Mar 2002

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読むたびに失われる。


Mar 1 [Fri]

(17:30)

あるところで見かけて気にいったもの。

( ・∀・) (・∀・ ) 自分も他人も知ってる自分

( ・∀・) ( ・∀・) 自分は知ってるが、他人は知らない自分

(・∀・ ) (・∀・ ) 他人は知ってるが、自分は知らない自分

(・∀・ ) ( ・∀・) 自分も他人も知らない自分


Mar 2 [Sat]

(18:31) ふとした (当事者にしてみれば何でもない) 言いまわしや 発音がミョーに頭にひっかかってしまって、 あとあとまで残ることってありますよね? まあたとえばこんなんです:

“槍があれば中学生男子を思うさま突けるだろ。” (by かわうそ君)

前からこの「思うさま」ってのが気になっていたのだった。 ふつう「思うまま」だと思うのですが。

ということで今日の google:

1ケタちがいますよ? ということでこれは方言か蟹かだろうか。 と、いまここまで打ってみて「なに」が「蟹」に変換されているので爆笑。 まあそんなこたぁーどうでもいいんだが!

…そしてオレはオレはもうひとつスゴいことを発見したああっ!!

ウサマ

これか、これだったのか違和感の原因は!! (高校生のころから違和感を感じていたのだけど)

ああ、駄目だ。今日は代名詞を使わないで文章を書こうと思ったのに。 使いまくりである。だめだ俺はだめだだめだ。ダメ。しかもこんな 面白くもないネタを。死んだほうがまし。つーか、ハラキリ。

(23:12) 今日は Rockefeller の紀伊国屋に行って、そのあとチャイナタウンまで行って、 結局どっちでも何も買わなかった。敗北。チャイナタウンではまだ旧正月を祝う (福) マークのアーチがついている。

きょーもまた、きっかり 22:45 に火災報知器が鳴ったが、当然無視した。 わたしはつねに正しいか、あるいは氏んだほうがましである。 (つまりこの場合は論理和によりどちらかが成り立っていれば真というわけでスネ… もう帰る)


Mar 3 [Sun]

(12:41) 昨日はまたなかなか寝つけなかった。 あんまり寝てないような気がするが、今日は早く起きる。

今日は朝がた雨がふったあとどんより薄暗く曇っていて、 新山はこういう陰鬱な天気が大好きだ (いや、大好きというほどでもないか)。 これはきっと自分が人生敗北的な人生(?)を送っているからなのだろう。 なんとなく気分が沈んでる、どっか調子がすぐれない、そういうときは 無理に明るくふるまったりしないのが好きだ。ただ一人でじっとしていれば いいんだ…。こうして窓の外を見ながら座っていたりすると、 この天気はとてもなぐさめになる。鳥が鳴いていて、その声がアパートの壁に エコーして響いている。だから、なんだ。 つねに一瞬の油断も許さないような生活は耐えられない。ハラへった。 そういえば今日はまだオレ朝飯くってないんだな、ということに気づく。 そういうこと。

我ながらおもしろい人間になったものだ、オレは。


自分の部屋の窓からみたESBをとってみたりするがブレてるね。


(23:02) ん? なんだこれは。


Mar 4 [Mon]

(8:46) めずらしく早く来る。 というか、きのう寝たのは 11時ごろなのに今朝目がさめたのは 4時だった。 その後一睡もできず。老人か? というか、頭にひっかかっていることが あるからだと思うんだけど。CORBAでコールバック。ヒャハ !

(18:22)

言葉使いのサーヴェイをするのにサーチエンジンを使っている人は 多いだろう。最近だと言語学者とかでも研究のネタにしていそうな気がする (もっとも、ネット上の言葉はふつうの言葉とはすこし違うだろうけど)。 それにつけても (なにに?) 以下の言葉の違いはむずかしい。 辞書には両方あるのだが、意味の違いがわからん:


Mar 5 [Tue]

(9:39) たぶん今日は、自分のバカさ加減を反省する 記念すべき日になるだろう、ということはおいといて。

昨日から今朝にかけていきなりひどく冷え込んだ。 おまけに、さらにムカつくことに家に帰ったらなぜか電話が通じなくなっていた。 まったく無反応なので、たぶんどこかで断線しているだろうと思うのだが、 わからん。これでまた電話屋を呼ばなければならなくなる。くそーくそー

(14:40) なんか胃の調子が悪いなあ〜。 しかし調子で思い出したけど、犬吠崎ってカッコイイよね! 名前が (まあ「調子」と入力しようとして「銚子」と誤変換したということは当然 業務妨害です)。漢字でかくと「犬犬」がニコも! 続いてる! ところが! 断然!!!!!

さいきん前にもまして頭が悪くなったような気がするっす。

ふだん新山の指は ps x がくせになっているので 久しぶりに ps を実行してみたら感激した。 なんだ、この素朴さは! すばらしい感動!

yu@gr~$ ps
  PID TTY          TIME CMD
15659 pts/4    00:00:00 bash2
15675 pts/4    00:00:29 emacs
17488 pts/4    00:00:00 ps
yu@gr~$ 

なんか午後なのに妙にテンション高いような気がするけど、 それは気のせいです。すべてのことは気のせいです。

(23:28) いーから、さっさと忘れろ!


Mar 6 [Wed]

(9:32) なにげなく、不適当。

(1:08) こんにちは。お元気ですか。新山です。 こんなふうに個人的な日記で他人に声をかけるようになったらオシマイです。 さて。

AT&T の Long Distance Call の CM で、 すごく好きなやつがある。ストーリーはこんなかんじ。 画面はクレヨンか色鉛筆で描いたようなアニメーションで、 ザラザラした動画 :

月の出ている夜に、父親と娘が電話で話している。 場面は娘の部屋と父の部屋をかわるがわるうつす。 どちらの部屋も暗く、窓から月がさしこんでおり、 周囲は全体的に青みがかっている。父親の方は大きな窓から月を見ながら、 娘は窓ぎわに横向きに座りこんでうつむいて電話をしている。 顔は両方ともよく見えない。

父「それで…どうだい、調子はよくなったかい?」
娘「うん…オーケイよ…」

娘はあきらかにつらそうに喋り、父親の声は暖かい。 父親の後ろ姿と、娘が電話のコードを指にからめている場面が 交互に映される。

父「それは…ほんとにオーケイかい? それとも…オーケイ・オーケイかい?」 (訳注: "Okay-Okay?" ただオーケイとってみる程度のオーケイ、 という意味か)
娘「オーケイよ」

父「…そんなにオーケイじゃないね」
娘「ううん、ほんとに大丈夫だから…。ただ、声が聞けるだけで…」

窓の外では月あかりの中を鳥が舞っている。それを画面がズームして、 そのまま白くぼやけて「AT&T Long Distance」。

音楽は、かすかに流れていたかもしれないが、ほとんど気がつかなかった。 でも、いいなあ。この間のとり方とか声とか色あい、 全体的な雰囲気がなんともいえない。アメリカの CM もやればできるじゃないか。


Mar 7 [Thu]

(10:40) どうでもいいけど、ふと 自分のむかし (97年ごろ) の日記を見たら、 このころのオレのほうがブッコワレていてオモロイじゃないか! なんで今はこれほどまでに崩壊した文章が書けなくなったのかな? いーかげんにそろそろ馬鹿なことはヤメたほうがよいという神の刑事だろうか? でもこのころのオレは一人称に「私(わたくし)」とか使っていてキモチ悪いよ。 どうやら状況によって「私」と「オレ」を使いわけてたようだが、 つーか、オレは「オレ」だろ? なぜカタカナで書くようになったかは皆目謎だけど。 ああ、あのころは研究室にいても毎日が楽しかったわね。 みんな寂しいんだな。いつかこっちのサイトに移そう。 内部的にはむしろ今のほうが崩壊しているような気がするが、 外に出ないのは歳のせいだろうか?

(19:16) なんか調子悪い。つ


Mar 8 [Fri]

(10:09) けさ起きてみたらびっくりしたよ。だってあったかいんだもの。

あいかわらずなんか銀杏の銚子がアレだなあ。。。

(11:34) souいえば機能 Owen と話していてフト気づいて笑えたんだけど、 うちには日本から(なぜか親が)持ってきた日めくりカレンダーを 飾ってあるのだが、オレって 3月5日からぜんぜん日付変えてなかったのな。 いやーよっぽどショックだったに違いない。というわけで 3月5日分は記念にとっておくことにしよう。物質主義反対!

(13:58) 文語の that 節ででてくる that は省略してはいけないらしい。

(16:18) et al. を見て「えたる」などと言ってはいけない。言ってはいけない。


Mar 9 [Sat]

(16:28) 昨日セキネさんに尻たたかれたので、今日は朝おきてまじめに論文書く。 しかしあいかわらず朝は胃の調子がよくない。メシも食う気おきないし。 でもなぜか頭はさえており、けっこう進んだ。 午後になったあたりでハラがへってしょうがなくなり、 メシを食うついでに大学に来る。でもメシをくったらまた眠くなった。 午前は頭の調子が良いが胃の調子は悪く、午後は胃の調子が良いが 頭の調子は悪いというぎっこんばったんな人生。

(21:36) やっと終わった。

( ・∀・)と コタツ。

うーさみ


Mar 10 [Sun]

(20:10) ふぉえ。

今日は小旅行してきた。 つーかぜんぜん距離的には大したことないのだけど、 Owen が「NY Waterway はいいぞ、あれはおすすめだ」としきに言うので、 今日はまず PATH Newport で降りて船着場をさがす。 このあたりはオレの住んでる JSQ 周辺よりずっと高級住宅街で、 道はきれいだし、ルンペンはいないし、日本人とかもわりと住んでいるのだ。 どーでもいーけど、風がメチャクチャつええ! 風速 20m くらいはあるんじゃないか という気がした。風がこっちに向かってくるとすげー歩きづらいし、 そもそも息ができなくなる。ホウホウの態で NY Waterway に到着。 チケット買ったら「すぐ出るから急げ」とのこと。$3。 行ってみたら、ガラすき。そりゃそうだわな。 この時期にわざわざこっち側から船にのるやつはいねー。 でもまあとにかくこれで downtown へと向かう。 そのあとあちこち歩いてチャイナタウンで昼食。なんか おかずが選べる弁当みたいなやつで $2.50。なかなかよい。

…で、大学には特に用もなく「なんとなく」寄ってみただけなんだが、 来てみたらそこにはセキネさんがいて 「よく来た! 論文にコメントが沢山あるんだけど」と言われた。 泣きながら(ウソ) 論文直す。結局、また夜までかかっちまった。 まあだいぶ改善されたのからいいけど。

考えてみれば、こういう景色がすぐ近くにあるという環境に 住めるってのは、ありがたいことだと思わなくちゃいけないのかもしれない。 …でもぜんぜんそうは思えないんだけど。今はね。


Mar 11 [Mon]

(9:24) けさ、PATH に乗ってたら、8時45分ごろにとつぜんトンネルの中で止まった。 そして、車掌のアナウンス。

「皆様、ご協力感謝します。6ヶ月前の今日この時間、WTC で事故がありました。」

ああそーか…もう半年もたったのね、 あの日 から…。 そういえばあのとき、あのビルは Washington Sq. の門よりも さらに上に見えてたんだもんなあ。ほんとにデカかったんだよね。 昨日は多くのテレビ局で 6ヶ月記念特集をしていた。 倒壊のさいに現場で撮影してた映像とかもあった。 一本目が倒れたときのラジオのアナウンス。 「いま、WTC は一本しか立っていません」。つらいね。


(ときどき、自分の信念を貫くということに対して疑問を感じる。 自分はいったい何をバカなことにこだわっているのかと。 それでいったいどんな(現世的)利益があるのかと。

何もないに決まっている。期待もしていない。

ある人は、信念なんか持たないほうが人生シアワセに暮らせるよ、と言う。 そうだろうなあ、とは思う。そういう人々から見ると新山はまるで ただのバカだろうね。実際そうかもしれない。でも…

何を焦っているんだ? 時間はたっぷりあるじゃないか。 いや、それはうそだ。時間はほんとに限られた量しかない。 しかも、何もしなくてもそれは着実に減っていく。子供だなあ。

ああ、早くうつ症状から立ち直らなきゃ。ほんとに。)


(19:20) そういやー今日のミーティングは Adam のプレゼンで大ウケしてしまった。 彼のノートパソコンは、なぜか警告音が Windows の「ぱぱぁーん!」という 音にしてあるのだ。そのためちょっとなんか操作をミスるたびに そこそこの音量で「ぱぱぁーん!」と来る。バカウケ。

(23:19)

写真ではわからないが、この光はずーーっと上のほうまで伸びて 最後に雲 (のようなもの?) につきあたっている。 これを見るとなぜか鵜の木にあった「サーチライトの店」を 思い出してしまう。何の店だかは知らないけど、大田区のあのあたりには なんか夜になると上空に向けたサーチライトをまわしてる店があって、 最初雲が光っているのを見たときは (しかもその光が動いているので) 「すわ! UFOか!?」と思ってしまった。思うなよ、馬鹿。


Mar 12 [Tue]

(8:34) 最近、疲れているせいかあまり夢を見なかったのだが、 昨日みた夢は高校・大学時代にキライだった連中がよってたかって出てくる という、最悪の夢だった。我ながら被害妄想があるようだ。

(13:54) きょうは電話のリペアを頼んだために朝は家にいなければならなかった。 お昼ごろ復旧。なんでも外の回線がイカれていて、家の中では なんでもなかったんだそーな。しかし Owen の部屋の電話はなんともないのに どうしてオレのほうだけがやられるのだ。やーねー

(16:02) OpenOffice 641C は落ちまくるので 使えない。なんだこ。れ。


Mar 13 [Wed]

(13:00) はい完了。今回はわりと早かったね。

(17:50) 今日のミーティングはとても長く、何度か気を失った。 でも明日はさらに長いのかあ。

その後 STAPLES へケーブルを買いにいく。

(21:29) 明日は絶対に寝坊してはイケナイらしいので、 狂は早く寝ることにする。

そういえば、ロックフェラーセンターの 紀伊国屋 で、 文庫サイズの本を数冊買ってきた。高い。 たぶん「新山ってこんなの読むの?」と言われそうなので、 何を買ったのかは書かない。

さいきん、自分は後向きに歩いているような気がする。 おおかた前を見ると怖くなるからだろう。たいしたもんだ。

言っておきますが、このページの内容は無保証です。 必ずしも見て楽しいというものではありません。 実際、書いてても楽しくないですし。

自分が墜ちこんでいるからといって、 どうしてお前に他人まで越智混ませる権利があるというわけのか? 自分勝手な奴だな、ほんと。

そこから先は何もない。何もなかった。


Mar 14 [Thu]

(8:46) 間に合った。。。ふう。

正しい市民の会 「…どうもムーミン谷はまだまだ発展途上という気がしますな。」

ムーミンパパ 「そんな…住みやすいですよ…」

正しい市民の会 「ここで生まれた大物はいますかな?」

ミイ 「いないよ! 生まれるのは小さな子供だけよ!」

正しい市民の会 「それであなたは働きもせず…あなたがたにとって、人生は 戦いですらないと?」

ムーミンパパ 「はあ…」

正しい市民の会 「お金もかせがず!」

ムーミンパパ 「必要ないもので…」

正しい市民の会 「お金というものはね、かせぎはじめるやいなや必要になるのです! (バタン!)」

(12:34) 昨日よく寝たはずなのにまたねむい。なんとかして。

(13:27) 終わった。今日はお役人が来て、 うちのプロジェクトの成果と今後の予定を報告するミーティングがあった。 軍関係なのかな? よく知らないけど。 朝ラウンジにいったら、お茶とジュースとお菓子が用意してあるのを 見てびびった。やはりパトロンだからある程度はおもてなしをするのだろーか。 しかし役人といっても、日本のナアナアした官僚や「えらい先生」が来て テキトーに芝居をするのとは違い、こっちじゃ刺すか刺されるかの雰囲気。ウソ。 でもこの評価役をつとめているのはちゃんとした研究者で、すごく詳しいし、 論文発表もちゃんと見るし、細かいところとかにもつっこまれる。 容赦ないらしい。すげーな。 日本で自然言語処理関係の学術的な論文発表されてまともに評価できる 役人なんている? たぶん資金を出したからには結果を出そうと躍起になるのだろうが、 アメリカはこの点、金の使い方がうまいんだろうなと思う。 新山は何も発表しなかったが、みんなそれなりに緊張していた。らしい。

さて、お昼はビュッフェ形式のゴハンが出たのでひたすら食った。 そのあと、使ったプラスチックの食器をそのままドカドカと 捨ててしまうのを見てなんとなく罪悪感をおぼえ、一人、落ち込む。 これでまた午後はねむくなるよ。まったく。

きょうの Google:

<q></q>

(15:45) いまちょいと W.Sq. に散歩に出かけたらとてもサムいの反対。 つーか、コートなんか着てる人はだれもいなかった。 ダウンジャケットを羽織ってる自分がバカらしくなったのでぬぐ。

そういやー、明日から旅行だったらしい。メールがくるまで忘れてたよ。。。

(18:29) 帰るよー


Mar 17 [Sun]

(9:37) はい。つーことで金、土は Washington DC に行って、きのう夜戻ってきました。 やっぱ NY は寒いよ。。。

15日は朝 6時起床 (このために早起きするようにしてたのだが)。なんとか間に合う。 DC はニューヨークの南西 400km ぐらいのところにあって、 バスで高速道路 (turnpike) を使って 4時間半ぐらいである。 大学を出て、とちゅう Pennsylvania → Delaware → Maryland と経由し、 昼すぎに D.C. に到着。とちゅうで Delaware かどっかの サービスエリアに寄ったが、高速の S.A. って基本的に日本と雰囲気似てるのね。 ゲーセンがあったりみやげもの屋があったり。 ただ立ち食いソバ屋のかわりにハンバーガー屋があるだけ。

ユースホステルについて荷物をおろしてから、バスで Union Sta. まで向かう。あとはただひたすらに自由行動。 久しぶりにひとり旅するとまるで海外旅行に来てるみたいだな。

(写真は別ウインドウで開きます)

さて、帰りのバスはかなり暖房がきつくてつらかった。 しかし夜に移動すると、いかにアメリカが田舎かがよくわかる。 だって高速の外はほとんどまるっきりの暗闇で、何にもねーじゃん。 NY に近づいてくるとだんだん明るくなってくるが、 マンハッタンにあるもののうちで最初に見えたのは あの WTC 跡の光であった。でもそこからなんか渋滞してたりして、 だいぶ時間がかかる。10時すぎ大学着。

結論。D.C. は住むにはいい。NY のようにせま苦しくないし、 きれい。それに安全。新宿西口。でも、帰ってきたら 「けっっ、やっぱりごみごみしたニューヨークのほうがいいや」という気分。 新宿東口。

前は都会なんて好きじゃなかったんだけどなあ。。。

(13:13) 久しぶりに Jason がドアをドスドス叩いているんだが、どうする?

(17:08) なんか、寒いよ。ほんとにもう。

(22:46) ああ。写真が not found になっておりました。。。

さいきん独り言が異常に多い (もとからかなり多いのだが)。しかもその内容も 「ああ馬鹿、馬鹿、まったく、馬鹿!」などというたいへんヤバいものに なっている。それでも周囲に日本人がいなければいいのだが、 ちかごろはなぜか気がついたら英語で「suicide!」なとど言っていたことがあり、 シャレにならない。「s…」で止めるとさらに下品な感じに聞こえるので これまたヤバイのである。なんとかしなきゃあ。


Mar 18 [Mon]

(9:09) 今朝はしとしとと寒い雨が降っている。 やっぱ、こっちじゃまだジャケットは手放せないよ。

どうやら最近朝はやく起きられるようになったらしい。 でも油断は禁物だ。 なにしろ忍耐ないので、ちょっとでも隙があるとすぐまた寝てしまう。 低血圧なわけでもないのに (高校生のころは、塩分のとりすぎでむしろ高血圧ぎみだった)。 朝早起きできる人ってすごいな。うちの親も含めて。

しかし「すごい」とは思うが見習おうとはまったく思わないのであった。

また昨日(今朝か)、おかしな夢を見たのだが、 なんかビルが倒壊しそうになるというどこかで聞いたようなストーリーだった。 だがこの夢で出てきたビルはそこらへんのとはちょと違う。 なんと、こいつはすべて机をつみあげてできているのである。 そのときはべつに疑いもしなかったんだけど。そしてその机ビルは 完全には倒壊せず、中途半端に崩れてなぜかオレはそこから 脱出しなければならなかった。あいかわらずヘンな夢。 そしてなにげなくドアをあけるともうそこには床がなくて空中で、 オレはひょえー! とかいって誰かに話しかけたような気がする。 このへんの構造はどうなっとるんだ、というようなことを英語で議論したが 結論はでないので、結局のところ外の机をつたって (机をつみあげてできているからいたるところに空洞がある) 地上に 降りるしかないんではないかということで、おそるおそる降りはじめたところで 目がさめた。あいかわらずヘンな夢。

それともうひとつ気になることは、またも夢の中でヘンな曲が 流れていたことだ。日本語で、誰それが泣いている、とかいった 歌詞だが、曲調はみょうに明るくコーラスのような声が入っている。 新山はそんな曲を聞いたことがない。 いつも疑問に思うのは、こういう曲がどこから生成されてくるのかということ。 あんな曲知らないんだがなあ。

(17:02) ああもうオレの友達は Office97 のイルカ君だけだ。もういいんだもうだめだ。

ところでひらがなの「み」を表すには最低 5×6ピクセル必要なことを君は 知っているかっ。


Mar 19 [Tue]

(10:23) さいきん朝7時まえに起きられる。すばらしいこった。 しかし悪魔は油断するとすぐにとりついてしまうので油断しないこと。

(1$:47) ふと世界にオレと同じことを考えたやつがいるかどうか試したくなる。

いなかった…。

(21:23) げ! もうこんな時間!


Mar 20 [Wed]

(13:49) 今朝はすこし悪魔がとりつき 8時近くまで寝てしまった。 あいかわらず雨が降っていて風がつよくて寒い。

[…あまりに陰鬱すぎので自己検閲により 20行ほどカット…]

いや、いまさらそんなこと言ったってどーーしょーーもないのは、 わかっているんだが。

ところでひさびすりに児島のページを見たら 移転してた。 なんだ、こいつ。生意気にも自宅サーバかよおめでてーなチクショウ。 ちなみにオレはまだダイヤルアップだ。文句あっか。

こいつも今はふつうの(まともではないが) 社会人であるという事実をうらやましく感じる。 ああわかってますよ、どうせオレ普通じゃない。

(23:02) 夜になったらなんかひどくテンション高かった。 なーんかオレの躁鬱症は時間帯によって変わるようである。逆にこうなると 「オレはもっとオレっぽくあるべきだ!」などと意味なく力むようになってしまい 手に負えない。だいたい一日のうちでいつも一番やる気がなくなるのは 午後3時〜6時にかけてのころで、日本にいた時からこれは変わっていない。 このときはほんとにもう死にたくなるほどひどい。そして夕方ごろに (運がよければ) 神が降臨し、メシを食わなければ夜までそれが続くというぐあい。 この時間帯はもうちょっとなんとかならんもんかね? とにかく、情緒不安定というか、 落ちこんでるときとそうでないときの差が激しすぎる。 なんかこっちへ来てからなおさらその差が ハゲしくなったような気がするぞ。


Mar 21 [Thu]

(9:41) そういえばガキのころの新山は、みょうに人生ストイックであらねばならないと 決心していたものだが、その決心の多くはさっさと破られたなあ:

こうしてみるとオレは意志が薄弱だ。 自分の決心をほいほい変えるような奴はろくなやつにならぬ。

(14:03) ってゆーか今気づいたんだけど、↑こんなつまらない「決心」を 中学生のころにするような奴はそもそもろくなやつにならぬ。

つまり、すでに決心したこと事態が間違いっつーか、 始まる前から終わってるっつーか。 当タッテマスネ。。。

いまあらためて スミソニアン航空宇宙博物館 のサイトを見てたら時間くってしまった。ここまで web が充実してるってのも すげえ。しかも他の博物館も全部この調子で、 いったいいくら人手と金がかかってんのかわかったもんじゃない。 アメリカ恐しや!

(15:00) あーいかんいかんまた落ちこんできた…

(15:58) ふはははは。カラーレーザープリンタがジャムったのをなんとかうまく復旧させたぞ。 マニュアルもどこにもなかったが、液晶パネルのヘルプ昨日を活用して なんとかやってのけた。へんなところをさわってあやうく 火傷しそうになったけど復活。えらいぞおれ! こういうのはいつも得意なんだよなー。

…でも落ち込みは直らず、 ここでこうしているとますます落ちこんでくるので散歩行ってくる。

(17:36) 結局一時間以上もほっつき歩いてたよ。困ったモンダ。

まず最初にエレベータで Ralph に会い、大学前の道で Roman に会い、図書館の前でこないだ DC で一緒だった韓国人 (名前は知らない) に会った。聞けば彼もコンピュータサイエンス専攻で、 宿題が大変なのだそうな。その後 CitiBank へ行って金をおろして、 Bleecker St. あたりをうろうろした。 このあたりはあやしげな店ばかり立ちならぶ、いわゆる "Village" と呼ばれる界隈で、まあ基本はカフェとかトラットリアとか 変なみやげもの屋、アート屋 (絵画やポスターを売ってる)、 爪屋(? ネイルアートのことだ)、レコード屋 (CD屋じゃないよ)、 チベット風民芸品屋など。

チベット民芸品屋といえば、これまたどこがチベット風なんだかさっぱり わからんしろものなんだが、アホなことにこの手の店が西洋にはよくあるんだわ (前にパリでも見かけたことがある)。何を売ってるかとゆうと、基本的に 全般的にわざと茶色くして色あせて煙でくすぶったようなエセ宝石つき小物とか、 ヘンなお香とか、そんなものなんだけど、 X のウインドウマネージャに派手で有名な Enlightenment ってあるでしょ。最近は変わったみだいだけど、昔はこれのテーマで ShinyMetal ってのがデフォルトだったのね。 この雰囲気がまさにそれだと思ってもらえればよい。 Enlightenment (悟り) っつー名前からもわかるように、あきらかにこれは その手のモノを意識してるはず。ウインドウのアイコンとか、 お前ら一体チベットをナメてんのかと言いたい (ちなみに新山は一応チベットには行ったことがある)。 つまり Village にはオルタナな雰囲気が好きな若者とかが多いっつーことですね。 アート屋とかに入ってもヘンテコーな音楽が流れていたり お香が焚かれてたりして逃げたことがある。端的にいえばこいつらDQN。 しかし古い薄暗いカフェをのぞいてみると実は中身は Cybercafe (イソターネット) だったりするから油断できない。何が?

その後うろうろ景色がよさそうな方向に向かってランダム歩きしていたら、 いつのまにか 8av. 14st. などというところに出てしまった。 いちおう交差点に来ると立ちどまって、 どっちの方向がいちばんオモシロそうか評価するわけだが、 基本的なアルゴリズムは Greedy Search なので 実際はそろそろ帰りたいにもかかわらず「おやなんか人混みができてるぞ」 「あのヘンなビルは何者だ」という具合にどんどんあらぬ方向へ 引きつけられていき、気がつくとトンでもない方向に出ているという… これじゃ大田区にいたときとおんなしだよ。 14st. 以南の地図は碁盤状になってないのでどこをどう歩いてきたのか わかんない。地図とかもってないし。 で、ここも Village なのだろうか? Village ってかなり広いらしいんだけど、 どこまでが Village なのかはよくわからん。とりあえず新山は 「Village なんとか」という名前の店があったらそこは Village と 定義することにしている。

で、このへんまで来たら河が近いので、どうせだから河まで行くか、 と思い、11av. まで歩く。ハドソン河に出ると「ふむ、河だ河だ、 さんずい河」などとつぶやいて、その後すこし北上し、また南下して Union Sq. に到達し、なぜかそこで新型 iMac にさわりたくなり Wiz に入って5分ぐらいすると出てきてぶらぶらとまた Broadway に戻り 帰ってきた。長かった。河沿いから見るとこの時間帯は ESB がよく 映えていてなかなかよい。そしてそのとなりにはこれまたデカい Penn Plaza 1 ビル (正式名称知らず) がある。ここは新山が TOEFL と GRE を受けたいわくつきのビルだ。まあ今となってはどーでもいーけどね。

それにしてもこのあたりは、ちょっとしたゴミをビルと並べて写真に 撮れば誰でもすぐに「アートごっこ」ができてしまうような気がするのが こわい。はっきりいって、これは刷り込みだ。 「NYのゴミ写真 = なんかオシャレでアートっぽい」というイメージが なぜか我々には植えつけられている。おーこわ。 つまり NY とかけて Photoshop と解くわけだよ。そのココロは?

誰でも簡単に芸術家きどり。

おっと。そういえばここにはあんまり本音を書いてはいけないのだ。 忘れてた。

(19:27) ふーやっと終わったぞ。帰ろ。 これであとはポスターとOHPを印刷して、サンディエゴに行くだけだ。 しっかし飛行機が 7時発って、オレ何時に起きりゃいいの? 4時かしらん。。

(21:34) 今日は書きすぎている。これはこれでおかしい。 やはりストレスがたまっているのだろう…。

もし自分がまともな人間だったら、 「日記を書くことでストレス発散してます」などという男とは まず関わりたくないと思うにちがいない。やっぱりなあ。

(23:44) なんか風がュビーュビー吹いてるよ。 めちゃ強い。きょうは昼間は雲ひとつない快晴だったのに、 帰ってきたらいつのまにか雨ふりだしてるし。 おまけに風があまりに強いので、雨は横なぐりというよりも すでに噴霧化していた。東京じゃー桜が満開らしい。 いいなあ。本館前はまたぞろハナミャー (花見'er) で 賑わったことでしょう。


Mar 22 [Fri]

(9:28) 予期されていたことではあるが、 今朝はよく晴れてはいたが風が死ぬほと強く、メッチャラコに寒かった。 駅前の水たまりの前を通ったら、ばっちり凍ってやがる。 つーかなんなのこれ?

ところでむかしガキのころ、コンクリートに足跡がついているのを見て 「うひゃー! 固いコンクリートにいったいどうやって足跡がついたんだろ。 こいつはきっとよほどすごい重量があったんだろうな」 などと思った経験は、誰にでもあるはずだ。いや、あるはずだ。 あらねばならない。決っして。

(10:01) ラップトップにさわったとたん静電気バチっとくると、 なんかすごいヤーな予感がする。ぶっこわれるんじゃないだろうな、という不安。 静電気といえば、むかし自らの放電で FreeBSD をシャットダウンさせた かの人もいるわけだし…

大学に置いてあるコップの茶シブがとれないので、 きのうスポンジを買ってきて洗った。な、だから言ったろ、 Scotch Bright はイイって。 日本にいたときからスポンジはこれに決めている。

どうでもいいけど、一度身体で覚えたクセってなかなか抜けないね:

あーもう馬鹿馬鹿馬鹿。

(13:45) アチチチチチーーーーー舌噛んだ。。。

(15:04) いまふいに これ を見てしまったら大爆笑。止まらなくなってどうしようもなくなり部屋を出た。 しかし外に出ても笑い止まらず、周囲の人に "Are you okay?" と言われる始末。 緑茶を飲んで気をしずめる。まったく、たまんねーー。

(22:57) あしたは朝早いのでそろそろ寝なきゃあ。


Mar 23 [Sat]

(東武時間 12:16) おめでとうございまsita。

いま、SanDiego(正確には乗り換え地のPhoenix)に 向かう机上で機上の空論をしている。つうか 暇でヒマでしょうがないので、

…とここまで書いたら「もうすぐ着くから電器製品ヤメレ」という お達しがあって止めざるをえなかった。あんがい早いのね。 (EST 13:40) いま Phoenix でこれを書いている。 日本人としてはこれを「ほエニックス」と発音したくなるのはわかる。 こちらの時刻では 11:40 だけど、いちいち時間帯を変えるのめんどくさいね。 乗り換えの飛行機は2時すぎ発なので、かなりヒマだ。 昼飯は適当にバーガーキングですませた。なんかこの国では、 じつはマクドナルドよりもバーガーキングのほうがメジャー度は高いような 気がする。高速道路の S.A にあるのもほとんどバーガーキングだったし。

Phoenix の第一印象は「砂漠の街」だ。 まあ西武はどこもこんな感じなんだろうと思うけど、よーするに ワイルドウエストって感じ (←)。 赤ちゃけた地面の上に四角い建物が並んでいて、遠くの方はかすんでいる。 おまけに木がほとんどないので、上空からみるとかなりスカスカした感じだ。 しかしそれなりに街はでかいらしい。でも着いてみたらびっくり。 気温 75゜F。初夏ですかい? ほとんどの人は半袖とか着てるし、 今朝は NY じゃ氷はってたんだぜ? 厚木してきた新山はここでもただのキチガイに見えるではないか (そんなのどこでもだ、という指摘はここでは置いておく)。 そして人種構成はだいぶ違う。白人が多い。ニュージャージーでは 黒人やアジア人があわせて半分ぐらいはいたのに、こっちじゃ少ない。

そういえば今朝は予言どおり (?) 4:00 に起床。 もーひたすらねむかった。PATH の中でも「あー今日はホテルに着いて たっぷりネルぞ」と、ネルことばかり考えていた。で、うちからだと JFK や LaGuardia を使ったら遅いので、きょうは Newark の空港を 使ったのだが、PATH Newark で降りたのはこれが始めてだった。 暗かったからよくわかんなかったけど、わりとでかい都市らしい (ここにも地下鉄があるなんて知らなかったっす)。 それでもなにしろあたりは暗いのでどうやって空港まで 行ったらいいのかわからん。おまけにクソさぶいし。 途方にくれてバスターミナルまで行き、そのへんに立ってる 人なつこそうな黒人に聞いたら「62番のバスに乗れ」と教えてくれたが、 金を要求された。そういう魂胆か。断るとすげー不幸そうな 顔をされたので、もうあの手の黒人にはモノを聞かないこと (暇そうにつったってる時点でやっぱアレかな)。これ学習。

さて空港に行ってみたら、じつは Newark 国際空港にはターミナルが 3つあることが判明。えー聞いてないよそんなの? 送られてきた チケットとご案内メールには「どのゲートに逝け」なんてただの一言も 書いてない。氏ね。とりあえず Terminal A でバスを降りて Continental Airlines の窓口があったからチェックインすると そこにいた黒人のにいちゃんはなんといきなり日本語を喋った。 そうか、ここは日本人もよく利用するのだ。だが あまりに予期せぬ出来事のためにこっちは一瞬理解できない。 こっちは完全に英語を期待しているから頭は激しく混乱し、 彼が日本語で質問してこっちは英語で答えるというヘンな状況に。 努力は買うけどねえ。流暢じゃないのでかえってわかりにくいよ。 その結果、目的の便は Terminal C であることが判明。 あわてて空港内の電車で Terminal C に移動する。その後ウンコしたのだが、 ここのトイレにはほとほと参った。ここには個室にも「自動水流しセンサ」が ついているのだが、座っている人の背中に赤外線を当てる (つまり便座と背中との距離を測定する) タイプで、 ふだん新山はウンコするときは前かがみになるために センサが誤動作してしまって、1分おきぐらいに「ゥガシャーー!!」と 水洗がトリガされてしまうのである。座り方が悪かったのかも しれないけど。おかげでぜんぜん落ちつかず、やたら時間を消費し、 搭乗が始まる寸前に間に合った。 ふう。もうこんな朝早いヒコーキは乗りたくねー。

あーしかしあと 2時間ちかくあるぞ。どうするよ。

(EST 19:00, PST 16:00) いま SanDiego のホテルに着いたとこなんだが…。

あのーちょっと、なんか、はてしなく (゜Д゜) ハァ? って感じなんですけど…。

(EST 21:01, PST 18:01) あーだめだだめだ、やっぱりだめだ。


Mar 24 [Sun]

(EST 10:15, PST 7:15) きのうは時差ボケのため夜10時ごろに眠くなり寝てしまった。 そして今朝は 朝4時 (頭部時間で朝7時) に自動的に目が覚めてしまうという罠。 つーか、時差ボケ。

いまホテルの窓際に座ってこの日記を書いているが… これは反則だよ。きのうの新山は激しく落ちこんだ。 こんなところは金持ちの来るところであって、基本的に新山の 来るべきところじゃない。きのう空港にいたときから 「なーんかオレって激しく場違いっつーか、板違いだよな…」 と思っていた。カリホルニヤのこの気候はおかしい。あまりに明るすぎ、 あまりに爽やかすぎである。ヤシの木が立ちならび、街全体がリゾート地の ようではないか。そして短パンにTシャツといういでたちの男女が 歩いている。オレはこんなところにいてはいけない、と直感的にそう思った。 新山は薄暗いアパートの中でニヤニヤしながら2ちゃんねるに 書き込みしてるような人生のほうがずっと似合っているんであって。 でも学会には行かねばならないので、しょうがなくシャトルバスに 乗りこむ。ホテルに近づくにつれ、オレは「激しく板違いだ…」を 連発していた。ホテルに着いてみたら (゜Д゜) ハァ? (゜Д゜) ハァ? (゜Д゜) ハァ? なにこれ? オマエこんな豪勢なところに新山が泊まっていいわけないだろ! 人様のカネを使ってオレは一体何をやっているんだこの野郎、と 自己嫌悪に陥り、はてしなく落ちこむ。

いまちょっと写真を載せられないけど、部屋は広すぎて2ベッドあるし、 バスルームも意味なく広いし、窓の外には庭園があって池があって カモが泳いでるし、ホテルのとなりはすぐ海だし、しかも部屋に置いてある 各種観光案内とかが基本的におカネもちのかた向けって感じで、 なんかもー勘弁してくれって感じ。新山は貧乏性に生まれついているために、 こんなところに来ると落ちつかなくてしょうがない。 安旅館なら気がねなくくつろげるのに。 なんなんだよこれ。いったいここでオレに何をしろと?

しかも普通ならこういう状況は素直に楽しむべきなのに、 それができない自分にまた嫌気がさして激しく自己嫌悪。 なぜオレは他の人のように素直に喜べないのだろう。 とにかくこれが性癖なんだからしょうがないよね。 新山にとっては汚い宿でぶつぶつ文句たれているほうが幸せなのだ。 つくづくどーしようもない奴だよなあ、オレって。

で、まあ落ちこんでてもしょうがないのでとりあえず 安い食料品店でも探すかと思って外に出た。ホテルのすぐ横は海岸。 ヨットが浮いている。さすがにまだ泳いでる奴はいなかったが、 ただぼけーっと座ってる奴とか、マウンテンバイクで走り回ってる奴とかが いて、みんな楽しそうだ。でも新山は暗い顔。もうなんか消え去りたい。 場違いもいいとこ。こんな格好してんのオレだけだぜ? (新山は荷物を減らすために余計なものは一切もってこなかった、 おかげで着替えもわずかしかない)。 その後あっちこっち歩いてとりあえず店はまわりに沢山あることが わかったが (これはまあラッキーだ)、物価が高い! ニューヨークよりもずっと高いよ。やっぱ金持ちが多いのね。 あと、海で泳いでるキチガイも数人いた。米国に来てはじめて セブンイレブンを見たので入ってみる。店内レイアウトとかが日本と 同じで感激した (でも品数は日本よりずっと少なくて、棚は スカスカしている)。とりあえずひととおり歩いたので 戻ってきて、さてどうしようと考える。ちょっと早いけどメシ食うかと思って 外に出たらちょうどフルイ先生ご一行に会う。 ちょうど彼らも晩飯に行くところだったらしい。ので、ついて行く。

新山は東工大を出てからむこうとはほとんど連絡をとってなかった。 まあ、家出したようなもんですしね。なので某先生が手術してたとか、 アノ方は助手におなりになられたんですか!! とかいうようなことを 今さら知る。こないだメールよこしたときにはそんなこと一言も いってなかったじゃん。なんだよもう。それでこんな時期にも ログインしておられたのですね。まあ他人の進路などどーでもいーんだけど。

帰ってきてこのメモを書きかけたが、眠くて脱落。 そして今朝書く。あーもう 8時 じゃん。朝メシ食わなきゃ。

(PST 10:12) 朝方は海岸をすこし歩いた。潮の香り。ここは太平洋のはずだが、 天気があまりよくないのでここから日本は見えない。貝がらか何か 落って(←方言)ないかと思いそのへんをうろうろしたが、ぜんぜん見つからず。 まだ学会が始まるまですこし暇があるのでこのまま 部屋にひきこもってプログラムでも書くか。 オレってぜったい人生間違えてるよな………

このあたりの住宅。 いかにも「これがカリホルニヤだまいったか」というなりをしている。

(10:26) いまトイレに入ってたら掃除のおばちゃんが入ってきてめちゃくちゃ焦りました。

(11:01) 部屋の外で、数分おきにオウムが「ホギャーーー!!!」って 鳴いててうるさいんだけど、なんとなくのどかなので許す。 鳥の鳴き声が多いのはここでの唯一の利点だ。

(12:40) とりあえず受け付けしたら、 なんか「HLT印つきトレーナー」みたいなもんを渡されたよ。 なんでもここは夜になると冷えるからだそうな。ここでもまた金の無駄だ。 こんなの作らなくてもいいのに。それとこの学会、食事も出るんだよね…。 まあ、もともとこういう国際会議の目的というのは、論文発表よりもむしろ コネ作りというか顔見知りになることにあるわけだから、しょうがないといえば しょうがないんだけど。でもオレなんか学生風情で、まだほとんど 何も生産してないに等しいんだから、罰当たりもいいとこだよな。 ガキじゃあるまいし、そんなことでいちいち気に病むなって? 新山はまだまだガキなんですよ。。。

(22:04) 1日目終了。なーんか、あんまり面白くなかったなあ。 ツジイ先生はもうちょっとスライドの字を大きくしてほしい。 あれじゃ読めないよ小さすぎて (自分でも読めてなかったみたい)。 レセプションの時は知り合いが少なくて寂しい思いをした。 つうか基本的にここってあんまり学生が来てないような。ので、 ひたすら食う。でも食いもの自体は大したことなかったので、 ちょっとほっとしたような、でもがっかりしたような。 それにしても、まだ新山の音声認識システムは著しく性能が悪い。 とくに今日のようにバックグラウンド・ノイズがあるところでの認識性能は最悪。 修行が足りん。

あー、実家親戚一同に絵ハガキを書かねば。


Mar 25 [Mon]

(7:28) 今朝は起きてシャワーをあびるついでに洗濯した。 Yシャツはもうめんどくさいので襟の部分だけでいいや。

なんか回線の調子が悪いらしく、部屋からつながらない。

(22:33) とりあえず新山の発表するセッションは無事終了。 やはりマニア受けする内容でしたね、なんつーか。 でもポスターの図中に深刻なミスがあるのに発表が終わってから 気づいて結構ショックだった。


Mar 26 [Tue]

(8:45) 怠惰。今朝は 7時ごろ起きる。8時ごろに朝メシ。 なんか自分の持ち場が終わったので気がぬけた。やば。

ところでフルイ研のホリさんも実は長野県出身だったらしい。

(22:48) 終わった。あした帰る。飛行機つれーーー。 ラスベガスで 7時間もどうやって時間つぶすよ本当に。。。

ほんとはいつももっと書こうと思っているのだが、 このごろ毎日この時間になると眠くなってしまうのだった。 やはりつかれてるのかな。 今日は NEC のオクムラさんに会う。 デモセッションはやっぱ気をつかうよね、 とくに音声認識系はとくに。

(「とくに」を2度くり返すところに価値を見いだすこと)

ねむい


Mar 27 [Wed]

(9:17) 激寝坊したため朝飯は食いっぱぐれるわセッションには遅れるわでサンザンな目に。 そろそろ荷物まとめるか。

これから帰るので明日の朝までは連絡とれません。

(19:23) いま経由地の Las Vegas でこれを書いている。あと3時間。ひま。 コンセントをみつけたので、しばらくパソコンをいじっているつもり。

きょうは乗り換えの間が7時間もあったので市内へ出てみた。 ラスベガスはいままでにアメリカで見てきたなかでも おそらく一番バカな都市だ。金持ちになってこういうところに金を落とすのが アメリカ的な贅沢とされているなら哀れなことだ。 まあ感想を一言で表すと、とにかく哀しいハリボテの街。 それだけ。まず空港に着いたらいきなり待合室にスロットマシンがあって びっくり。そしてそれ以外にも、なんつーかいかにも典型的なアメリカン 享楽、というかんじの看板が目立つ。カジノとなにやらショーの宣伝。

そしてびっくりしたことに、この街には 公共の交通機関がまったくない。空港から市内まではかなり近く、 ほとんどとなりといってもいいくらいなのだが、歩いて行くことは できない。で、タクシーかバスを、ということになるのだが、 おそろしいことにどのバス会社もホテルと結託しており、 ホテルにしか停まらないのだ。 バスの切符を買おうとして、切符売り場のコワいおばちゃんと ひとしきりやり合うハメになった:

おばちゃん 「おまえどのホテルへいくんだい?」
新山 「えーと、アノー、ホテルはどこも予約してないんだけど…」
おばちゃん 「じゃあダメだよ! このバスはホテルにしか停まらないよ!」
新山 「飛行機をまってる間に時間をつぶしたいんだけど」
おばちゃん 「飛行機は何時に出るんだね!」
新山 「(そんなに怒るなよ…) 10時」
おばちゃん 「じゃあとりあえずどっかのホテルで降りてそのへんを歩くってことかい!」
新山 「いやオレはただ市街へ出れればいいんで」
おばちゃん 「市街のどこだね!」
新山 「いやそれがこの街を全然知らんので…」
おばちゃん 「うしろに人が並んでるんだから早くしてくれ!」
新山 「あーはいはい、一回戻って考えますです。はいはい。」

敗北。

で、もしかするとタクシー呼んだほうが早いんちゃうか、と 思ってみたが、タクシー乗り場に停まってるのはリムジンとか、 なんか高そうなのばっかりで乗る気がしない。 基本的にここはホテルに停まってカジノをやる客以外は 眼中にないようだ。そのへんの空港スタッフに 「街へ出るのに一番安い方法はなにか?」と聞く。 「さあ、タクシーじゃないの。でも値段は知らない。 ホテルが決まってるならシャトルバスが早いよ。」 やっはバスにのるしかないのか。 しかしなんか話を聞いていると、どうやらカジノとかが集中する 市街地は “Strip” と呼ばれているらしい (そんなのどのガイド本にも 載ってることだと思うけれど、なにしろ新山は下調べ一切しないヒトなんで)。 strip っていうと「シンボルテーブルを切る」という意味しか 思いうかばないオレは最初さっぱり意味がわからなかった (そういえば strip には名詞で「細長い土地」という意味もありましたね…)。 あのバス切符売り場に「Strip : $4」と書いてあったのは そういうことか。ということでもう一度挑戦。

おばちゃん 「(じろっと見て)…どこへ行くか決めたかね。」
どうやら顔を覚えられているようです。
新山 「あのー Strip の中心に一番近いホテルはどこ?」
おばちゃん 「ハア? (同僚に) どのホテルが中心かね! え? MGM? MGM だってよ。そこへ行くかね!」
新山 「はい!」
おばちゃん 「じゃあ $4」
新山 「往復は買えないの?」
おばちゃん 「あんたはホテルとってないからだめ!」
新山 「はいはい、それじゃあ $4」
おばちゃん 「それからいっておくがね、ひとたびチケットを買ったら もう 絶・対・に・! 払い戻しはできないから、いいね!」
新山 「(なんでこんなに怒ってんだよコイツは…) はいはい」
おばちゃん 「そんではあそこの2番のゲートに行きなさい」

で、そこへ行ってみたらなんかド派手なペイントをされたバスが停まっていた。 なんか窓に金網のようなものが張られていて中がよく見えない。 こいつは収容所行きですか? で、バスが走りだしたら空港のまわりは本当に何もなかった。 この街は空港とカジノしかないのである。 5時ごろ、その MGM とかいうホテルに着いたが、 とにかくアホみたいにでかい。なんだこのデカさは? 1ブロックがまるまるホテルだ (敷地がじゃないよ、ホテルの建物が ほんとに数百メートルあるのだ)。なんすかこれは? それで strip (Las Vegas Blvd. が通っている) に出てみたらびっくり。 いたるところハリボテだらけなのだ。 一瞬、ここは東京ディズニーランドかと思うくらい (といいつつ新山は TDL にも行ったことはありませんが、 むかし千葉に住んでいたとき建築中のは見たことあります。 オヤジに「ほらあすこにもうすぐディズニーランドというのができるんだよ」 と言われ、はるか向こうにできかけのお城みたいなのが見えて 子供心に「ああ大人ってむなしいことをするな」と思ったことを はっきりと覚えています)。 なんかもう世界中の有名なモノは全部集めましたって感じ。すごいよ。

とりわけバカなのはニューヨークの名物をぜんぶハリボテにした 「NewYork NewYork」というカジノと、パリのエッフェル塔と凱旋門の ハリボテがある「Paris」というカジノ。NewYork NewYork のほうは 自由の女神と ESB とクライスラー・ビル、そしてご丁寧に Brooklyn Bridge と川もどきまである。でも周囲の人間はみんな "Fabulous!" などといって写真をとりまくっていた。アホか。 ほかにも「アラジン」とか称する モスクみたいなやつとか、「ミラージュ」「カエサルの宮殿」「Bellagio」 「STARDUST」どれもバカでかいホテルだ。そしてとにかく派手。派手。ド派手。 いたるところネオンと意味不明の装飾ばかり。 サンディエゴもかなり参るしろものだったが、あっちはまだ 自然で勝負していたのに対して、ラスベガスのほうはすべて人工。 それも人の精神を蝕むほどのわざとらしさである。だが、 一見何も考えていないようでいて、じつはこの一帯はかなりバリアフリーが 徹底していた。これは、すごいかも。 いたるところ車椅子で移動できるようになっており、 また実際に車椅子を使っている人も多かった。つまり歳とった ジイちゃんバアちゃんをラスベガスにでも連れていくか、という 発想なのね。そういう意味ではここは伊東とかに似ているのかもしれない (これまた、行ったことないけど!)。日本人観光客もけっこう多いらしく、 「激安みやげもの屋ポップ」「JTBトラベルセンター」「寿司・焼肉」 などの看板が並んでいた。しかしやっぱ観光地ってどこも嫌いだなあ。 意味ない装飾と意味ない施設、無駄に多いみやげもの屋など。 こんなとこに好きこのんで来るやつらとは正直いって友達になりたくないよ。 趣味悪いよな。…まあそれはいいとして、 とにかく新山は MGM からはじまって strip のほぼ 端から端までひたすら歩いた。2時間。 旅行の荷物は全部背負ったまま。どこかに置いておきたかったが、 空港のロッカーはセキュリティ上の理由で閉鎖されていて、 どこにも荷物を預ける場所がなかった。RPGの勇者じゃあるまいし、 全部持ち歩くバカがいるかよ。 でかいダウンジャケットと分厚い HLT の Proceedings をもって 汗をかきながら歩いている汚ならしい東洋人をみて、 周囲の人々は何と思ったのだろう。もうここは完全に初夏の気温だった。 けさは朝メシを食い逃したので、食ったものは学会の休憩時間に つまんだ菓子パンだけだった。つまりそれ以降何も食っていない。 途中で腹が減ったので、どこかの店にでも入ろうと思ったが こんな所では一銭だって無駄金を使いたくなかった。ので、 ひたすら歩きつづけた。のろくさ歩いている観光客にいらだちつつ、 そいつらを追いぬきながら歩いた。歩道橋のエスカレーターはなんか 敗北的なので意地でも使わなかった。我ながらこういうときに妙な 意地をはっておそろしく強行スケジュールをやってしまうときがある。 まったく破滅的な男だなオレって奴は。

で、なにを見たかったかというと、あのラスベガスっていうと かならず出てくるステレオタイプな GOLDEN NUGGET を見たかったのである。 けれど、行けども行けどもヘンテコな派手な建物ばかりで、 どこにも GOLDEN NUGGET は見えない。 GOLDEN NUGGET はどこじゃー! といいつつ歩いたが、敗北。結局、あとで知ったんだが、 あれって Strip のずっと向こうにあんのね。ムカつく。 アレを見てこなかったら、ラスベガスなんて自由ヶ丘にあるパチンコ屋 「ラスベガス」(これはみのるのお気に入りの店であった) と同じくらいの価値しかないではないか。 まあどうでもいいんだけどバカな写真を沢山とったからいいや。 街のまわりには岩山が見えていた。砂漠度としては、 まあ Phoenix と同程度のもんかね。でも街はずれのほうにきたときは 夕暮れどきで、遠くの荒れ地の上に月が出ていてきれいだった。 たぶん街がなければ、こういう土地は好きになれたと思う (新山は基本的に砂漠は好きなのだ)。でも、もう行かねー。

そういえばNevada州といえばラスベガスというより核実験場があることしか 思い出さない。まあ、おまえら初心者は核実験でもやってなさいってこった。

さて、7時すぎになるとそろそろ空港に帰ったほうがよいかなと思い出し、 MGMに戻って泊まり客のフリをしてタクシー乗り場に並ぶ。 泊まり客にしてはきったない格好だったと思うのだが、ベルボーイ (こいつもなんか中世のへんてこな装飾をしている) は何も言わなかった。

新山 「空港まで。いくら?」
おやじ 「わからんが、まあ 7〜8ドルかな。負けたのか?」
新山 「は?」
おやじ 「なんで値段なんて聞くんだ? 金を全部スったのか?」
新山 「いやそういうわけじゃ」
おやじ 「じゃあなんで値段なんて聞くんだ?」
新山 「いやそれはあのー、くせでね…」
おやじ 「あ、そう…これからどこへ行く?」
新山 「ニューヨーク」
おやじ 「住んでるのか?」
新山 「まあ」

そして5分ぐらいで空港に着く。ああ、やっと帰れる。 でも空港についてからがまた長かったけど…。 なんか空気が乾いているので目がショボショボした。

さいごに飛行機の中から夜景が見えたが、夜景はたしかにきれいだった。 でもそんなの正直どうでもいい。電気無駄。

(7:30) いま着いた。もう寝る。

(16:17) 爆睡後、3時すぎに出勤。 いやーそれにしてもやっぱこっちはサムいわ。 どうでもいいけど、けさ眠りにつくときにかなり 頭が狂っていたらしく、なんか重要人物が部屋におしかけてきて 応対しなければいけないという脅迫観念にとりつかれた。 なんか意味不明だろうけど、そもそもこの感覚が 支離滅裂なので説明しようがない。 寝しなに支離滅裂な考えがうかぶというのはファインマンも 書いていたような気がするけど、笑える。 まあこのメモもかなーり支離滅裂ですけど。 どうでもいいけど支離滅裂って言葉はいいよねー支離滅裂。

そうそう、写真をのせましあ。

(18:32) そういやー google://元祖本家/ って検索したらいっぱいあるじゃないか。

ところでこのページは今月もはや 70kbytes を超え、日々かなり重くなりつつある。 だがオレはこのやり方を変えはしないのだ。なぜなら、このページはおもに 新山がローカルで見るためのものだから。もともとはね。

(19:52) なんかちょっと日焼けしたみたいだな。

(00:47) この症状は花粉症ではないかと思い出した。

やはりこっちに戻ってきてみたら人種構成が圧倒的に違うことに気がついた。 そもそも白人がいない。たまに白人みたいなのはいるが、 話すのを聞いているとロシア語かよくわからない東欧系の言語を しゃべっていたりする。Newark 空港で働いている人も ほとんどは黒人か、ヒスパニックだ。うちの親が 「ここってアメリカじゃないみたい」といっていたのも無理はない。 まあ、それがいいんだけどもさ。


Mar 29 [Fri]

(11:49) わすれるってことは、とてもすてきだ。 きのう寝る時間がおかしかったせいで今日は案の定寝坊。

いま 9st. で Callery Pear という街路樹がほぼ満開。 Pear というくらいだから梨の一種なんだろうが、日本名がわからない。 9st. にはそれぞれの木に故人の名前がついていて、木の前に なにやら立札がたてられている。あと Japanese pagoda tree というのも あるんだよな。調べてみたら「えんじゅ」だった。 これはよく東京にもあるよね。

だれでもそうたやすく達観できれば苦労はしない。

(19:26) いやーさすがだよ Windows XP。すばらしい。

インストール直後のユーザ登録でマウスポインタまできれいに固まるとは誰にでもおできになられる御技ではございませんですことよおほおほほげおおほほ。

しかしこれは一体どういうことなの? 日本語しゃべれよお前。

(22:11) げげ! これ を 読みながら鼻水をすすっていたら、もうこんな時間!!

(注: 2ちゃんねるばっか見てるわけではないですよ、ホント)

そういえば新山は自分の父と母のことを「ちち」「はは」と呼ぶ。 ちなみに父と母もお互いのことをそう呼んでいる。 どこまでもおかしな一家だ。

だから今度帰って酒飲むまで死ぬなよ親父 (心配症)。


Mar 30 [Sat]

(15:14) 今日はあったかいね。 ようやく春らしくなってきたのかもしれない。 しかし、ここには植物のニオイが圧倒的に欠けている。

新山の性癖として、とかく「ニオイにこだわる」というのがある。 東京でも長野でも、春には春っぽいニオイがあった。 おもに植物からくるものだと思うけど、一日の天気によっても それは変わるし、時刻によっても変化する (とくに山だとその差は 顕著だった、湿度が時間によって大きく変わるからかもしれない)。 しかしここではどこも同じニオイだ… いや、「ニューヨークっぽい」匂いというのはある。 それは地下鉄のあの独特のこげたような匂いとか、 ピザ屋の匂いとか、道端にいるナッツ屋のあの鼻にくる臭い (新山はこれがキライ) とか、そういうものが混じったものだが、 植物の匂いが (木のあるところに行っても) あんまりしないのだ。 鼻がバカになったんかな?

(16:21) いまちょっと外にでてみたらおそろしく暑かった。

npr.org の Science Friday はおもしろいなあー、って、いま土曜日だけどこれ、 再放送か?

そういえば明日は Easter であるとのことで、 今日は Ryan が Easter のための Egg (なんだそれ、日本語使えよ) をもってきていた。といっても 本物ではなくて、プラスチック製の卵だ。中にはチョコレートのようなものが 入っている (こわくて手をつけていない)。

で、どーでもいーけどオレはこの時間帯になるといつものように ネムくなるのだが…昨日はちゃんと寝たはずなんだけど… まあいいか。寝

(17:26) そういえばサンディエゴで気になったことがあったんだ:

(23:57) なーんか、夜中なのにお外でトリがピヨピヨと清々しい声で鳴いてるんですけど、 あいつはいったいなんなんだ??

きょうは昼間、例の木を写真に撮った。 ついでに新山が PATH 9st. 駅から大学に来るまでの道のりも記録した。 なんか今月は異様に画像が多いなあ。

どうでもいいけど今日はまた Jason が来たよ。 Owen とあした教会に行くことについて話していたが、 彼の強引な話のもってきかたはいつみても狂っている。

Jason 「お前あした教会へ行ったあとオレの友達と会うよな? 会って一緒に昼飯食うよな?」
Owen 「いやちょっと明日は宿題が沢山あって…」
Jason 「行かなきゃだめだ。ユースケは行くか? え?」
新山 「おれは宗教的 (religious) じゃないから行かない」
Jason 「Owen はなぜ行かない、宿題なんてのは言いのがれだ」
Owen 「来週なら行くよ、かならず」
Jason 「明日じゃなきゃだめなんだよ、なぜならこれは Easter だからだ! これはクリスチャンにとっていちばん重要な休日なんだ! キリストが復活した日に友達と神について語りあわないのは非常に悪いことだ…」
Owen 「だから先週、風邪を引いて宿題がまだ終わってないんだってば、 ユウスケに聞いてみろよ」
新山 「(ニヤニヤして) うん、うん」
Jason 「そんなの関係ないね、肉なんか食ってるからそうなるんだ。 じゃあ明日は 9時半に来るからな! じゃあな!」
Owen 「こら待て! 10時だって言っただろ!」
Jason 「いや 10時に行くなら 9時半にここへ来る。9時半だな! 8時半に来るよ、いや 7時半だ! じゃあな! (バタン)」
新山 「…」
Owen 「…」

まあそういうこったね。


Mar 31 [Sun]

(9:20) 夢を見た。だれかが夢の中で「Queens があるのは Staten Island だ」 と主張していて、オレは「えー? そうかあ?」と思っていたが、 けさ起きてからよく考えてみたらやっぱりちがうじゃねーか! 誰だ夢の中でオレにガセを吹きこもうとするやつは…。

今日はとくにすることもないので、家で洗濯したり 論文読んだりプログラム書いたり、ゴロゴロする予定。

これまたどうでもいいが、新山はいちいち下らないことを喋り過ぎる。 いまこのページを読み直してみて愕然とした。 こうしたことをいちいちなれなれした口調で書くんじゃねーよ、馬鹿。 ふだん新山が喋っているように書くといっても、 これではまるでただのアホではないか (しかし、といって、 気取った文体で書こうとするとこれはもうどうにも許しがたく思えて 仕方がないので結局怒涛のあーでもないこーでもない)。まったく、 いつからこうなったのよ? オレはまともな人間になりてえんだ! (もうムリだかもしれんけど)

(15:07) さっき Ryan の部屋へいって Easter のタマゴをカラーリングしてきた。 彼はそのための専用のタマゴ置き場や色素も持っている。 使い方はまずお湯のなかに色素をたらして、 ゆでたタマゴを 1〜2分つっこんでできあがり。 まあ新山はもともと化学実験みたいなのは好きなので、 あれこれ色をまぜてみたりして実験する。とりあえず Owen と 3人で てきとーにカラーリングし、その後写真をとって、放置。 しかしじきに Owen が「ハラへった」といいだし、食う。 でもなんか色素が中まで浸透していて気色悪いよ (いちおう食っても安心な素材なのだけど)。 ちなみに Ryan は高校生のころ、St. Patrick's Day に このテの色素をつかってマカロニを緑色に茹でてみたことがあるという。 なかなかにこいつも変なヤツだよなあ。楽しい人生だ。

(23:35) 今夜は「けんちん汁」を作ったが、大根と椎茸を買い忘れた。 仕方ないのでかわりにジャガイモを入れてみる。ってこれじゃ肉じゃがじゃんかよ!

新山はじつは「正統派の」けんちん汁というものがどういうものであるか 自信がない。聞いたところによると、 「けんちん汁」を名乗るためには最低限、以下の条件が必須だという:

でもこの他にじっさい何を入れたらいいのか新山はよく知らない。 新山が見たことのあるけんちん汁というのは基本的に 母親が作ったものだけなのだ。ふつう食堂で「けんちん汁」なんて メニューはないからね (でもじつはこれ関西メインの料理だと 聞いたことがあるが、どうなんだろ。関西の食堂に行けばあるのかな)。 新山家のけんちん汁で入っているのはおもに豆腐と豚肉、 人参、大根、玉葱それに椎茸であったが、ふつうけんちん汁には 肉は入れないと聞いたことがあるし、椎茸もあやしい。 あと、「正統派の」けんちん汁ではわざわざ油を追加するとか。 それから豆腐は先に料理しろとかいう話もある。 うちの母親のことだから、おそらくうちのけんちん汁は 栄養豊富になるように勝手にアレンジされているはずである。 まあいいや。Owen は気に入ったらしい。でもオレがやると どうやっても母親の味にはならないんだよな (東京にいたころから そうだった)。やはりタカラ本みりんを使わないのが原因か? ところで、けんちん汁のとうふはやっぱ手でちぎるよね?

今月は舞い上がったり、絶望的に落ちこんだり、あっちこっちへ 出かけたりしてかなりうるさい月だった。 来月はもうすこし穏やかなのがいい。


Last modified: Sun Mar 31 23:52:08 2002

Yusuke Shinyama