですかい…。

英語では "Manga" と "comics" が区別されている (らしい) のには、笑える。 これってハマチ (yellowtail) とブリ (yellowtail) が区別されてるようなものだな。 つまり、アメリカ人にとって Manga と comics の違いはブリとハマチの違いと 同様、重要なものなのである。

(00:22)
うわっ、近くにカミナリ落ちた!!
(02:37)
vnc2swf について。最近 1日に 1通ぐらいはコレ関連のメールが見知らぬ人から来るのだが、 きのうはえらく長いのを書いてきた人がいて、「OSS の発展には簡単にスクリーンキャストが 撮れるようにするプログラムが欠かせない」と力説してきた。なぜなら、OSS では みんなドキュメンテーションを書きたがらないからだそうな。だから vnc2swf をもっともっと 使いやすくしろ! という。その意見には半分は同意するが、半分は反対だ。 なにがイヤかっつうと基本的に新山はそもそも Flash という形式自体があんまり気に入ってないんである。 こいつは Flash が吐けるからいいと人はいうが、それがまた致命的な欠点でもあるのだ。 なぜならしょせん、Flash なんてプロプライエタリなフォーマットだからである。 オレはこれに対して若干後ろめたい気分を感じている。mp3 を使っているのも嫌いだ。 かつて誰かが RMS に vnc2swfを見せて「こいつは使えるんではないか」と尋いたという 話をどっかできいた。すると彼は「そんなプロプライエタリな形式じゃダメだ」というようなことを 言ったというのだ。彼はまったく正しい。他にもいろいろと別の形式 (animated SVG とか mng とか) を提案してくる人がいるが、SVG はビットマップが使えないし、 mng は低機能だし、どちらも音声をサポートしていないしで 「あちらを立てればこちらが立たず」状態のため、結局どっちも使えないんである。 といって、GPL の Flash プレイヤーはあれから大して開発が進んでいない。 正直なところを言えば、これは最初からただの「ハック」なのだから、 あんまり期待してもらっても困るのだ。ただしドキュメンテーションの重要性は 十分にわかっているので、せめてそれに役立つぐらいの出来にはしたいと思う。 あとは「Flash なんぞというプロプライエタリ形式を使いやがって!」と言われたら ひたすら土下座するしかない。な。

Nov 08 [Tue]


(09:11)
朝おきたら、ネットワークが切れていた。 ifdown, ifup したら直った。
(14:26)
さいきん、トシをとったなあ、と感じるようになったこと:
(17:46)
面白い結果が出そうで出ない。ムカツクね! こういうのは。

やること todo:

wikipedia:ウクバール

(00:09)
きょうのトークは楽しかった。

どちらかというと、テーマの定まった講演というよりも、Joel Spolsky が 将来のプログラミング言語について散文的な思考をあれこれと話し、みんなで質疑応答する、 という形式のものだった。まあ、 LL の質疑応答が伸びたような雰囲気だな (ふぃんき)。 このおじさんの主な関心事は「どうやって web アプリを簡単に効率よく作るか」ということであり、 だからトークもそれ用のプログラミング言語はどういったものが望ましいかという点に 絞られていた。ほとんどの web アプリ開発者は 5種類のまったく異なる 人工言語を使う必要があるという。つまりそれは:

だ。そしてこの「あと一つ」の場所にさまざまな言語がせめぎあっているわけである。 これは効率がわるい。なぜならこの「あと一つ」の言語は、上のすべての言語を統合する立場にあるのに、 他の言語についてまったく何も知らないからである。つまり HTML や SQL のコードは、 基本的には「あと一つ」の汎用言語の中に文字列として埋め込まれており、 「あと一つ」の言語はいくら厳密な型を使っても、それらの埋め込まれた言語に対しては なにもチェックできない。したがって、これらの言語の境界を横断したバグ、たとえばおかしな HTML や SQL を吐くプログラムというのは、「あと一つ」の言語からみれば (型チェックの観点からは) エラーのないコードに見える。ほかにも、SQL の型は 「あと一つ」の言語の型とは微妙に違うので、SQL になんらかの引数を埋め込むときは わざわざ余計なチェックを入れてやらねばならない。つまり、彼の主張というのは、 webプログラミングのこと「だけ」を考えた、これらすべての副言語を内包した 専用言語をつくるべきだというのである。彼によると、現在作られているアプリケーションの 90% が web アプリだというが、 それは本当か? どうも眉唾だな。その点、構文が自由でデータと手続きが自然に 混在している Lisp はもっとも理想に近いものだという。しかし彼は Lisp の prefix記法 (前置記法) が 気にいらないといっていた。これはどうやっても一般人にとってなじみやすいものではないという。 だが、prefix 記法を捨てると Lisp の構文的な汎用性を捨てることにはならないか? というのは Matt の質問。うん、たしかにそれはむずかしいね、という話だが、 まあ「webアプリ専用の言語があってもいい」というのは、まあ同意。 ほかにもさまざまなトピックがあったので、メモした限りで以下に書きだしてみると ---

とにかくこの人は話も軽快で面白く、ためになるミーティングでありました。 ちなみにこのおじさんがもっとも有名なのはおそらく彼の書いているブログロなのだが、 彼の会社では、従業員は彼のブログロを読むことを義務づけられているらしい。 uge--. やだなあ、そんな会社。


そのあと、メーリングリストに Jay から面白そうなものが転送されてきた:

Co-presented with WIRED Magazine
THE BATTLE OVER BOOKS: Authors & Publishers Take on the Google Print Library Project

Thursday, November 17, 2005
7:00 PM

     Allan Adler, Association of American Publishers
     Chris Anderson, Wired Magazine
     David Drummond, Google
     Paul LeClerc & David Ferriero, The New York Public Library
     Lawrence Lessig, Stanford Law School
     Nick Taylor, The Authors Guild

ワーオ! これはまたスゴそうな企画だな。 いま渦中の 2団体 (原告) と Google、そしてレッシグまで登場する。 しかし、ただのミセモン以上のものになるのかは疑問だ。 入場料は 学生 $10 だが、こういうものでしっかり金をとる NYPL の商魂には恐れいる (ちなみに NYPL は "public" と名前がついているが実際には私立の図書館なので、 こういうことしてもまったく問題ない)。

でも正直なところ、新山はこの Association of American Publishers なぞが言うような 著作権うんぬんの問題についてはあまり関心がない。むしろ疑問に思っているのは 「スキャンしたデータが本当に誰にでも (図書館のふつうの利用の範囲内で) 利用可能なのか?」ということだ。

もともと米国の著作権法では著作権のある本を全文コピーするのは すでにそれだけで著作権違反なのだが (これは日本でもそう)、例外があって 「図書館」と名のつく組織には特別に (保存のためという名目で) 複製が許されている。 同じように図書館は DRM の解除も許されている。Google が狡猾だと思うのは、 かれらは NYPL などの図書館から「委託」されて書籍をスキャンするのをお手伝いしていますよ、 という立場をとっていることで、このため彼らには合法的に書籍をスキャンする権限がある (すくなくとも彼らはそう主張している)。 でも、それはあくまで技術的な援助であって、スキャンしたデータはあいかわらず 図書館に所有権があるよね? しかしこれはどのように利用者に提供されるのか、といったら いまの状況を見るかぎり、結局のところ Google によって管理されることになりそうである。 ほかのサーチエンジンもこのインデックスを利用して広告を表示できるわけ? もしその本を自分も持っていたら、その部分の電子化データは図書館から 自由に利用できるはずだよね? さらにいうと新山はこの企業がそんなに長続きするとは思っていないのだが、 Google がつぶれた場合、その電子化された書籍はどうなるんでありましょうか?? いずれにせよ、各図書館は自前で (Google に頼らず) インデックスを管理できるようになっている 必要があると思う。電子化はおおいに結構。 しかしいまの状況では、Google が一方的にスキャンしたデータを 「かこっている」ようにしか見えない。もともと、お前らのモンじゃねえだろ! でも、「著作権」を主張しようとしている この作家の団体には大したことはできなそうだな。結局のところ (ケッキョキ)、この "No evil" な会社は当分のあいだ、金にモノをいわせて やり放題なんじゃないかと思う (さいきんはロビー運動もしてるみたいだし)。

Nov 07 [Mon]


(09:05)
いやー、非常〜にストーリー性のあるカンドウ的な夢だった…。

昨夜走らせておいた実験がやっぱりエラーで止まっていた。 がっくり。

(12:17)
Linux はまったくテストされていない。これはただベンチマークされているだけだ - その優位性を示すために。

言い訳その 2469。新山はいつも「FreeBSD を使いたい」といっているが、 ただ「インストールする」だけなら、これは手の空いているノートや vmware にインストールすればいいだけの 話だから簡単なことだ。しかし、これだけではその OS を「使った」ことにはならない (ときどき、いくつもの異なる OS をインストールしたがる(だけの)「インストール馬鹿」をみることがあるが、 新山はこういう人種をうさん臭く思っている)。 「ある OS を使う」というのは、その環境で文字どおり生活するということだ。 日常の業務を何もかもその上で (最低でも半年ぐらいは) やってみて、ありとあらゆるトラブルその他を 経験しなければならない。しかし、それができる時間は今のところない。いや、ガンバレばあるのかな? とりあえずハードディスクとニベアの手荒れクリームを買ってこよう。

そういえば行きの電車の中で、スコアの正規化について考えようと思っていたのだが、 こないだ買った 1ドル本を読みはじめたら面白くて結局電車を降りるまで読んでいた。 イカニよ!!

(21:22)
あすの LispNYC ミーティンぐには "Joel on Software"で有名な Joel Spolsky がくるそうだ。それにしても、 なんで LispNYC は弱小団体なのに Summer of Code に出たり こんなに有名人が来るのかね? ひとつは Lisp という言語に内在する 密教っぽいオタク性があると思う。これが Linux だと、今では NYLUG なんかは だいぶビジネス指向化 (=大企業が使いだしたというつまんない意味で) されてしまっているが、 Lisp はまだビジネスにならないので (Paul Graham がいくら儲けようとも!)、 まだ密教的世界が侵されていない。あと、ニューヨークという地理的な利点もある。 でもじつは新山はもうひとつの要素があって、 Heow のアニキの人徳によるところが大きいと思う (そう、彼はおもわず「人徳」という言葉を使いたくなるような人物だ)。 似たような団体が西海岸にもあるという話は聞かない。 なんにせよ、ここの人々と知り合えたことは非常にラッキーだったと思う。 Python が好きということでいくら連中にイジめられようとも。 「ニューヨークにきてオタクな友達をつくる」 という当初の目標はこれでほぼ達成されたわけだ (いや、そんな目標は最初からなかった)。

新山は、日本にいたときは周囲の「オタクっぽい人々」とほとんどそりが合わなかった。 こういうときに「日本人の社会は閉鎖的だ」とかいうお定まりの文句は使いたくないのだけれど、 連中に対してはそういう表現が使いたくなる。というか、あの慣れ合いぶりがイヤだったんだけど (とはいえ、ただ単に生理的にキライな奴が多かっただけかもしれない)。 こっちにもそういうタイプの人はいるが、平均的にみればみんなわりと外に対して開けているし、独立している。 で、たとえば LispNYC の中でみるとみんな仲はいいのだけど、「仲がいい」という概念自体が 日本とはすでに違う。だが、これはいいとか悪いとかいう問題ではなく、ただ新山はもとからそういう 個人主義っぽい趣向だったのだろう (これは家庭の影響が大きいと思う、うちの親は昔からかなり個人主義的だった。 ようするに変人一家なのだ、ウチは)。 オレは人づきあいの方法に関しては米国のほうが好きみたいだ。しかし、これまた そんなにハッキリ区別がつけられるわけでもなく、日本にも新山と似た趣向をもった人はいる。 ただし数は少なそうだけど…。

(00:59)
“おうちに電話する”ソニーの Rootkit

あーあ。とくにソニーに恨みがあるわけじゃないが (といってもぜんぜん好きじゃないが)、 こうなるともう往年の NHK か JR西日本か神奈川県警って感じだね。 飛ぶ鳥を落とす勢いでイメージ悪化中。まあ、slashdot はこの点ツウちゃんねると似ているところがあるが…。

てくるで。

ある人のメールの返事を書いていて、 オレってなんていい奴なんだ! と思った (自分で思ってちゃもうおしまいだ)。 とゆうか、こんなことしてたせいでまた今日も自分の趣味をやる時間なしだよ。ああ。

(01:49)
大学にログイんしてプログラムを書イテいたラ、 suddenly,

...

Nov 06 [Sun]


(10:46)
kwmn1st (かうものりすと):
(13:19)
「あれえ、なんで何度カーネルをコンパイルし直しても APM サポートが入らないんだ?」と思ってたら、 Slackware ではデフォルトのカーネル位置は /boot/vmlinuz ではなく /vmlinuz だった。すっかり忘れていた。 ひさしぶりに lilo.conf とか書いちまったぜ。 Slack はなぜ Grub を採用しないのだろう。
(16:02)
ぴちょん君の罠・その 03294A-47。
ary = [[]] * 10
は空リスト 「」 (わざと) を 10個生成しない。生成するのは 1個だけだ。

空リストが 10個ほしければこうしなければならない:

ary = [ [] for i in range(10) ]
(21:45)
soapbox の日本語訳: “みかん箱”

どうでもいいけど (DDI)、日本の新聞で知ったのだが、 某所の知事がきょうのマラソンを視察したそうだが、 こっちの新聞ではどっこも取りあげてない。 まさにどうでもいい (DDI) ことだが、 あのおっさん、そんなことやってる暇あんの?

(00:42)
教訓。やはりスコアの正規化は重要だ。とくに threshold をとるときは。

Nov 05 [Sat]


(10:59)
けさ (きのう?)、夜中に目がさめて、いま見た夢の中でパソコンを使っていたことを思い出し、 「眠っている人の夢の中と直接コミュニケーションをとることはできなくても、 TCP/IP をトンネリングさせれば外部と通信できるんではないか?」という電波なアイデアを考えついた。

5秒後、そのあまりの電波さにひとりでニヤニヤしながら寝た。

みそしるにタマネギを入れる。

(22:18)
ツェントラル・ぱるくの紅葉は今あたりがちょうど見ごろだった。 来週の今ごろにはもうかなり散ってしまうだろう。 ということで、きょうの紅葉ツアー写真一挙公開。

あすは New York City Marathonなので、 きょうのセントラル・パーク内は準備のために車両規制がされていた。 セントラル・パークはマラソンの終点である。Ryan は今年も走るのかな。

(23:39)
google://にょると/ (899件)
(00:17)
Daniel J. Bernstein: すでに存在するセキュリティ上の問題を修正するだけでは十分ではない。…(中略)… 私はプログラマーには、ものすごいプレッシャーをかけるべきだと思っている。 そうすれば彼らはセキュリティ上の問題を避けるのに十分な時間を費やすだろうから。 もしあなたがそのプレッシャーに堪えられないのなら、ネットワーク用の ソフトウェアを書くべきではないのだ。…(中略)恐怖というものはじつに素晴らしい動機づけだ。 (下線は新山)

Theo de Raadt: 残念ながら、上の Dan のいうことには同意せざるをえないね (これはホントに嫌なんだが)。

ソースはこちら

djb は「セキュリティ上問題のあるソフトウェアを書いたプログラマは、 バグが発見されたら、すぐさま exploit つきで full-disclosure されることにより 罰を受けるべきである、そうすることでプログラマはユーザを失うため、 よりセキュリティに気をつかうようになる」という思想をもっている。 で、新山はかならずしもこれには同意しない。なぜなら

と思うからだ。 実際、どれだけ多くのユーザが sendmail/bind を捨てようと思えば捨てられたのに、そうしなかったか? それは彼らがアホだからだ、と言うのは簡単だが、そんなのは最初から予想されたことであって、 それを見越して計画を立てなければうまくいかないに決まっている。 それをどうやるかはオレは知らねいけどね。おそらく 10年や 20年でできることではない。

Nov 04 [Fri]


(23:18)
今日もまた日記が書けなかった。 でも、今日はいままで宙ぶらりんになっていた件が次々と解決に向かったので、 大変お通じのよい一日だったといえる。なにより、昨日は気分が腐っていたために、 夕方、日本食を買い物にいって、それを大学の冷蔵庫に置きっぱなしにしたまま帰ってしまった ということが非常敗北であった。駅で気づいてさらに気分落下。 しかし今日は一体ナニをやっていたんだっけ?

まず、朝ころきあに出た。

COARSE-TO-FINE CLASSIFICATION AND SCENE INTERPRETATION

Donald Geman
Johns Hopkins University

トークは先週のようにはおもしろくなき。 来てる学生や教授の面々から察するに、きょうもスピーカーはそれなりに 名の知られた人っぽかったが、とくに関心するようなアイデアはなかった。 画像認識の話だが、よくある典型的な「アメリカの発表」っぽく、 イントロの部分では大風呂敷を広げておいて、だんだんだんだん問題が 矮小化されていき、最後にはどうということもない (と新山には見える) 普通の機械学習に 落ちてしまった。この人がいうには、これまでの discriminative なモデルと generative なモデルとはもうひとつ別の、静的なデータ分析ではない 「動的に手続きを変化させる学習モデル」がある! ということで、その抽象的な アイデアまでは非常に期待がもてたのだが、それが実際にどういった具体的な 手法になるかというと、結局のところ、ただの binary classifier を 階層構造にして、計算しなくていいところはなるべく計算をはぶくというダケのものだった。 Dan が「結局のところ、凝った決定木なんじゃないの?」といっていたが、 その発表者は否定していたが、新山にもやはりただの決定木に見える。 ただそのノードにあるのは素性ではなくて binary classifier なのだが、 こんなの誰でも思いつくでしょ? とくに機械学習でスピードを稼ごうと思ったら 階層化して分割する、というのは一番オーソドックスなやり方だ (つうか、AdaBoost の人もたしか似たようなことをやってたような…)。画像認識だって、 はじめに認識対象を "zoning (正式にはなんて呼ぶんだろ? narrowing か?)" するということはみんなやっている。これはたんなる前処理ともいえるが、 ぜんぜん違う手続きを使ってはいるものの、認識プロセスの一部ともいえるわけだし、 アイデアとしてはなんにも変わらない。これのどこがすごい研究なのか?

てくるで (ところで)、ウチには機械学習の先生が 2人いるが、テーマが 1次元 (つまり文字列) のときは Mohri がきて、2次元 (=画像) のときには LeCan がくる。 だから、聴衆をみるとだいたいその日のテーマがなんとなく読めてしまう。 さらにネットワーク系やプログラミング言語系の人がくるときはまた違う顔ぶれになる。 今日はめずらしく自然言語処理でもないのに Dan が来ていて 「なんだお前、vision に興味あんのか?」と尋かれたので 「なるべく毎回出るようにしてるんです」「えらい!」という話だったが、今日のオレの目的がトークではなく タダ飯 (= コーヒーとベーグルにクリームチーズ、スコーン、そして果物) にあったというのは 黙っていた。とーぜん今朝は朝食ヌキである。しかし、はっきりいって、 どんなテーマでもおかまいなしに聞きにくるあやしい暇人は 学科内でも新山ぐらいのもんだ、という自負はある。しかし、ワケのわからん分野から アイデアをもってこれるくらいでないと研究者なんてつとまらない、と自分では思っているが、 セキネさんや H嬢にこう言っても「そんなことよりタガーの精度を上げなきゃ!」 と言われてしまう。キミらには好奇心というもんがないんだね?

(追記: …というか、これはいつも思うのだが、 分野が違うから自分とは関係ない、という態度は 研究者として大丈夫なんかいな、と思わざるをえない。 どのみち、人間が取り組んでいる問題なんて普遍的な部分では みんな同じなんである。ある分野で得られたアイデアを抽象化し、 それを他の分野に対して比喩的に対応づけられなければ、これはただ効率が悪いだけでなく、 分野の“断絶”とでもいうものにますます拍車をかけることになる。 新山は基本的に研究者という職には興味がないからどうでもいいが、 実際の職業研究者 (あるいはそれ志望) の人々がコレじゃこまるじゃないの!)

で、そのあとなにやった? 本当は実験用スクリプトをデバッグするはずだったのに、 なぜか管理者っぽい仕事に手を出しはじめてしまい、ついでに Moinmoin を 1.2.x から 1.3.5 にアップデートした。けっこう時間かかんのね。 それから、それから、使ってないノートに Slackware-10.2 をインストールするという 不要かつ不毛な作業を始めてしまい、 「くそ、APMが効かねー」とかいうところで2時間ぐらい無駄にする。 オレが今日落ちこんでいた原因はこれだ! 思うに、インストールとか設定とか、この手の作業で何時間も使ってしまうと、 あとでかならず精神的にぐったりしてしまうのである。なぜだろう? なんか、張り合いがないんだな。あ、そうか。 この作業はしょせん「やらなくてもいいこと」だからだ。 しかし工場のベルトコンベアとかで毎日単純作業してる人もこういう疲れを感じるのだろうか。

マンハッタンの紅葉はいい感じになってきた。 ギンクゴ (銀杏) はまだビッグバー度 10% ぐらいだが、ほかの広葉樹はもうかなり黄色くなっている。 来週あたりがヤマだろうね。

お昼はドサにしようと思ったが、もう遅かったので、サモーサを 2個たのんで食った。 Washington Sq. ではなにやらボサノヴァっぽい曲を演奏しているグループがいた。

(01:47)
くりかえしますが NLP というのは夜間発着訓練 (Night Landing Practice) のことです。 おまちがえなきよう。
(02:55)
FreeBSD 6.0 が出たんだって。つかいたいなあ…。 いつになったら新山は BSD をまともに使えるようになるのか。 Linux がそれほど嫌いってわけじゃないが、 やはり質実剛健をめざすなら BSD を使わねばならないよ。

しかし、問題は Linux のときとちがって、 周囲にバリバリ指導してくれる師匠がいないということだ。 まあ、Linux を覚えたときが恵まれすぎていたのかもしれないけど、 いまでもプログラミングやシステム管理の技術というのは、 ひたすら独学するか、師匠についてワザを盗むという方法しかないように思える。 そして独学のほうがやはり時間はかかるようだ。 新山は年功序列にはこだわらないが、師弟関係にはこだわるのである。

Nov 03 [Thu]


(15:36)
朝来たら、いきなり Anina からのメールがきてて 「学生ミーティングが始まってるので cs の phd学生は全員 12階に来い!」 というお達しがあったので出席。話題はほとんどストの話だった。 投票の結果、学生組合のストは決行されることになったらしい。あーあ。 正直いって、どうでもいいのですが (新山は "No" を投票した)、 TA の仕事がある人はどうすんだろ? なんでもピケが張られるらしいが…。
(23:21)
またもや多忙にて日記かけず。といっても大したことぁやってないのだが…。 このところ、身の回りの雑用がうまくいってないので (待っている UPS の荷物がなかなか届かないとか、どっかの設定がおかしくなったとか、 買い物を忘れたとか)、どことなく毎日、腐った気分になっている。 しかし、どのみち大した問題ではない。こんなことではイカンよ!

Nov 03 [Thu]


(01:59)
Geki Tsukareta.

UPS (一部の adminny はこれをアップスと発音する、マジで) を 3台のサーバにようやくインストールした。ついでにもう一台は 新山の自費で買ったものでデスクトップにつないであるのだが、 これ、おカネ出してくんないかな。これでようやくウチも 瞬電地獄から解放されてマトモな環境になったワケだ…。 といってもまだ 3台だけだけど (web サーバをふくむあとの 3台はまだ救われない、 その他のデスクトップは無視、オレの実験データだけ助かればいいのだ)。

きょうは午前中にうだうだと RPM を作成したあと (apcupsd を RedHat-7.3 に入れるため)、あっちこっちの人に「止めていいっすか?」と お伺いにまわって、そのあとマシンを止める旨のメールを出して、午後は怒涛のように コードを書き、そのあと 5時になったので shasha せんせいの授業を久しぶりに聴講して、 そのあとメシ食いに行って、8時すぎに帰ってきてサーバの電源をぜんぶ切り、 掃除をして配置換えをし、UPS をつないで起動し、テストし、master/slave が正しく 動いているのを確認し、10時半ごろになってやっと帰れた。 翻訳をやる時間もなし。ごめんね

ちなみにいまの状態はこんなかんじだ:

$ apcaccess
APC      : 001,052,1227
DATE     : Thu Nov 03 02:05:39 EST 2005
HOSTNAME : mango
RELEASE  : 3.10.18
VERSION  : 3.10.18 (21 July 2005) redhat
UPSNAME  : mango-ups
CABLE    : Custom Cable Smart
MODEL    : Smart-UPS 1500
UPSMODE  : Net Master
STARTTIME: Wed Nov 02 21:59:29 EST 2005
SHARE    : NetworkUPS
STATUS   : ONLINE
LINEV    : 123.8 Volts
LOADPCT  :  42.9 Percent Load Capacity
BCHARGE  : 100.0 Percent
TIMELEFT :  29.0 Minutes
MBATTCHG : 10 Percent
MINTIMEL : 5 Minutes
MAXTIME  : 30 Seconds
MAXLINEV : 123.8 Volts
MINLINEV : 123.8 Volts
OUTPUTV  : 123.8 Volts
SENSE    : High
DWAKE    : 060 Seconds
DSHUTD   : 090 Seconds
DLOWBATT : 02 Minutes
LOTRANS  : 106.0 Volts
HITRANS  : 127.0 Volts
RETPCT   : 000.0 Percent
ITEMP    : 31.5 C Internal
ALARMDEL : 5 seconds
BATTV    : 27.4 Volts
LINEFREQ : 60.0 Hz
LASTXFER : Automatic or explicit self test
NUMXFERS : 0
TONBATT  : 0 seconds
CUMONBATT: 0 seconds
XOFFBATT : N/A
SELFTEST : NO
STESTI   : 336

瞬電よりデカい停電が起こった場合は悪あがきしてもどのみちムダだろうから、 停電して 30秒たったら (たとえバッテリーがまだあっても) さっさとシャットダウンするようにした。 ようするに、毎朝 6:10分の定期瞬電さえしのげればそれでいい。

Nov 01 [Tue]


(10:17)
もう 11月だ・・・・。

ところで米国の科学教育がだいぶ前からオカシな方向にあることはすでによく知られているけど、 「インテリジェント・デザイン」のような寝言を称揚するアホが権力をもっている米国と、 そういうのには免疫があるけれど、そもそも一般人がほとんど科学に興味のない日本のような国では 一体、どっちがまともなんか。そもそもインテリジェント・デザインというのは証明するのは ほとんど不可能だと思うけれど、完全に否定することもまたむずかしい。(まともな)科学の側からの 唯一のよりどころは「オッカムの剃刀」だと思うのだが、「オッカムの剃刀」自体が 科学法則というよりは「常識の一部」って感じである。しかし「常識」ってのは 一体なんなのか? ある意味、これは「究極の法則」といってもいい。 科学法則のように厳密ではないが、人間がこの地上で生活しているときには ほとんどあらゆる場面で適用可能な法則である。 ようするに、このインテリジェント・デザインの場合でいえば、なんらかの理由で直感的に 「そんなことあるわけねえだろ、バーカ」と言わせるのが常識、だな。 しかし、これが学校のような教育でほんとうに教えることができるのか、 そもそも「常識」というものに対してなんらかの合意が得られるのか、といったら、 これはまったく絶望的だる。新山が「常識」だと思っているものは、そのほとんどが 親から受けついだものだ (まあ、ここでは「受けついだ」という言葉を使っていいと思う)。 それ以外のところで「常識」といえるようなものを習った記憶はない (ご焼香のときに遺族の前で一礼するとか、 宛先には「御中」と書くとかいう「ニッポンの常識」はべつとしても)。 他の人はどうだかしらないけど、もし他の人も同じようであれば、アホな親からは ほぼ必ずアホな常識をもった子供しか生まれないことになる。 すると結局のところ、これからも未来永劫、アホな理論は生まれつづけるし、 人はいつまでたってもお互いを理解できずにケンカをくり返すのだろう。

新山は基本的に「才能のよしあし」という概念をまったく信じていない。 顔がいいとか背が高いとか、物理的な違いが明らかにものをいう場合はしょうがないけど、 基本的に「アタマのよさ」というのは実はみんな変わんなくて、 同じように努力もまったく信じておらず、 ただひたすら人生は「運のみ」で決まると思っている。 しかし、考えてみれば、「世の中はひたすら運のみじゃ」と考えているのと、 インテリジェント・デザインを信奉しているのとでは、はたしてそのマトモ度には どれほどの差があるの
か。

(13:39)
ミーティングが終わったので外へ出た。このところ、毎日ほんとにあたかい。 今日もカラリとした快晴で上着は必要なく、今日はドサにすっか、 思って Washington Sq. の南西へ行ったのだが、みんな考えることは同じらしく、 15人ぐらい並んでいたのでやめる。あのおっさん、人気だよなあ。

ラウンヂに昨日の残りキャンディーが大量に散らばっている。

(15:04)
星たべよのパッケージに載っている 星ベソくんからのクイズ:
地球(ちきゅう)は宇宙(うちゅう)のはじっこにあるってホント
かな?
答え: ○
地球(ちきゅう)がある太陽系(たいようけい)は、銀河(ぎんが)の真(ま)ん中(なか)から
約(やく)3万(まん)光年(こうねん)もはなれた場所(ばしょ)にあるんだよ。

ホントか? それってはじっこっていうのか、星ベソくん!?

ところで「星ベソくん」っていうのは真ん中にヘソがあるから星ベソくんっていうらしい。 そんなのはじめて知った。

(17:13)
会員になってしまった。会員証が届いた。 正確には、これは「メンバーシップを買った」のではなく「寄付した」扱いになるので 税金控除がされるらしい。まあオレにはほとんど関係ないけど。

ところで (てくるで)、クラスタリングはだいぶうまく動くようになってきたが、 ひとつ気にいらないこととして「スコアが 0.0 〜 1.0 の間の fraction ではない」ことがあげられる。 これは美しくない。スコアはつねに 0.0 〜 1.0 にしておくべきだ。そのほうがいろいろと計算しやすいから! でも、こいつをどうやって正しく (意味のあるやりかたで) 正規化すればよいのかわからない。

(18:26)
懺悔。いままで openssh/ftp.html の url が 4.1以降ぜんぶ .tgz から .tar.gz になってたのにずっと気づいてなかった。半年以上もずっと間違っていて、 ぜんぜん気づかなかったわけ? ひどい話だ。
(21:53)
こりゃまたインド風のあやまり方だね?
(01:06)
そういや、今朝 5ave. を通行止めにして映画の撮影をやってたんよ。 映画の撮影なぞ珍しくもないが…といいつつ、ついつい写真にとってしまった。 この手の撮影は朝やることが多いらしい。特撮っぽかったけど、なんの映画だろな。
Yusuke Shinyama