マウスカーソルでヂスプレイの電源ボタンは押せません。
自分の身体を使って人体実験しても、誰も文句は言わなかろう。
…自分に身体や感覚があることは知覚できるのだが、 自分に「権利」なるものが存在ることはどうやったら知覚できるのだろう? そしてそれらが破られた場合にどうやったら痛みを感じることができる?
そうそう、そういえば昨日の夜、電車にのったら目の前にすわってたおっさんが 本を読んでいて、何やら見たことがあるよーな、と思ったらそれは "The Zope Book" だった。 ふんげあ。ぞうぴいのゆーざってそんなにおおいの?? 謎である。
帰りに 34st. Sta を通ったらホームでアコーデオンをえっちらおっちらと (なぜかアコーデオンの場合、この表現が似合う) 引いてるおっさんがいた。 なんか警戒な曲で、いかにもドイツあたりで流れてそうな曲で、 聴いたことあるんだけど曲名がわからない。なんていうんだろうなあこれは。
ふと考える。人生における幸せというものは誰しもその量があらかじめきまっており、
しかし、はっきりいって (新山のように) 名前を出してぐちっていても 匿名でぐちっていても大した違いはない。おおっぴらに敗北しているか、 こっそり敗北しているかの違いだけだ。 敗北を隠すのはいかにもニホン人的でつつましくてよろしいことでございましょうが、 なぜかオレはおおっぴらに敗北したほうがましと思います。
オレってほんと自分の精神年齢がわかんねえよ、自分でも。 しかし、まわりの同い歳連中に比べて格段に低いことは確かである。 というかねえ、ほかの人間はすでに人生設計などというモノをですねえ、 してるかもしれないわけなんですよ。何ですかそれは。ええ? それにひきかえ、自分はまだ就職すらしていないありさまである。 いつもいつもこのギャップには驚く。もちろん、就職して結婚すれば何かヨイことがあるかというと、 別にどうということもなく、ただその方が周囲の目がよくなるというだけのことだろう。 日本では。いや、なんでも「守りの側」に立ってしまうと大変だと思うよ。 あとはひたすら耐えるのみだから。そんなことができるほど自分が mature かというと、 全然そこまでいってない。しかしなんでみんなそんなに早いのか? という疑問はいつもある。 逆にいうと、なぜオレはこんなに時間がかかっているのか。べつに遊んでいるわけでは ちっともないのだがなあ (いやしかし留学すること自体がすでに遊びだ、と言われればそれまでだが)。 だいたいもともと「遊学」という語は「遊ぶ」という字をふくんでいるわけではないか。 といっても遊牧民族は遊んでいないがね。どうでもいい。いやそれでも、たとえ遊んでいたと言われようが、 何かに成功すれば「いやあの人の目は確かだった!」ということに (後からの評価で) なるけど、それはあくまで成功すればの話なわけですよね。 成功した奴は努力を誇り、失敗した奴は口も聞けない、と。 どのみちそんなことを言いだすのはアホばかりだ。どうでもいいな。ホントに
で、じゃあ今の進路を変えるかというと、もちろんそんなことはしないのだった。 なぜなら自分はこれでいいという信念らしきものがあるからである。 あるいはこれしかできないというか。というのは、誰も「新山お前そんなんじゃダメだよ〜」とは 言わないので、(べつによくはなくても) 少なくとも面白がられてはいるのだろう。 こういうときに開き直っていられるというのは自分のスキな一面ではある。
注: どのような結果が出てもオレは責任持ちません。職場での閲覧はおすすめしません。
なにって、仕様が腐ってるのよ。
人生において一度は言ってみたい悪徳台詞シリーヅ その1 (その2 はない予定):
あんたと一緒にするn じゃなi。オレはちがうぞ。オレはあんたみたいに夢多くi人生は置くっていなi。
しかし、それはきわめて普通であった。
google://e人生/ (210件)
google://i人生/ (188件)
G人生、K人生、X人生、
まあ、実際これはウソ偽らざる事実ではある。それにしても、 表現が気にくわないと拒絶反応をおこしそうになるね (といいつつわざと気にくわない表現をわざとわざわざ書いてみせしめるこの根性、すてきだ、マネしたい)。
モネといえば睡蓮だが、 マネといえば笛を拭く少年ですね。<font color=white>お前のようなオヤギャグ野郎はさっさと溶けてしまへ</font>
はて? 「すいうん」ってなに??
この日はよく晴れていたのでおもわずうれしくなってカメラを持ってでかけたのだ。
きょうは朝からずっと霧で、帰るときもドシャぶりにふられて最悪の日であった。 寒さはそんなにないのだが秋雨はくる。まあそういう事。(何が?????)
vnc2swf が最近なんだかはやっている。 ここ 4日間で 400件以上のダウンロード (ページビューじゃない、tar.gz, rpm, srpm が落とされた合計) があったので、 この手のソフトとしてはかなりの人気っぷりだと思う。たしかにこれは新山が作ったものにしては わりと役に立つほうですかね…。それまでは全然人気なかったのが、さいしょに誰か blog でとりあげた奴が いたらしい。unixuser の httpd ほうにはちゃんと referer が残っているのだが、それをみると この手の情報が blog を介して広まっていくことがわかる (おもに欧州のサイトが多かった、とくにドイツとか)。 そのうち有名どころがとりあげたらしく、そこからドバっと人がきた。その後あちこちの Linux 系ニュースサイトに 取りあげられ、誰かが freshmeat にプロジェクト登録し…といったぐあいだ。感想やコメントも何通かきた。 こういった www のログ (blog ではない、httpd のアクセスログのこと) をいろいろ調べてみると、 情報が blog 界 (かっこわらい) でどのように伝達されているかが定量的にわかりそうだなあ。 すでに誰かがやっていそうだけど。もっとも新山はそんな見苦しい研究に興味はありませんがね。 なにが見苦しいかというと、話はさいしょに戻るのだが、結局、それって「すでに敗北した研究者」が なんか流行りモノについていこうと必死になってるだけに見える。 まあ、たいてい派手さを狙っている人はアホが多いけれどもね。
thanksgiving day = 晩めしを食うのに一日かける日
ところであまり日本をしらない欧米人になんやらミステリアスな文字列 (=「漢字かな混じり文」と呼ばれる、別名) を書いてみせると、 まるで曲芸を見たかのように純粋にヨロコブ、かれらは。へんな語順、へんだ。
食べ物の味を英語でいうのってむずかしいよな。きょういただいた七面鳥は、 本物っぽい味 (もちろん本物なのだが、調理に時間をかけすぎると ニセモノっぽくなり、うま味がなくなるらしい) がしたので 「この七面鳥の味は、なんていうのかな、あの、vivid ですね!」 といったら笑われた。日本語なら“芳醇な”とかいう単語を使えるのだが、 もっとも日常会話でこんな単語を使うやつには近寄りたくないと思うが、 ところで「ほうじゅん」って漢字でかけますか? ワタシは今からかけますことにします。
でも、できればニューヨークにいいイメージを持って帰ってもらいたいとなあ、思った。 オレはこの街が好きになりかけているのかもしれない。そんなことないか
しかし vnc2swf。人気がでたらでたで、こんどは「OSX でコンパイルエラーがでるっす」などの メールに対処しなければならない (いやべつにしなくてもいいのだが、 新山の性格上無視できないでしょう) という問題がおこる。
このように自己参照のループは閉じているので、
tabesugi.net$ traceroute grape.cs.nyu.edu traceroute to grape.cs.nyu.edu (128.122.140.70), 30 hops max, 38 byte packets 1 * * * 2 172.30.110.177 (172.30.110.177) 12.691 ms 11.896 ms 12.813 ms 3 172.30.110.186 (172.30.110.186) 15.261 ms 12.695 ms 11.129 ms 4 172.30.110.105 (172.30.110.105) 15.686 ms 15.029 ms 11.396 ms 5 68.39.224.162 (68.39.224.162) 12.812 ms 12.502 ms 15.373 ms 6 pos-6-2-cr01.plainfield.nj.core.comcast.net (68.87.18.21) 13.879 ms 11.276 ms 13.520 ms 7 12.119.12.17 (12.119.12.17) 12.411 ms 12.391 ms 12.784 ms 8 tbr1-p013902.n54ny.ip.att.net (12.123.219.129) 17.513 ms 13.163 ms 11.233 ms 9 gar1-p310.nbwny.ip.att.net (12.123.219.162) 13.821 ms 10.871 ms 13.917 ms 10 12.119.14.22 (12.119.14.22) 12.578 ms 12.411 ms 13.602 ms 11 NYUGWA-EXT.NYU.NET (192.76.177.81) 16.058 ms 14.860 ms 11.775 ms 12 WWHGWA-GE-10-0-0.NYU.NET (128.122.253.10) 13.892 ms 12.173 ms 14.514 ms 13 WWHGWC-FDDI-1-0.NYU.NET (128.122.253.74) 14.213 ms 16.213 ms 15.059 ms 14 GRAPE.CS.NYU.EDU (128.122.140.70) 13.658 ms 12.428 ms 14.175 ms grape.cs.nyu.edu$ traceroute tabesugi.net traceroute to tabesugi.net (68.39.113.233), 30 hops max, 38 byte packets 1 WWHGWC-FE-5-0-0.NYU.NET (128.122.140.1) 0.655 ms 0.688 ms 0.619 ms 2 WPGWA-FDDI-9-0.NYU.NET (128.122.253.89) 1.012 ms 0.624 ms 0.572 ms 3 NYUGWA-GE-4-2.NYU.NET (128.122.253.9) 0.810 ms 5.090 ms 0.570 ms 4 EXTGWA-GE-2-0-0.NYU.NET (192.76.177.66) 0.812 ms 0.856 ms 0.657 ms 5 12.119.14.21 (12.119.14.21) 1.305 ms 1.294 ms 1.396 ms 6 tbr2-p012702.n54ny.ip.att.net (12.123.219.165) 2.289 ms 2.652 ms 2.220 ms 7 gar1-p390.nw2nj.ip.att.net (12.123.219.134) 1.791 ms 1.595 ms 1.724 ms 8 12.119.12.18 (12.119.12.18) 2.780 ms 3.389 ms 2.790 ms 9 pos-2-0-gsr01.plnfld01.nj.core.comcast.net (68.87.18.22) 2.246 ms 4.246 ms 2.094 ms 10 68.39.224.53 (68.39.224.53) 2.954 ms 2.442 ms 2.346 ms 11 * * * 12 * * * 13 * * * 14 pcp04569933pcs.jersyc01.nj.comcast.net (68.39.113.233) 15.785 ms 18.106 ms 23.397 ms
November を hobenber とタイプしていた
とにかく新山は、すべてのものを絵で説明する傾向がある。 たとえば方程式なら、グラフに表さなければ気がすまない (グラフに描けないような複雑なものを除く)。 そしてすべてのパラメータは何らかの視覚的な要素 (位置とか傾きとか太さとか) によって表さなければならない。 ここでいうのはすべてのものであって、 視覚的に表現できないのならプレゼンでは説明しないほうがいいとさえ思う。 そして大事なのはこれをプレゼンの最初から最後まで一貫して徹底することだ。 簡単なところだけ絵を使っても、説明のいちばんキモの部分でこの比喩が 通用しなければなんの意味もないし、がっかりするばかりである。 たいていの人がこれには失敗している。 し、これがつねに成功する方法があるのかどうかさえわからない。
いつもいつも「〜すりゃあいいんだろ!」というと非常に世の中なにもかもが 哀しくなる。哀しくなりゃあいいんだろ! そしてテッシは売ってなかった。 もーもー牛78k。
ジッサイ (ジッサイ??) には「牛」は「もー」と発音するので「もーもーもー0」となる。
この最後のゼロ(0)ってのは??
実菜(じっさい)、という野菜があるらしい。と思って検索してみたら、そんなものはなかった。 ということが判明。そんなものはない。いいよもう、もういい。 まったくオレはこんなものを書いていてイツになったら一体メシを食うのでしょうか。 植え死ねばいい。まちがえた。こんなやつわ、死んでしまへ。生きるの無駄。 しかしそれが無駄ならこれ(指さして) はなんなのだ!?
とかいって、とか言って。もうたべます
つうかほんとに欠くこと忘れたが。とうすrうne? かねてから「読んでいるとそこはかとない不安/平安におちいるような文章を書く」のが 夢でありました。ちいせえ夢だな。あとなんとなく薄暗い気持ちになるような文章ってのを。 さ。そんなものはとっくに達成できていないのだが、さて問題です貴様はいったい何者だ! でしょうクイーズ! 選択肢は、これ:
ほんとに。
ところでマッコスX に remote root が発見されたらしいよ。
もちろん君は「や、おはよう。」を知っているだろう。
もちろんくんって誰?
関係ないけども、夢の中でおそろしく豪華なトイレに入った夢を見た。 豪華すぎて落ちつかなかった。というか、豪華というより悪趣味。 なんか、トイレなのにまわりはガラスばりで (その向こうはお花畑)、おまけにドアもない (カーテンだけ)。で、中はすごく広く、 便器に腰かけると自動的にレースのカーテンが全方向でジーーーっと閉まるのであるが、 それがギリギリ見えるか見えないかくらいの非常にあやうい閉まり方なのである。 もう不安でしょうがなかった。おまけに便器も異常な格好をしている。 全体的に、すんごい悪趣味ですよね、なんなんでしょうかこれは? いまどきニワカ成金でもこんなのやらねーよ。 そのあと場面はうって変わって、どこか食堂のようなワイワイ人のいるところで 大学時代の知りあいと喋っていた (ちなみに知り合いの知り合いもゲスト出演していた)。 クルマの話題で、基本的に新山は運転できないのであまり話にのってなかったのだが、 そのことを言うと、誰かが「そんなら Java で書けばいい」とかいう まったく意味不明なことをのたまった。ワケがわからないうちに (でもその時は「ふーん」ぐらいの返事をしていたように思う) 場面はまた変わって、 どこかのすごくオンボロな建物になった。オンボロというよりもなかば廃虚のような、 もう何年も人が使った形跡が見られないような建物だった。新山の夢にはこういう廃虚がよく出てくる。 いつも「できたての新ピカな建物」か「廃虚」かのどちらかなのである。 でも個人的には廃虚のようなところが好きだけど。 で、その建物の半地下? のようなところにある薄暗い回廊を歩いていると、廊下の天井から青いプラスチックの板が 何枚か下がっていて (これも欠けたりしてひどく古い)、そのうちのひとつには 青地に黄色いポップ書体で「ムーミン劇場 →」と書いてある。他のは忘れたがこれだけ覚えた。 そして右側にある入り口の前には、これまた青いプラスチック板でできた案内板が立ててあって 「芸人の方は/火でもつけながらお入りください」と書かれていた。 オレは芸人じゃないから別にどうでもいいけど、火をつけるってなんだろううな… とぼんやり考える。そのうち、ピぴピぴピぴピぴピぴピぴピぴピぴピぴピぴ (めざましの音)
それにしても地下で電気もついてないわりにはあたりが明るかったような気がするが、 光源はどこにあったんだろう…。
「新ピカ」というヘンな日本語。
つねに負けたものや、忘れ去られたもの、置きざりにされたものなどが好きなのです。 しかし自分でそれに気づいてないとね。
どうでもいいけど「稼頭央 (かずお)」っておもしろい名前だな〜
新山が「X には心がある」というとき、それはつねに 「X には心がある (ように見える)」という文章の省略形だ。 それは新山自身の精神状態についての言明であって、X について何かを語っているわけではない。 「怒っている」「喜んでいる」等も同様。
つまり、何もかも錯覚だ、と。それのなにがまずいの?
しかし錯覚の中でふわふわ泳いでいられない (錯覚を前にしてあくまで正気であろうとする) 人は、 こちらからみるとホントに正気でないように見える。 そのキチガイぶりをうまく利用して稼げれば哲学者と呼ばれるかもしれないが、 そうでなければ…
わ?
いや、どのみちそこには永久にたどり着けないのだ。 し、時間は有限である (計算機科学においては)。
いずれにせよ、錯覚は楽しくなければいけませんね。 楽しい錯覚と楽しくない錯覚があるとしたら、つねに楽しいほうが選ばれます (だれにも気づかれないうちに)。 だれしも人をコケにする義務があるし人からコケにされる権利があるだろうよ。
というのがあった。ナンだこりゃ?!GROK!THIS!
でもなんとなく気に入ってしまう。
!GROK!THIS!
わかる…?
それはつまりこゆこと。
ちなみにイルカ (泳いでいるほう) にはウィルキンソンとなづけたい。 ジョーンズっていうと、あの太ったおじさんを思い出しちゃうから。
<HTML><HEAD><TITLE><BODY><PRE>
こんなものを書いていられるヨウではまだまだ甘いね!
その意見 (感想、あるいはなんでも) は正しいように思える。 「思う」だけのことが重要。自分は答えのない問題の解をさがし求めているわけではなく、 それはただわりと近くにあるのだが (山をひとつ越えたぐらい)、すこし疲れているだけだ。
「山がいくつあるか」で距離を測る。この感覚は東京人にはわかるまい
空文字列“”に著作権が認められば強いだろう。おそらく最強だ。 なぜなら、すべての著作物 (存在しないものも含めて) は必然的に無限個の空文字列“”を含んでいるからだ。 それらはすばらしく存在しており、空である。
まあそれは無理ってものだよ。有理なら有利かというと有理数。...
...
まあそれは無理ってものだよ。人間、そんなにコックリが多くなったらこまります。
google://インバア/ (自己参照)
おまへは何度いったらわかるのか!、?
(追記) やばいいなあこいつ…とは思うんだよな。でも、彼らは地球の裏側にいるし、オレはスープがあつくて舌をやべれれない (「舌をやけどした」と「たべられない」の合語)。
Google で "わ た し" などを検索 (ケンサク!?) すると、PDF ばかりがひっかかる。
ケンサク!? (はいもう一度)
IBM Research。機械学習でヘビーユーザ(かっこわらい)のパソコン操作を自動的に学習するという話。 たとえば「ネットワークにつながんない」とか「ウイルスにやられた」とか「キーボードが動かない」とかいう場合の 対応をヘビーユーザ (かっこわらい) が対処するときの手続きを学習しておいて、あとで 同じことが自動的にできれば便利だろう。しかし、コンピュータを使ってあることをするのを 「完全自動で」学習するのはむずかしい。たとえば、ある人がネットワーク設定するときに、 「コントロールパネルのウインドウを動かした」からといって、それが必要かどうか、どうやって判定する? おそらく何人もの違う人間がネットワーク設定するようすを見ていれば、最終的にどれが 必要でどれが不要な動作かはわかるだろう (人間がやってるのと同じように)。 でも、ユーザはたとえ達人といえども余計な動きをするかもしれないし、 順番も一定でないかもしれない。たとえばネットワークの設定を変更するのに ある人は「ネットワークコンピュータ」を右クリックするかもしれないし、 別のある人はコンパネを開くかもしれない…。で、彼らは ナントカHMMという、HMMを拡張したモデルをつかってこれらの一連のイベントから ある行為に必要なものだけを (それとその手続きを) 学習しようとした。 でもそもそもこれ、前提からして間違ってるよな。 はっきりいって、こんなことするくらいなら Windows の腐った GUI を直すほうがずっと利益が多そうだが、 まあ彼らは IBM であって MS じゃないので…。
で、このために彼らは Windows の OS イベントをすべてキャプチャーするような レイヤーを導入した。画面に表示されている情報や、マウスの動きにも OS の内部パラメータは何万とあるため、feature の数はものすごく多くなる。 いまのところはユーザの操作を単層の状態遷移ネットワークととらえ、各ノードに 何百万? という feature をわりあて、それを EM アルゴリズムで学習している。 で、どれが妥当な情報かを自動的に判定させると。 となりにいた Dan が「操作は実際には木構造をもっているのではないか」と質問。 まあこのヒトは、木構造の alignment がご専門だからね。 しかし GUI でこれをやるのはなかなか難しいという。 笑えたのが、たとえば Windows では IE の「戻る」ボタンが押されたかどうかさえ、 それを外部プログラムが判定するのは難しいというのだ。もちろん IE 自身はそれが「戻る」ボタンだということを 知っているが、OS レベルでこの一連のイベントをキャプチャーしても何もわからないそう。なぜなら。
まあ、テーマそのものはたしかに面白い。 が、「こんな無謀な試みをよく開始した!」といいたくなるような 本末転倒なプロジェクトではある。本人は大マジメのようだったが、 こっちからするとなんかウケを狙ってやってんのか、というくらいアホだった。 まあおもしろかったのでそれでよし。
そして今日は、もいっこ面白いイベントがあるのだ。
きょうの英語: きょうの人は、"be saddled with 〜" という言い方をよく使っていた。 サドルって、あの自転車のサドルか? と思ってたんだけど、 saddle っていろんな意味があるのね。
最初のトピックは、リアルな衣服をどうやって CG で再現するか? という話。 論文は BRDF を用いた Matrix Reloaded における衣服のリアルな表現。 この写真を見ると CG 生成されたモデル (右) は服のシワがやや不自然だが、 でも、普通はこんなのはわからない。これを生成するのに、彼らはまず衣裳に使われている 材質の拡散を測定するところからはじめた。レイトレーシングでの材質の表現は 光の拡散と反射でほとんど決まるが、布のような複雑な構造をもった材質の場合、 拡散は非常に複雑になる。で、BRDF というのは金属なんかの反射を 測定する精密器械らしんだけど、ふつうはこんなものは映画撮影のために使わせてくれないらしい。 彼らはこれで衣裳に使われてる布地をぜんぶ測定して、どの角度から 光をあてるとどういう角度でどれくらい拡散するかを全区間にわたってデータをとって、 それを線型補間したんだと。アホだ。しかも、シワの生成アルゴリズムもいろいろ あるそうな。
次のトピックは顔。 Matrix Reloaded のためのリアルな表情生成。 合成されたもの (左) のほうが多少のっぺりした感じだが、まあほとんどわからない。 これが技術的に一番めんどくさいと思うのだが、ふつう顔の生成といえば オーソドックスな方法では筋肉の力学的な動きを全部シミュレーションして… とかいうふうになるらしいが、この方法だと現時点ではあまりリアルにならないらしい。 そこで彼らは今までにない方法をためした。顔の生成がなぜ難しいかというと、 人間の肌は表情が変わるにつれてそのテクスチャ (色あい、光沢など) が 刻一刻と変わるからだ。そこで彼らは表情の変化をぜんぶあらかじめカメラで 撮影し、そこからテクスチャをとることにした…。俳優を座らせておいて、 これを 5台のデジタルカメラで、500フレーム/秒で撮影。 一枚の画像は 1000×2000pix。これって、よく考えるとトンでもないデータ量だよ。 1枚の画像が 6MBytes (1000×2000×24bit) だとすると、 1秒間で 5×6×500 = 15GBytes ということになる (画質にこだわる人々なので、圧縮とかはしない)。 しかも何人もの俳優の表情ぶんをとらなきゃいけない。最終的に得られたデジタルデータは 20TBytes になったそうな! うげーーー。Google がせいぜい 26TBytes なんだから、 CG 屋のキチガイぶりがよくわかる話だ。ここから 3D のメッシュと、テクスチャを生成する。 このときにも補正しなきゃいけないことが色々あるようだが、とくに俳優にとっては 大変らしい。カメラの前にすわったままで表情の演技をぜんぶやらなければいけないからだ。 しかも照明も特殊で、顔自体を動かしてはいけないという制限つき。そりゃ結構つらいだろうね。 でも Agent Smith 役のおじさんはすごい俳優で、ほとんどどんな注文でもやってくれたらしい。 たしかに生成された動画を見ると彼の表情はとても豊かで迫力がある (格闘シーンなので、ほとんどが顔をしかめたり歯をくいしばっている表情だけど)。 一方「こっちがキアヌのです」と次に出されたやつは、会場じゅうが爆笑した。 まあ、彼もいちおういろんな表情はしてみせるのだけど、 ぜんぜん無表情っつうか、素人がイヤイヤやらされてるような感じなのだ。 いやー、こうも違いが出るもんですかね? しかしこの撮影からでは、毛穴やほくろなどの微細構造 (?) までは とれないので、今度はこれを別工程で石膏をつかってとる。とれた石膏をレーザーでスキャンして、 バンプマッピングのデータを抽出。ここまでやるんか! という凝りようである。 そんで生成される画像はせいぜい数秒から数十秒なんだもんな。よくやるよな。
で、最後のトピックはまだ論文にもなってなくて、公開の場で話すのは今日が始めてというやつだそうで、 Matrix Revolutions のラストにある「殴る」場面 (そういうシーンがあるんだとさ、オレは知んねえけど) の話。 今回彼がてがけた CG はこのシーンだけだったそうだが、 この「Agent Smith がブン殴られる瞬間」というのは、なんとか兄弟にとっては 非常に重要なシーンだったらしく、かれらは 1999年の時点ですでに最初の絵コンテを作ってたそうだ。 気の長い話だこと…。ちなみにこの時点では崩壊した都市のガレキの中で闘うはずだったのが、 そんなセットをつくる予算はなかったのでああなったらしい (どうなったの?)。これは CG にしてもそうで、 CG 合成は非常にカネと時間がかかるから、ほんとに必要な部分しか使えないらしい。 そのコストと成果のトレードオフが今後どうなるかはだいたい予想がつくけど。 で、このシーンではとくに新しいことはないのだが、Agent Smith 役のおじさんの 顔の「崩れ具合」をわざわざ石膏で試作までしていた、というのが笑える (しかもこのおじさんがスタジオでその像をうれしそうに抱きかかえてる写真なんかがあり、 会場はかなりウケていた)。最初はもっとグロテスクな顔になるはずだったのが、 結局無難な線に落ちついたらしい。あと水滴の生成。これも、飛沫の飛び方の計算とか、 そっちのほうでは結構手間がかかってると思われる。しかしとにかく、「美しいキアヌ」も何もかも 最後の数分間は何から何まで CG だ、というんだから、大したもんだ (カネが)。 しかも彼らはいろんな方法で何回もこのレンダリングを試してみているのである。 こういうカネをかけた実験がいろいろできるというのは、 たしかに大規模なプロダクションならではだろうと思う。 でも、やっぱり映画に金を払うのはアホらしいと思った。 というか、これを見て喜ぶ人が何百万人もいるってのは、世の中だいぶ 文明化 されてるなあ。 田舎者の新山には理解できませんぬ。明文化はされてないけど。
あ、そうそう、一番びっくりしたのは、これらのシーンでさえ、 1枚の画像フレームを生成するのに「Dual CPU で 30分から 1時間」という話を聞いたことだ。 そんなもんかい。もっとずっと時間がかかるもんかと思ってたよ。つくづく今の CPU は速い。
ls -lg
とやるとグループもユーザも両方でてくるのに、
version 4.5.3 の ls は同じことをやってもグループしか出てこない。
こうゆーふるまいを変えてもらうのは困るなあ。