Oct. 2023

Last Modified: Mon Oct 30 17:21:37 UTC 2023

ふう、今日はまだ10月だった 2023-10-31 [Tue] 02:15

いまの仕事は自分にとってかなり理想に近いと思っているが、 「自分にとっての dream job とは何か?」 と聞かれれば、おそらくそれは どこかの発展途上国で、「なんでも屋」として、 人々を相手に計算機科学の基礎やら、ソフトウェア開発やら 機械学習やらについて教える仕事ということになるかもしれない。 残念ながらこれは自分の家族とか、健康とかいう 現実的なクダラヌ理由によっていますぐ実現可能ではないが、 一番やりがいのありそうなものと言われればそんなものになると思う。 専門学校で教えたときも楽しかったな。 sondake.

本なんか読むな! 2023-10-22 [Sun] 22:44

とりわけ IT関連書籍は。

新山の最近の仕事相手はソフトウェア開発の (どちらかといえば) 初心者である。 そして短期間のうちに口頭で伝えられることには限りがあるため、どうしても 「書かれたもの」に頼ってもらわざるを得ないことが多い。 しかし世間にある「書かれたもの」はあまりにもダメなものが もうどうしようもなく多いことに最近無力感を感じている。 しかし、周りを見渡してみると、そう思っている人々は少ないようだ。 いつのまにか「新山は書籍に反対している偏屈な老人」という構図が できあがっている、らしい。しかし書籍はホントーーにコスパが悪いと 自分では思ってるのだ。根本的な理由は「アクセシビリティの悪さ」および 「カサの水増し」である。多くの書籍は紙なうえに、基本的には商業出版であるので、 自由に検索できないし、適当な箇所をテキストとして勝手にコピーできない。 そして「売る」ことを目標とした書籍は、必然的に内容を浅くしなければならない。 本の価格はおおむね分量に比例するので、とにかく「ページのわりに内容が ウスすぎる」本ばかり増える。おいおいそれを解説するのに10ページ (+スカスカのソースコード) 使うのか、っていう。あるいは「本質」よりも「装飾」が増える。 しかしこの感覚はおそらくそれが「普通」だと 思ってる消費者にはわかってもらえない。かといって商業主義を否定すると、 某技術書典のような内輪受けの自己満足本ばかりになってしまうんではないかと思う。 あれは全然いいとは思えない。一応、自分にできる抵抗はわずかでも試みているが、 やりたいことに対して圧倒的に時間は (エネルギーも) 足りない。 そもそも、ネット上の記事も多くは自己満足のためにあるようなものだし、 利益を追求する商業出版と違ってネット出版では「知名度/インパクト」が 追求され、これはこれでかなり歪んでいる。ようするに

…ような技術文書を自分は求めているわけだ。 こんなのを書けるのは大学かお役所だけのように見える。 (が、大学教員は世間の標準をぜんぜん理解してない。)

すべての設計には出来・不出来がある 2023-10-17 [Tue] 02:46

「非常識な建築業界 〜 『どや建築』という病」(森山 高至著、光文社新書) を読んだら、 かなり面白かった。 以前から、建築とソフトウェア開発の間には類似した構造が多くあると思っていた。 今回この本を読んでもうひとつ発見した共通点は 「何が『クール』かというのは、消費者ではなく、建築家が内輪のノリで勝手に来める」 ということである。ソフトウェア開発においても『クールなアーキテクチャ』を 追い求める人は多いが、たいていそれは開発者自身の自己満足にすぎず、 しかもそのしわ寄せは最終的には開発者ではなくエンドユーザにくるのである。

もうひとつ「優秀な技術者を育てるには OJT (=徒弟制度) しかない」と言っているところも まさにソフトウェア開発そっくりだ。さいきん、 こんな記事 を読んで思ったのだが 「コンピュータサイエンスを学べば優秀なソフトウェア開発者になれる」というのは 「物理学を学べば優秀な建築技術者になれる」というのと同程度のアホさである。 優秀なソフトウェア開発者になるには、最低でも:

  1. クライアントの要求をくみとる技術
  2. ユーザの立場を考えた UI/API の設計
  3. 実行効率とメモリ効率
  4. コーディング上のミスが起きにくい (あるいは起きても検出可能な) 実装
  5. 運用上のトラブル・ミス・事故に対する耐性と対処方法
  6. 設計の文書化と継承
  7. 保守・機能拡張の効率化
  8. ...
などなどを学ばなければならない。 正直、大学でまともに習うことなんて c. ぐらいである。 結局ほとんどの優秀なソフトウェア開発者は地頭がよくて努力家だから 優秀なんであって、大学の情報科で「いい教育」を受けたからではないのだ。

もうちょっというと、そもそも多くの一般人は 「出来がよいソフトウェア」と「出来が悪いソフトウェア」の間には天地ほどの差がある、 ということを知らない。もちろん開発者にとってはこれは常識だが、 そのソフトウェア開発者にしても、財布や、駅のホームや、医薬品などにも ちゃんと「設計」があり、そこに出来・不出来が存在するなど 普段は考えたことがないのだからお互いさまである。 いずれにせよ、すべての人工物には「上手な設計」と「ヘタな設計」がある、 という考えは、一般の人々がもっと認識してもよいし、 批判的な視点を身につけるべきだと思う。 コレだな。

とかなんとか言ってたら 2023-10-15 [Sun] 03:42

もう10月も中旬やし。

正直、こんなんではダメだ (何が?)。

やんじう 2023-10-09 [Mon] 23:00

日記は文字どおり健康にいいらしい。 この場合、書きつけるのは技術的な文章ではなく 自分の正直な感想にかぎる。 しかもタイプよりも手書きのほうがいいんだと。

つまりこの日記はどうなる。

研究結果 2023-10-01 [Sun] 16:34

この夏、いろいろ試行錯誤した結果、いくつか発見した 「無料で、空調が効いてて、子供があちこち歩きまわれる場所」 をここに記しておく:

鋭意拡大中... (でもそろそろ屋外でもいいかも)


Yusuke Shinyama
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