2003年 7月。

Last Modified: Fri Aug 1 09:59:57 EDT 2003 (08/01, 22:59 JST)

Aug 01 [Fri]


(09:38)
やばい寝すごした。また寝坊地獄に突入。

Jul 31 [Thu]


(07:45)
えあこそ。こいつが力学的に非常に不安定に見えてしょうがないのだが、 なんか支えになるものを入手しなければなんない。電話帳を下に置いたんじゃだめかな。
(08:26)
もちろん、人は自分の信じたいものだけを信じる権利があります。 「権利がある」ってどうゆうことだ。 つまり人には「権利をもつ権利 (権利権)」が認められているとゆうことである。 「〜権」っていいな。サ変動詞にはなんでも「権」をつけることができる。山猫軒。 しかしすべての権利がはたして「自分自身が存在する権利 (存在権)」を もってるといえるだろうか? では「存在しない権利 (非存在権)」を もってる権利はどうなるのだ? その場合は、その権利について言及すること 自体がすでに非存在権を侵犯していることになる。山猫軒。
(12:29)
というか、さっき思ったのだが、IPv6 と IPv4 の相互運用の 問題解決になにか具体的な成果があげられるとしたら アプリケーション層でオーバーレイネットワークするのがいいと思うんだけど、 そういうところでなにか新しいアイデアを出そうとしている人は誰もいないみたいね。 まあ基盤となるネットワークの違いはたいした問題じゃないからなのかもしれないが、 「incremental deployment が可能なキラーアプリ (かっこわらい)」ってものを 誰も考えてなさそう。そういうところから広めていかねば意味ないのに。 そもそも相互運用の問題については重要性を認識している人が少ないらしいのでしょうがないと思うんだけど、 まあいいか。オレが心配することじゃねー
(13:04)
2.3 でなにが嬉しくなったかといえば、enumerate()True, False が ふつーに使えるようになったことである。enumerate() に関しては、 これまでも enum() なる同機能の関数をつくって使っていたんだけど、 True, False は queequeg でも使いまくっていて、2.2 でテストしたら使えなくて ナクナク全部 1 と 0 に痴漢した覚えがある。おまけに速いらしい。これは純粋にうれしい。 しかし言語のバージョンアップごときでぎゃあぎゃあ騒ぐんじゃねえよ。 そもそもインフラというものは、その変化を意識しないで使っていられるようで なければならない。ところでいま考えたんだけど、自然言語というものは使い手の変化により じょじょに時代とともに変化していくものであるが、同じようにプログラミング言語も 時代とともに「ゆるやかに」変化していくものだろうか? それから、地方によって使われ方が違う、文字どおりの「方言 (これは“Scheme は Lisp の方言だ” というような意味の“方言”ではなくて)」をさぽーとできる言語ってできるだろうか? けど方言についていえば、いまは方言自体が失われてきているからむずかしいかな。 しかし言語というものはこれ時と状況によってつねに変化していくものであるからして、 プログラミング言語も言語を名のるのであれば究極的にはそのような機能を身につけてもらいたい。 つーかそれって日本語でいいじゃん。

ところで、さいきんあまり音楽を聴く気にならない。 これは音楽なんか聴かなくても充分テンションが高いせいだろうか。 逆に、いつも聴いている曲を聴くとなんだかヘナチョコな感じをうける。 やはり自分のテンションにあった選曲というものがあり、現在のテンションでは 該当曲なし、ということなのだろう。それに音楽を聴いていると一部の 言語的思考に支障が出るようだ。きっと音楽も音節言語と似たようなものだからだろう… などというとチョムスキーな方々からは怒られそうだけれど。 でも、オレは言語というものを「時系列で変化するナニカ」程度の ひじょうにゆるやかな定義でとらえているので、その意味では ほとんどの物理現象は言語現象とみなせるので、いったいオレは何いってんだコリャ? まあいい。けれど現在の言語学でぜんぜんやられてないと思うのが、 それは「時間」という概念がほとんど入っていないことで、 喋ったり、文字を読んだりする場合、つねに時系列ということを 考えるのは不可欠だと思うので、…そうかあ? そう。

(14:50)
お昼食 (おひるしょく) はピザである。 不健康とはわかっていながら、時々どうしても食いたくなるんだよなー。

で、話は変わるが、東北四大祭について (行けもしないのに) 調べてみた。 地震はだいじょぶなんだろうka?

こうしてみると微妙に日付をずらしてあるのがわかる。談合ja! 北のほうから順にはじまっているので、観光客がまわりやすいようにしてあるのだろうか。 だとしたらなかなか親切な設定だ。でも「まつり」はひらがなで書いてほしい。 「祭」って書かれると「さい」と読みたくなるます。

参考資料:

(18:40)
じつにじつにバカな話であるが MS ゴシックと MS Pゴシックと MS UI ゴシックの字体の差がどこで表現されているかを、いまようやくわかった。 これら 3つのフォントはじつは一個の ttc ファイルにまとめられているのだが、 それらは EBLC も EBDT も共通で、cmap だけがちがうのである。 ようするに、こいつらは字幅のテーブルを変えていたわけではなく、 文字によってグリフそのものを変えることで別フォントを実現していたのだ! ふつう字幅を変えるなら hdmx か hmtx に手を入れると思ってたから、完全にふいをつかれた。 こんな簡単なことにいままでなぜ気づかなかったのか? 自前のツールを使うだけでわかったはずなのに、なぜちゃんと調べてみなかったのだろう。 それはなぜなら「MSは秘密主義だから、そのフォントにはどうせ、 ぜったいなにか極秘の、仕様未公開の“秘密のテーブル”があるに違いない (fpgm とかに実は秘密の追加情報が埋め込まれている、など)。 レンダラはそれを参照して字幅を変更するという高等テクニックを使ってるのだろう! このやろお!」 と、ずーー−ー−ーと思っとりました。この2年間。違っていました。 ものすげー低等テクニックだったよ。 相手を疑心暗鬼にして情報撹乱させるというおそるべしMSの心理作戦にだまされた! しかしよく考えてみれば glyf や hmtx で個々のテーブルを別に ttc に入れるのではなく、 cmap でグリフの番号だけを切り換えるという方法は文字が共有できるからカシコイのだ。 負けた。とにかくそういうこと。まあ何だかわかんないけど、そういうこと。ねむいので。
(23:57)
チャイナたうん (こう書くとなんだか幼稚っぽい) で買ったダイコンを おろしにしたら、すごくからい。カレーー。 しかしこのダイコンのからみ成分ってのはトウガラシやわさびとは違うよね? と思って 検索してみたら、 ダイコンとわさびは同じらしい。それによると、このカライのが 健康にいい (抗菌作用がある) らしいので、辛くてもがまんしなければいけないらしい。 ところで新山は納豆とダイコンおろしを一緒に食っている (腹の中では一緒) ことが よくあるのだが、これらを一緒にしちゃったら納豆菌が抗菌されちゃうのじゃないだろうか? でも納豆でいいのは納豆菌じゃなくてそれから生成されるナットウキナーゼ (この名前…) だからいいのかな??

ちなみに「わさび」は漢字で山葵と書く。 しかし葵はアオイ科で山葵はアブラナ科なので (大根もそう) べつに生物学的に共通点があるわけではなさそう。

どうでもいいが、新山は栄養剤や栄養どりんく (栄養どんぐりではない) を飲むような生活だけは避けたいと思っている。 生理的嫌悪。 おっと自分はロボットなんだっけ。

「アオイ」で検索していたら、 萬葉の小径という おしゃれなページを発見。もっと写真が大きければいいのに。

(02:09)

その山は
植物のように
すくすくと
伸びている

Jul 30 [Wed]


(06:54)
もう治ったらしい。やれやれ。 それともあれは花粉症だったのか。 この早起き体制はいつまで続くのか。
(08:55)
電子レンジがなくなったので、ごはんがあっためられないよう。 しようがないので、きのうの残りのみそ汁に 残りごはんとカツヲブシをつっこんで、「ねこはん」にする。 が、ようするに、食えばしあわせ。不幸なようで、その実 (みのる、とは読まないように)。 するとつまりおまえはいったいなんでもかんでも食えばしあわせなのか? そうだ。しかし何をしてもしあわせになれない人もいる。 ストレス食欲。足りないものはいろいろあるのだ。 まず、電子レンジ。それから食器類が少々。それから 調理器具すこし。あと、テレビ (ロシヤ語ではこれを “チリビーザル”と発音するが、なぜ「ザル」なのか? は、ナゾである…)。 しかし新山はテレビはなくてもたいしてコマラナイ人々 であるので (はて? ナゼ一人なのに 人々?? 多重音声??)、よい。それは。い=yぇGGGG

会話

それ
会話

(10:13)
NSF をどうしても NFS と読んでしまう。うふす (ufs)

フジロックフェスの反戦的な記述をみて、あれとは逆に 「平和をおもいっきりむさぼり楽しむオフ」ってのがあったらどうなのか、 と考える (つうか、妄想。というか人が考えるってのはしょせんいつも妄想だと思うんですが)。 と考える。考えるんだったら。

たぶん、プログラム (の一部) はこんなぐあいになるだるお。

で、オレなにやってんだ一体。仕事しろよ

(11:03)
個人的には「ら抜き言葉」はぜんぜん気になんないのだが (そもそも言語にはあらゆる文字列の組み合わせが許されると思っている、 ただそれが生理的に好きかどうかは別問題だが)、Sunrise Mart で エレベータの中に日本語の広告が貼ってあって、 「安心して食べさせてあげれる離乳食です」と書かれてあったのだが、 「食べさせてあげれる」はちょっと気になるよな。 というのは、「あげれる」って何だ? 何を「挙げる」あるいは「揚げる」のか? と、とっさに思ってしまったからだ。 つまりしこたま食わせておいてあとで…。以下略。 ようするにそれが日本語の (通俗的な) 文法に即しているかどうかが 問題なのではなく、意志伝達のさいの気遣いとでもいうようなのが 問題であると。ところで「ら抜き言バ」についていえば もうこれは「抜いた」やつのほうがメジャーになってきているんで、 「ら抜き」という表現は正しくない。 むしろ「食べられる」を可能の意味で使うような言い方を 「ら付き言葉」と読んで非難すべきである。 ちなみにこの文章はありとあらゆる面で気を遣って
        いません。それがいいんだけれどね。
(11:49)
あわわ、
しゅわわわ、
あわわわ、
わ。

読むだけで落ちこんでくる日記をかけるってのはすごい才能ですよそこのかた!!

ええ、私じゃありませんよ?
私じゃありません。

(13:40)
せみなあ。きょうの論文は i3 (Internet Indirection Infrastructure) について 扱ったもので、multicast, anycast, mobility をどうやってオーバレイ層で 実現するかというやつだった。基本的なアイデアは、まず既存の IPネットワークのうえに オーバレイネットワークである i3 層をかさねる。各 i3 パケットの配送は 待ち合わせ (rendezvous -- ったくなんじゃこの綴りは、フランス語きらい) 方式で、 まずサーバ側が適当な ID をもったパケットを送り出し、 クライアント側が受信したい内容の ID と自分の IP アドレスを i3 インフラに 提示すると、自動的にその ID をもつパケットすべてを (i3ノードが) 自分の IP に転送してくれるというもの。その仕掛けは、各 ID ごとに 一意の「担当 i3 サーバ」を対応づけ、 (この対応をきめるのは既存の Chord システムの枠組みを使っている)、 すべての同一 ID パケットのルーティングはそいつが管轄するというものだ。 そしていくつかの実例があったが、いつものようにみんな非常に批判的だった。 というか、たいてい議論は 「なぜ既存の方法じゃまずいのか? 既存の方法を捨ててやるだけのメリットがあるのか? deployment issue をどうやって解決するのか?」というところに収束する。 そもそも anycast の実用例って新山はよく知らないのだが、 multicast にしても、IP+MBONE をつかった multicast にくらべてなんかいいことがあるのか? だいたい multicast に現時点でまともな利益があるのかどうか疑問だ。 「… mbone だってなんの利用法もないじゃんか?」 「あるよ。計算機科学のナイスな講演を放送してる …」 というやりとりがあったから、みんな期待してないのだろう。 deployment 問題に関していえば IPv6 も似たような状況でしょ、という話も出たが、 あれもメリットのわりに incremental deployment (という用語があることを 今日知った -- じょじょに普及、という意味らしい) がさっぱりなんでダメだね、という話。 「まあ IPv6 についていえば US はアドレスあるから気にしない、fxxk you ということらしいよ」 「でもあれを真剣にやってるとこあるね、ipv6 only のマシンとかつくって」 「どこだいそりゃ?」「日本」 まあ、個人的には IPv6 がどうなろうと 知ったこっちゃないのだが、日本はいくらがんばってもずっとバカにされる国なんだなあ、と思った。 まあ多くの日本人はバカにされてることすら気づいてないんだからしょうがないけど、 でも某国みたいに「なんでもかんでも敵とみなす」的パラノイアってのもちょっとつかれる。

それにしてもだ。セミナーでの議論は、ときにジョークはよくわかんないのだけど、 聞いていて参考になる。かれらは「論文のための論文」を許さない。 インターネットに関する研究は実用に直結する分野であるため、 あらゆる解法に対してコストとその利益が天秤にかけられるのだが、 (deployment の問題なんかはそのいい例だ、 こんな問題は自然言語屋にとってはまずお目にかからない)、 逆に日本での大学でここまでコストと利益について (かなり卑近な) 考察をすることってほとんどないように思える。 むしろ具体的なサービスやコストを議論することは汚らわしいものとして 忌み嫌われているのが現状じゃないだろうか。だから日本のシステム屋さん (ネットワークの研究者を含む) って、“終わっている”んだな。 まあどうでもいいけど。

(15:29)
ふいに“岩手県”という歌 (正確には歌詞だけなので歌ではない) を 歩きながら作詞してしまい、一人でバカウケた。こんなの:
岩手県
               作詞・新山 祐介
               (曲・ご自由にどうぞ)
 岩手県 岩手県 ああ、岩手県
 岩手県 岩手県 ああ、岩手県
 岩手県 岩手県
 岩手県 岩手県
 岩手県 岩手県
 岩手県 岩手県 ああ、岩手県
 岩手県 岩手県 ああ、青森県
ずっと「岩手県」しか言ってないのだが、 最後だけ「青森県」になっている。これがなぜかバカウケ (自分的に)。 これはこの組み合わせ (岩手県と青森県) でないといけないらしい。 「渋谷区」と「世田谷区」とかでもためしてみたが、「いわて」と「あおもり」という 語感がきくらしい。ちなみに曲はどうでもいいので作ってないが、 歩きながら「フヒヒヒヒ」とか声を出して笑ってしまって困った。 でも NY ではこんなやつはそこら中にいるのでいいか。(よくないか)
みじドん
(17:59)
日本食屋のダイコン (だいこそ) があまりにもひどかったので、 アッタマに来て (何が来たの??)、チャイナタウンまで だいこそを買いに出かける。わさこんわさこん。 やっぱ Mott St. のあたりはいいなあ。マンハッタンでいちばん楽しいのは この界隈だと断言できるね。最初は非常に眠かったのだが、このあたりに来たら がぜん元気になってしまったので、しばらくうろうろする。 帰りに Crosby St. を歩いていたら Used Book Cafe なるものを発見。 それと非常にアヤしいサンドイッチ屋も発見した。 いつかこいつらも両方征覇してやるぜ。 あと、今度トコヤにいくときはチャイナタウンのほうへいってみるってのもありかなあ、 と思った。結構好きなのだ。なんだかんだいって
(22:38)
おっと。うっかり寝ちまった。もうこんな時間か。
(01:08)
それは明滅するランプだった。それは宇宙の外 (この言い方がお好きでなければ、 あるいは「認識の外」といってもいい -- どちらにせよそれは同じことだ) からくる 一種の逃避によるもので、あちらこちらの海をわたりながら幻滅するのだった。
「いいかい」
彼はそのかすかな明かりをみながら言った。
「これらは点滅しているんだ。でも原因はこれじゃない。 ゆうべ、彼らの目は赤かった言ったね? でもそれは血じゃない」
「それがこれだと?」
「そう。でも必ずしもそうとはかぎらない。 物事ってのはいつも定まらないし、誰もが何かを知っているわけではない」
「何かって何のこと?」
「そこにある何かだよ。それは、つねにそこにはない。動いている。 禅問答のように聞こえるかもしれないが、移動は禁物だ。 いつも物事は人をそれで説明されたがる。そういう思想は危険だ」
「つまり人は変化を恐れるということ?」
「変化も恐れるし、変化じゃないのも恐れる。 変化じゃないというのはつまり劇場といういみで。 わかるかな? でも誰しも価値観を破壊されてるわけではないからね」
「黄色い色だということだね」
「まあそういうことだ」
「え? 夢、と言ったかい?」
「いや言ってないよ」
「いやあんたはたしかに言った。聞いている」
「何をだい? それしか言ってないことについてはそれしか言ってないよ。 だいたいぼくはいつでも…」
私はそれをさえぎって、言った。
「夢は何かを欲しがる。それはつねにまきをくべてやらねばならず、 不断の注意を必要とするもので、水をかければ消えてしまう、 そんなものじゃなかった?」
「そうかもしれない。でもそうじゃなかったかも」
「はっきりしないな」
「うん、はっきりしない。しかしひとついえることがあるよ。 それは、火をたいた人間は長持ちしないということだ」
「うんそうだね、そしてそれは海の底にある」
いずれにせよ風はじょじょにその強さを増してきていた。 明るくなるまえに物事を暗くすることはむずかしい -- と、私は思った。

Jul 29 [Tue]


(10:23)
ふげー。なんか帰りの飛行機のなかでカゼひいたみたい。 長い飛行機ではいつも気をつけねばならないのだが、 空調がきついところでうっかり寝てるとカゼをひくのだ。 まえに欧州帰りでこれにあたってヒドイ目にあったことがあるので (そのときはちょうどトクナガ先生が気をきかして非常口まえの席 -- これはエコノミークラスで唯一足をのばせるポジションである -- をとってくれていたのだが、 ここは北極圏上空では息が白くなるほどの激サムなところで、 かえってから見事に夏風邪をひき一週間ねこんだ、 そのあたりの記述はここ)、用心していたのだが またやっちまった。これからは国際線にのるときは夏でも 長袖を忘れないようにしよう。

しかもとなりの席にいたアメリカ人のオババがひどいやつで、 太ってるうえに無神経。しょっちゅうなんか食ってるし、 食いものやワケわかんない人形をだしてきて、そこら中にちらかして、 それがこっちの席まで侵蝕してるような状態で、もうサイテー。 ああいうのが隣にいると具合が悪くなるのはしょうがないよな。

それにひきかえ通路をはさんだ逆の隣にいたアメリカ人はすげい奴だった。 暇なので観察してたのだが、そいつはまず白人のくせに韓国語の本を読んでいた。 そこからしてヘンな奴だな、と思っていたのだが、そのうちに読売新聞がくばられると それをよみ始め、それがおわると AERA を読み、それがおわると今度は 何やら必死に問題を解き始めた。見たら「日本語能力試験・文法と語彙 1級」と書いてあった。 そりゃ日本語の新聞も読めるわけだ。きわめつけは最後に降りるとき、 前に座っていた台湾人の老夫婦が入国カードの書き方で悩んでいたのだが (彼らは英語がまったく読めなかった -- いつも中国人をみるたびに思うのだが、 かれらは基本的にゼンゼン英語なんかできなくても平気で世界中を旅行している。 これはすげえと思う。まえにフィレンツェだかで会った中国人も、 英語・イタリア語ともにまっっったくできないのに平気で旅行していた)、 そのアメリカンはやおら彼らに入国書類の書き方を流暢な北京語で 説明しはじめたのだ! これにはみんな (含フライトアテンダント) びっくり仰天。 あめりか人のくせに日韓中の 3ヶ国語ペラペラってことですか。 クーーール! しかしそいつはとくに旅行ガイドのようにも見えず、ただの 学生風情って感じだったので、いったいありゃ何モンだったんだろ? ちなみに流暢に中国語をしゃべる白人を生で見たのははじめてだ。

(11:13)
EMS の小包みついた。さすがにはやい。きのうついたそうだから正味 2日半か。 Fedex なみにはやい。でも 1万円もしたんだから、早くてあたりまえだ。 日通で送ればもっと安かったのにね。しかし最近の国際学会では そういう運送業者の事務所がくるのが慣例なのかしらね (札幌でもあった、「proceedings 送ります」っていうサービス)。 ちなみに内容物はほとんど本とお茶の缶と、つめものの衣類。 そんだけ。
(17:28)
さすがにこの時間になるとえもいわれぬネムケがくる。 雑用でほとんどつぶれた一日だった。きょうは。 Owen が引越すのにともない、それまで家にあったいろんなものが なくなってしまったので、足りないものが多い。明日はザッカをかうこと。 ニューヨークの生活とは… East Village のあたりを ぶらぶら歩いていたら道端の farmers' market につい 引きよせられて入ってしまい、トマトとかをしこたま買いこんでしまい、 ついでに花とかプラムまで衝動買いそうになるがガマンし、 Lafayette St. で NY Public Theatre の前にずら〜っと数百m も ならんでいる (Astor のあたりまで続いていた) 人々を発見したり、 そのあとねむくなったりすることである。論文よめ。 あしたは研究しろ。もうねろ。

これをみるといつも「ねるねるねるね」を思い出してしまうのは オレだけなのだらうか? ちなみに喰ったことはない。

(23:36)
書くこと忘れたのですが…。そういえばむかし (1年ぐらい前?) どこぞの国のガキが「従来とまったく異なる新しい手法」で数倍速い web ブラウザを つくってコンテスト大賞を受賞した、とかいう話があったのですが、 あれはいったいどうなったのでしょうか。やっぱり…・・・だったのでしょうか?

ふう

で、2.3 と。

Jul 28 [Mon]


(18:50)
祝 tabesugi.net 復活! いやあ。帰ってきました。長野の実家を出てからこちらの下宿までしめて 22時間かかった (途中で空港でぶらぶらしていた時期を除けばもっと短いかもしれない)。 やや、あつい。来たらさっそくシャワーあびてしまった。 Newark から空港のバスに乗ったら、いきなしホームレスのおばさん (なんだかわからないゴミのようなものを一杯つめたビニール袋数個を両手にいっぱい持ち、 文字どおりナイフかなんかでひき裂かれたかのようなズタズタのスカートをはいている、 しかも頭にはハエがたかっているという、マンガのような姿) が乗りこんできて あたりに悪態つきだして、はやくもアメリカ貧困社会の現実をつきつけられた。 なんか、世界は近いなあ、と思う。こう 2つの世界を頻繁にいったりきたりするとなんか アタマがおかしくなるんじゃないだろうか。でも、しばらくはこんなのやらねーぞ。激つかれ。 メラトニン飲んで寝よう。 いま手元の時計 (まだ日本時間) は 8時をさしている。 しばらくは日本からの原子にさわって過ごすだろうおれは。 例の黄色いタオルも 1枚は戦闘用に銭湯用に実家においとき、1枚はもってきた。

(オフラインのページ、保存)

新山の (日本での) 予定

(実際はこのとおりにはいかなかったケド)

メモ (避難所)

英文法チェッカ Queequeg なるものを公開しました。よろしく。

(7/2, 7:33 edt) なんかだんだん「東京から長野に帰る」のと感覚が変わんなくなりつつあるのかなあ。 こうして何もかも変化に慣れてしまうのだろうか。

(7/4, 5:48AM JST) 飛行機ではうしろにガキャアが2人いて、かわるがわる泣きっぱなしだった。 新山は隣の席が空いていたので、隣のシートと自分のシートのすきまにマクラをつっこんで 寝ていたのだが、そのガキンチョはあろうことかそのスキマから手を入れてきて新山の背中をつついたり 髪の毛をさわったりしたがるのである (おそらく「なんか物体」程度の認識しかされてない模様)。 それでもニコニコ「いい人ぶり」を発揮してたらすげー疲れた。結局ほとんど眠れず。 東京駅についてからロッカーに荷物をあずけ秋葉原に行き、松屋を見たら無性に 食いたくなり並盛り290円。松屋の味噌汁をみて日本を感じた。ついでに JR 構内の 150円に値上げされている自販機を見たときも日本を感じた。そしてアニメキャラのでっかい広告や オノデン坊やを見るといかにもアホらしくて笑ってしまう。まだ少し「外国人視点」が 残っているのでおもしろい。この感覚は Newark 空港で日本人が「GOD BLESS AMERICA キャンディー」や 「フセイン・トランプ (ほんとに売ってたので1コみやげに買ってきた)」を見て笑うのと同種の感覚だろう。 7時すぎ長野着。一応メラトニンはもってきたんだけど、ド疲れたので飲まなくても眠れるだろうと たかをくくってたら、やっぱり時差ボケた。目がさめたのは朝3時。 (18:25PM) すんげーねむいです。てゆうか、もう正常な思考が出来泣く納豆流。ふんげa. 久しう゛りに家の台所をつかったら、ほんだしがどこにあるのかわからん! 「ほんだし〜ほんだし〜」と言いながら家の中をさまよい歩いた。が、結局、 みつからづ。あとで母が帰ってきて尋いたらトンでもないところに偽装されて置いてあった。ヘンなの   ねむいでs。mjd. ガス代???

(7/5, 9:25am jst) 実家にもDSLがきたのですが、なんか速いよ。1.5M なんだけど、 130kb/s ぐらい出てる。NJでは 80kb しか出てねーのに。おまけに料金も米国より安い…。 きのうはメラトニンをのんだせいでよく眠れた。

(7/6, 5:49am jst) また早く起きてしまった。窓の外でハトが鳴いている。 このまえ長野にスターバックスが初めてできて、テレビで開店の様子を中継していたという話を聞いた。 アホか。田舎っておもろい。

(7/8, 23:50pm jst) I'm alive! きのう、メシを食おうとススキノ通りを横切っていたら、 向こうからハシモトさんが歩いてきた。こんなところで。

(7/10, 11:02am jst) こんなところでこんなモノを書いているとサボっているというのがバレバレだが、書く。

(7/11, 8:12am jst) 口がジンギスカンくさい朝。 それにしてもみんな毎日毎日ヤキニクとラーメンばっか食いに行っててよく飽きないね。

(7/12, 8:58am jst) きのうの発表は大してよくもなく、落ちこみ。 夜、フナコシ君たちとメシを食いに行く。アメリカ人とドイツ人が一緒におり、 彼女たちを大衆居酒屋につれていってあれこれ説明するのは非常に楽しかった。 そのあとフルマキさんとススキノを歩いて帰っていたら (2人ともホテルが中島公園付近にあるのだ)、 むこうから Slaven が歩いてきてまた飲みに入る。 まったく、なんで札幌ではこう知りあいによくあうのか? まあいいけど。へべれけになったのでいーかげん帰ることに。彼とノイマンは そのあともナンパしに夜の街へとくり出していった。 彼らいわく、札幌の連中はまだ東京人ほど外人慣れしてないから、やりやすいのだそうな。 きょうは札幌を出る予定だが、いつ長野に着くかは知らない。 しかし火曜日の2時には東京にいなければならないのだった。ふんげあ。まったく。

(7/14, 23:38pm jst) やっと長野の実家にもどってきた。 札幌→函館→八戸→花巻→松島→米沢→新潟→長野。 この3日間の行動はあした書く。

(7/15, 8:04am jst) あいかわらず早起きだー。ゆうべはとてもサムいかったですよ。つうわけで写真、写真。 豪華東北ツアー。

札幌 (7-12日)

学会は基本的に学会であった。ここではビール園ぐらいしか行ってない。

函館 (12日)

この日は北海道を抜け出すだけで 1日かかった。札幌-八戸間が計 6時間。 とちゅう函館で、SLがとまってたので、見てたら特急に乗れず 1時間ロスした。

八戸 (12-13日)

12日夜にナカガワさんと合流。本八戸駅近くの飲み屋で日本酒をやりながらウニ、ホヤ、イカを食す。

花巻 (13日)

高速を経由し、まずは宮沢賢治記念館へ連れていってもらう。花巻は基本的に田んぼばっかりの町である。

松島 (13日)

その後「松島でも行ってみますか」ということに。やや曇っていた。

米沢 (13-14日)

ずっと気になっていた米沢。とくに大した名所があるわけでもないのだが、新山の中ではなぜか非常にイメージがいい。 13日夜は米沢牛をくい感動。14日は午前中しばらく米沢の街を歩く。

新潟 (14日)

東北にいったのは今回がはじめてだったのだが、まあ景色は基本的に長野とあんまり変わんない (当たり前か)。アメリカと同じように、基本的に田舎というのはどこも似たようなものなのだ。 しかしトーホグには大いなる謎がある。それはヘンな漫画を書く人間が多いということだ。 まあ宮沢賢治は漫画家じゃないとしても、ますむらひろしとか、吉田戦車とか、いがらしみきおとか、 そういうのばっかりを好むオレもオレだけど、まあそういうことだ。どうゆうこと?

(7/15, 14:54pm jst) ところで、きのう帰ると古本が届いていて、これがすごくうれしい。 小野寺百合子訳の「少女ソフィアの夏」である。むかし大田図書館にあるのを読んだことがあるのだが、 この翻訳はもう絶版になっていて (いまの「少女ソフィア」は渡辺翠訳)、いままでずーっと手に 入らなかった。けどこういう本の翻訳というのはヘンなもので、いくら誤訳が多かろうが日本語が 不自然だろうが、もう自分の中ではこれの語感をもとにイメージができ上がってしまっているために いまさら別の翻訳ではだめなのだ。同じように「星の王子さま」の内藤濯訳もいろいろ言われているが もう自分の中ではアレがアレなのである。この本はなんとなく「間」があり、1行に2〜3秒ぐらいかけてしまうのだが なぜだろう? いまなんか頭がぼやぼやするなあ。

(7/16, 19:00pm jst) 今日はすずしい。というかさむい。夕刻、短パンで買い物にでかけたら 非常サムシ異常。つうかまったくなんで毎日毎日こんなにすずしいんの? 今日は祖母孝行したあと、なんとなく市内観光にでかける。 つうかこの近辺って観光の対象になるようなものはホントに 何もないんだけど、まず江戸時代の陣屋跡にいってみた。特に感想なし。 でも、そこに貼ってあったコンサートのポスターにおどろく。 そこに出ていたのは小学校時代の知り合いだった。ヘンな名前の やつだったので覚えていたのだが、なんといまは「中野市出身の音楽家」として 売り出し中なんだそうな。でも、「チェロは幼少時に父親から指導を受けた」とか 書かれてあるが、こいつはもともと家具屋の息子で、あのオヤジって手品が趣味で 家にハト(手品用)を飼ってるあのおじさんでしょ? …田舎というものはこういう噂が バレバレなので、出身地で興行するってのはあまりかしこい戦略に思えないのだ。 それとも地元出身だから頼まれたのだろうか。しかしこの市は久石ジョーの出身地でもあるのだが、 彼は新人のころにほとんど地元から相手にされなかったので、もういまさらヒーコラもみ手しても ぜんぜん来てくれないそうだ。どっちもどっちね。何事も投資というのはむずかしい。 そのあと東山に登って (ママチャリだったんで死にそうになった)、街並みを 写真にとってみる。やはり田舎だ。

中野 (16日)

(7/17m, 7:38am jst) アルマ城 (じろ)。 (23:36pm) きょうは「少女ソフィアの夏」についての文章をかこうとしたが、 ほとんどただの引用集になったので公開やめ。基本的にこういうのは味わっていれば いいのであって、それについて何やら深遠な考察などを催す必要は まったくない。そしてふとした思いつきからくだらないプログラムを つくりはじめる。新山は自分で自分の好きな性癖のひとつが、 「思いたったらすぐ実行」ということで、これはうらをかえせば、 とりもなおさずめった打ち、節操がない、ということでもあるのだが、 こういうのは研究者には向いているものと勝手に思い込んでいる。 しかし今回は Xlib を使うので C で書く。それらは、いろいろな。

おお、ひさしぶりに改行。<p>

(7/18, 9:49am jst) あまりにねむいので起きてからまた寝直した。 いいなあー、二度寝最高。 さて、今日から数日間は東京へいく予定である。 だいぶ予定がアレしたが、まあ基本的に休日の予定とは そんなものだ。しかし、こうしているうちに自分は時間を “無駄づかい”してるのではないかという不安と平安。 まあナニが無駄で何が無駄じゃないかなんて、そういうものであって。 意味不明。

ところで「衣良」って名前は絶対女だと思った。 大島弓子を読んだ人間なら誰でもそう思うはずだ。

(7/20, 10:39am jst) スズキ家にて。きのうは…というか、おとといは、 まず長津田方面にいったあと、なぜかパナキン君のいる鴨居まで移動。 そのあとスズキ家に到着し、みのると会い、みんなで風呂屋にいった。 朝5時すぎまでうだうだやって泥のように眠る。 きのうはおきたらもう激遅刻。電話で言いわけ。きのうは言いわけの嵐。 都立大の駅。そのご夜 7時ごろにトイダと会う。いつも渋谷からは 東横線を使うのがクセになっていたために、田園トシ (こう書くと人名みたいだ) 線の 入り口にたどりつくのに苦労した。まあそんなとこ。

ズカケ (「すずかけ台」の略) には新たにヘンな S2棟とかいうのが できている。どうでもいいが、ケイタイ電話をもってない人間は この国では迫害されるということを知った。 公衆電話がなかなかみつからぬ。 ちなみに東林間は「ガシリン」というのだそうな。

(7/23, 01:33am jst) おとといはなぜか浅草方面に行ったりした。 言問橋 (ゴンモンバシと絶対に読むこと) をわたる。 雷門のちょうちんははずされていた。そして大岡山。

きのうは市ヶ尾でゴードーと会い、そのあと雨にやられる。 そのご上野方面に移動。 もつ焼「大統領」でホッピーをのみながらオミット (omit) した。 この店は道端のイスや机が飲んでいる。タオルを、いただく。

きょうは大田区の太田さん。ウナジ (unagi)。そのご東工大。 しかしつまんねーな、と思う。東工大はあいかわらず建設ラッシュで、 新しいビルが 5本ぐらいできていた。暇だなー。そして なぜか明日もメシを食うことに。ほえ? スズキは徹夜らしい。 ニッポソ (日本)。

ところで前野さんはいまだに 2ちゃんねるなんぞを見ていることが判明。 まえは「いいかげんあんなものは卒業しなさい」とかいってたのにー。 ちなみにオレはもう卒業しましたよ (といいつつ時々はみているけど)。 てゆうか、その次にくるのは…

(7/23, 23:01pm jst) さすがにスズキ家に 5泊もするとなんだか疲れも ストレスもたまってくるので今日はいいかげん長野に帰ることにする。 スズキは発表練習はぶじにすんだのだろうか。 昼は外人2人と花宴に行く。店長にはまだ顔を覚えられていた。 かえりに大井町の理髪一番で髪を切ったら、すげー髪型にされた。 これじゃニューヨークの床屋よりひどい。

かえりの新幹線はすいていた。この 5日間オゴってもらってばかりだったが、 こなことでいいのんか。

日本をふくむアジアの国々が西洋のモノをへたに取り入れると 必ずオカシナ結果になるような気がする。はくらい主義にならないよう 気をつけようっと。

(7/24, 7:52am jst) このごろ知りあいみんなにずっと 「NYへこい、空港の送り迎えぐらいはしてやるぞ」というのだが、 いまだに誰もこない。しくしく。 やはり社会人になるとたかが一週間の休みをとるのでもひどく大変らしい。 やっぱ旅行は学生のうちにしとけ、ということか。 でも昨日フランス人の Michael (このファーストネームはまわりに沢山いるので、国籍をつけて一意性を示すことにする) と話してたら「欧米ではみんなもっと休みとってるけど、 あんまり日本と差はないんだよねえ」という話。そうだnaa。 しかし日本のサービスをみればわかるように、日本人は 細部にわたる改善に死ぬほど努力する民族だから、というと 「うん、でもそういう完璧主義は労力をやたら使うが、 それによってもたらされる改善は努力に比例してほんの小ししかない」 という。そうかもね。研究にしても同じことで、どんな課題でもだいたい 80% ぐらいの精度は簡単に出るのだが、そこから 10% 上げるには えっらい努力が必要、ってのはざらにある。 でも 24時間営業とか、ほとんど壊れない機械とか、 絶対に遅れない電車の運行とか、そういうのをあきらめれば 日本人の平均労働時間はもっとずっと少なくてすむと思うんだけど、 欧米人からみればそういうのは「たいした差じゃない」んだけど、 まあうちらはそれを達成するのが人生の目標なんだからしょうがないな…。

(12:57) また二度寝してしまった。

(17:42) そういえば、「疋田 (ひきだ)」「迫田 (さこだ)」という苗字をただしく読める人は いったいどれくらいいるのだろうか。

(21:21) 久しぶりに志賀高原にホタルを見に行ったが、 ものすごく観光地化されていてがっかりした。あすこはもうだめだな…。 そこはゲンジボタルが一晩に数千匹ぐらい飛びかうところで、 すこし前までは硯川温泉の一部でも知る人ぞ知るスポットだったのだが、 いまじゃ「ほたる温泉」とかアホな名前に改名してるし、おまけに今は夏休みなので、 川のすぐ近くまでバスが数十台もとまり、数百人をこえる人々 (主にガキども) が 大挙してギャーギャーおしかけていた。ホタルは前より数が減っているらしい。 つくづくバカなことをすると思う。結局こいつら(業者)は自分で自分の首を 絞めているようなものだ。こういう「観光地化して人がドっと来て荒れてしまう」という 場所はいままでにいくつかみてきたが、一度荒れてしまうともう元には戻らない。 東京人はゲンジボタルとかを生で見たことがないのかもしれないが、 べつにそんなもん見なくても大学には行けるし、就職だってできるんだから、来る必要ないでしょ。 こんなマイナーなとこにさ。彼らには軽井沢とか草津あたりで満足してもらわないと困る。 しかし自然を切り売りしなければ生きのこれない田舎の悲哀。 (23:07) 梅酒をのんだら強すぎた。ヨッパ! ヨッパら!

(7/25, 9:38am jst) どうにもテンションが上がらない。荷物を送らなければ。 いけないのだが, どうにもテンションが上がらない。 「こんな夜更けにバナナかよ」という本がある。これは結構アタリだった。 札幌駅ビルの旭屋書店にある「北海道の本」というコーナーでみつけたのだ。 まあ内容は押して知るべし。それはどうでもいいのだが、さて、 実家にいるとなぜかひじょうにストレスがたまる。それはなぜか? なんだかここにいると何も集中できなくなるのでゴロゴロしてばかりである。 自分の生活ペースと、親の生活ペースが違うのは原因のひとつだと思う。 基本的に彼らはすでに確立されたパターンで生活しており、 オレが帰ってくるとそこにむりやり押しこまれた形になるため やりにくい。または街へ出ても田舎というのはみんな確固たる生活をしているから、 いまだに就職もせずフラフラとしている身からするとつねに「浮いてる感じ」を 味わうことになる。これは一生つづくのだろうか。仕事や勉強をしようにも どーも落ちつかない。なぜならノートパソコンだし、それにこういう田舎にいると 計算機をいじるというのがまるで意味のない行為に思えてしかたがないのだ。 ったく、なんでこんな分野を選んじまったんだろうという感じ。 しかもだよ。ニューヨークに慣れてしまうと、もはや東京にいてさえ 「精神的に田舎」感がなんとなくあるのに、長野にくると物理的にも田舎で ダブル田舎な感じである。こうして都会に慣れて田舎で浮いてしまうというのは かなしい。別に都会がイイわけではちっともないのだが (ただ単に 新山みたいなのが目立たなくなるというだけで)。

(18:07) 一日じゅう気分がのらない日だった。けさ見た夢が悪い。 なんだかそれは病的な。自分はこの種の夢を見るたびに 落ちこむということを一生くりかえすのだろうか。やだなあ。 おまけに金鳥蚊取り器の臭いがひどく気に入らぬ。 なんか「おっさんのポマード臭」のような香料だよ。 なんて趣味! あと2、3日でまたしばらく日本からいなくなるのであるが、 今回はなんとなく全般的にフワフワした滞在であった (学会以外とくに用がなかったせいかもしれない)。来年は夏休みは 日本へ帰るより旅行にいきたい雰囲気。だって日本に帰ったって暑いだけじゃん。 でも墓参りは、重要だな。今年は妹に (墓場で) 会うことができなかった。 これは後悔すべきことである。ほんとはもう一人、 向こうへ帰る前に会いたい人がいるのだけど、会わないほうがいいと思う。

(19:06) 夕焼けがとてもきれいだが、これは誰のせいだ? オレじゃないぞ。

(7/26, 7:39am jst) 眠い。。 ハブラシ専門店の夢をみた。 ハブラシばかり置いてあった。 そのあと ssh のパスフレーズを 3回も打ちまちがえた。 ああ、ゆるして。 (12:01) 実家にいるとムカつくもうひとつの原因は、 「仕事がしょっちゅう中断される」ということである。 母がいるときはいつも台所からなんか話しかけてくるのだが、遠くで よく聞こえないので「はあ? なに?」と言いかえす必要があるのだが、 うちの母はオレと同じように「相手からの ACK を待たずにひたすら喋る」 人なので、ぜんぜんコミュニケーション不可。 ほとんどお互い独り言を大声でいってるのと変わらない (でもときどき会話が成立していることがある)。 でも母とはマンガや物語のセンスはけっこう一致しており、 きのう「面白いから見てみろ」と言われた「あたしンち」というアニメは 実際かなりおもしろかった。ああいう「ぼんやりアホ家族」に憧れるというのは 共通する性格らしい。しかしまああんまり親のことばかりかくと…よそう。

(15:48) あ、もう一人いた。

(00:20) 他人に期待する人生、というか、 自分がやれば他人もその分やってくれるはずだ、 というようなことを考えてるやつはくずだ。

(7/27, 9:17am jst) なにか 2つの世界が混ざっている夢をみた。 でも話しているのはみんな日本語だった、ところで。

しかしやっぱりさ、仕事中毒といわれようが、オレは 「休日にやることないと人間腐る」タイプなのである。 つねに何かやらなければならない状況でいること。それ。 ナルホッダ。 (17:53) ACL の proceedings をふくめて荷物はあらかた送ってしまったので、 明日もっていくものドモは本当に少ない。しかし EMS で 6kg も送るとタイヘンなことになるということはわかった。 それでもあなたの手首の長さよりは軽い。 (22:53) ふう。

(7/28, 7:21am jst) ふんげe。ねむい。つぎにフトンでねむれるのは向こうに着いたあとなのか。かなしい。 つねに新山はフトンを基準にして行動するのだ。フトンからフトンまでが基本。 つまりフトン = 駅。すると駅にフトンをひいたら何もナクなってしまうということか? (∵ 駅 - フトン = 0)。もう寝たい


Yusuke Shinyama