2010年12月31日

Last Modified: Fri Dec 31 13:30:25 UTC 2010

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(18:40)
やっと終わった。 なにかというと、ようやく Ayn Rand "Atlas Shrugged" を読み終えたのである。 全1079ページ。1年以上かかった。いーかげん、こんなアホな本は 今年中には何としてでも終わらせたかったのだが、ぎりぎり目標達成だる。 けっきょく (結局キ) 、最後まで読んだ理由は、ただ単に 「オレは Atlas Shrugged を読んだぞ!」と言ってみたかったダケだな。

新山が思うに、Atlas Shrugged の業績は「なぜ資本主義はスバラシイのか」を 説明しているところにあると思う。しかし、途中まではよかったのだが…。 個人的には、この小説は Hank Readen の裁判のくだりで終わるべきであった。 第三部で John Galt が出てきてからは、その展開は新山の想像をはるかに 超えたアホさ加減になってしまい、最後のほうは苦痛でしょうがなかった。 しかしすでに 700ページかそこら読んだあとで今さらやめるのは敗北である、 という理由のみにより最後までガンバった。ちなみに、Ayn Rand とは 感情的でガンコな人種的偏見をもつおばさん である。ランダムハウスの Modern Library 100 Best Novels によれば、この小説は Reader's pick の No. 1 になっているが、 どうせ選んだのはアメリカ人だろう。この小説は、ある種リバータリアン的な アメリカンの思想を代表しているとされるが、たしかにアメリカンのいう “合理性”の薄っぺらさがよく出ている。これのアホさ加減についてはまた今度書くとして、 とりあえずこれでよーやく明日から別の、もっとまともそうな本が 読み始められるのはよいことだ。おわり


Yusuke Shinyama
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