2005年 4月 (1)。

機械はたしかに考えるが、人間は考えない。それはただ刺激に反応するだけ

Last Modified: Sun Apr 10 21:21:52 EDT 2005 (04/11, 10:21 JST)

Apr 10 [Sun]


(13:15)
いやっは、ほんと、中国はいつも日本のマスコミに素敵な話題を提供してくれるよね。アメリカほどではないが。 のんきに万博で弁当持ち込んでる場合じゃないよ。

どのみち中国は、日本がいくら謝罪しようが、日本と同レベルか、それよりリッチになるまで 絶対許してくれないだろう。そして、そんな状態は今後あと 100年たっても実現するかどうか定かではない (もしかすると資源の欠乏で永久にやってこないかもしれない) んだから、日本人としては、ひたすらヒーコラもみ手して 儲けさせていただくしかないよね。むしろ日本人・日本製であることを隠して売るノウハウが重要に なってきそうに思うのだが、ゴキブリにはゴキブリで、ってことだと思う。 韓国も同様だが、こっちは日本と同じくらいにはなるかもしれない。しかしあの人たちは なんでも一番じゃないと気がすまなそうだから大変だよな。

そういえば司馬遼太郎の本に面白いことが書いてあった。 「中国は、伝統的に役人に搾取されやすい」国だというのである。 太古の昔から、官吏というのはつねに農民から絞るだけ絞って、おそろしく豪奢な暮らしをしていたらしいし (その規模は日本の役人の比ではないらしい、皇帝は国家予算の半分を自分の墓を立てるのに使ったし、 地方官吏でさえも「一度、官吏をやれば親子 3代にわたって食っていける」といわれたそうな)、 同じことがいまでも結局起きているような気がする。しかしスゴいのは、 なんで役人がそこまでガメついのか、ということだよ。 日本の役人が無欲すぎるのだろうか? 黙って絞りとられてる農民もすごい。 ひとつの考えられる原因は、日本の「密告社会」ぶりが役人を行きすぎないようにしているのかもしれない。 でもわからん。しかし、ヘンな国だよなあ。(こっちも)

nytimes が今回の事件について記事を書いているが、 あいかわらず有名なオオニシ記者なので、 日本の右傾化が原因だ、みたいなほのめかしを書いています (他の英語新聞ではそこまで書いてない)。

(20:41)
ひゃっほー! セキュリティの授業の次の宿題が発表されたぞ! man-in-the-middle attack の実装とその修正の実装だ。いやまたこれは楽しそうだな。

きょうも雲ひとつないカラリとした天気でかなり気温高。 マンハッタンではオープンカフェでお茶/食事していた人がいっぱいいた。 しかしどうもオレはあまり調子よくなからず。カゼひいたかな? オフィスや家にいるとどうしても集中できないので (線がつながっているから)、 Univ. Pl. のカフェにこもり論文を書く。街路樹 Callery Pair の木はもうすでに 咲いているよ。このぶんだと桜ももう咲いてそうだが、ドラフトが 書き上がったらセントラル・パークにいってみようと思う。 あと、こんどの Guggenheim の展示 はぜひともいっときたいね。やること沢山ある。ブログロ的。

Apr 09 [Sat]


(13:20)
いつものように週末センタクをする。
(14:17)
ヒトの一生 (時系列順):
  1. 生まれる
  2. 死ぬ
  3. 誤解される

(人によっては順序に多少の違いが出ることがございます)

(17:39)
レモンを一個買ってきて、それをしげしげと見る。そして机の上でころがす。
それから、没収。

つねに長い物に巻かれてきた人にはこの感覚は絶対わかんねえだろうなあ。

(17:50)
はは〜ん。某サイトのニュースをみた (馬鹿だと思われるのでリンクはしない)。 それによると、LATimes をはじめいくつかの新聞社が「自社製ニュースリーダー」を 配布しはじめたとのことだ。それを使えばいつでも新着記事を読むことができる。 なんで RSS にしないのかって? バカなことを言わないように。 なぜなら、一般人は誰もそんなモノ知らないからさ! (オレも知らない) けれども彼らは自分の好きな新聞は知っているのだから、先にやつらを囲い込んだほうが勝ちだもんね。 ここからひとつの結論が導かれる。ようするに、標準は、生まれない、 ということだ。これは戦争が決してなくならない (むしろ戦争状態のほうが社会にとってよい) としている某報告を思い出させるね。それでみんなうまくやっているので、まあどうでもいいけど、 なんしろ人生が楽になりすぎたら生きる意味がなくなるので、こうやってわざと困難をつくりだしていく 必要がある。これはきたるべき未来の社会のあり方を模索したものといえるだろう! そういうことよ。

さふいへば、レムもそんなことどこかに書いていなかったけ?

(18:37)
小指のことを、英語で "pinky" と言うとは知らなかった。なぜだ?
(23:28)
きょうはあまりに天気がよかたので、 久しぶりに家から徒歩でマンハッタンまでオサンピングした (さすがに河はムリなので船だが)。 以下、その記録:
  1. JSQ 駅前からマンハッタンをのぞむ。
  2. NJ Turnpike のあたり。
  3. あまり手入れされてない脇道、このあたり夜はこわそう。
  4. このへんには古い廃虚のような工場跡がいっぱいある。
  5. NJ Turnpike 入り口。このあたりの道は広くて歩道がなく、ほとんど人が歩くようにできていない。
  6. 13'2''
  7. ほぼけん駅周辺。「俺はトラだ。聞け。がお。」
  8. Lackawana 船着場。左端にトリがいるのに注意。 (巨大、1280x1024)
  9. ここからフネに乗ってハドソン河を渡ります。
  10. NJ 側のビル。
  11. マンハッタン側・downtown のビル。 (巨大、1280x1024)
  12. 近づいてきた。こちらは midtown のビルです。
  13. ヘリが飛んでいる。
  14. なにか言いたげなビル群…。
  15. マンハッタンにつき、船から降りたところ (てくる)。
  16. これはその反対側。
  17. 有機的なビル群。なんか「もこもこ」しているように感じる。 (巨大、1280x1024)
  18. もこもこ内部に突入。
  19. もこもこ内部 (1)。
  20. もこもこ内部 (2)。
  21. Times Square 付近。きょうは牛丼は食わなかった。 (巨大、1280x1024)

巨大な写真は壁紙にご利用ください。

Apr 08 [Fri]


(16:26)
なるほどブログロには大きくわけて 2種類 (あるいは 3種類?) あるわけだ。

新山が圧倒的に軽蔑するのは「F的」なブログロだ。 そしてそういうのはなぜか日本語では目立つが、英語ではあまり目立たない。 っつうか英語版は少数のサイトに集中していて、だれもそっから URL をコピって わざわざ「自分のぶろぐろ!」を宣伝したりしないんだろうな。 いや、だろうか??

(23:52)
追伸: きょうのころきあは面白くなかった
(22:51)
きょうの slashdot から:

いかん! こんなことを続けていてはホントにどっかの F的なブログロと同レベルになってしまう!

(00:44)
てく (とこ) ろで、今日の夕方は Cooper Hewitt 国立デザイン美術館へいってきた。 なんか最近、週末になると美術館へいってない? といふ気がする。 そうだ、つまりそれはセッパつまっているということなのだよ!

まあそれはいいとして、今日の展示は 究・極・の・繊・維だった (展示のほとんどは web でも見れる)。 はっきりいって、大して期待してなかったのだが、実はこれメチャおもしろかった! ふだん繊維工学についてちっともなじみがないために、 「ほえー、こっちの分野にはこんなスゲえ技術があって、 こっちの人々はこんなトンでもないことを考えていたのか!」 ということがわかった。啓蒙とはこういうことをいうのだろう。 展示はいくつかのコーナーに分けられていて、それぞれ 「より強く (Stronger)」「より軽く (Lighter)」などの名前がついている。 ビルをたてる繊維からはじまって、 地面に埋めこむ繊維 (地盤を固め、雨や風で土が流れにくくする)、 パラシュートで使う繊維 (ナイロンの 3倍の強さで重さは半分)、 人体に埋め込まれる繊維 (軟骨や人工臓器の一部として使う)、 ロボット用の人工筋肉、その属性はよりどりみどりだ。 耐熱、耐火、そして耐クマ (アウトドア用の食糧入れで、クマが爪をたてても牙をたてても破れない)! あるいは極低温でも固まらない繊維とか (宇宙・惑星探査で使われる)、 普通のナイフではなかなか切れない繊維、電気を通しネットワークとして動作する繊維、 自己診断能力のある繊維などなど。とくに宇宙開発のアイデアは必見。 火星は大気があるので繊維の活躍する場がぐっとひろがるそうな。 「ロケットの中では小さな荷物としてまとまっていて、火星に着くと大気でふくらんで飛ぶ飛行機」 とかいった SF のような技術が実用になりつつあるらっし。 それから、たまげたのが「風に吹かれて進む探査機」で、 これは大きなフーセンみたいなやつなのだが、中に探査機が入っていて、 移動するときはただのボールとして地上をころがる (とてもデカイので風に当たるし多少の穴ボコも平気)。 そして調査したいと思った場所にきたら中の空気を抜き、しぼんだ状態になると風に吹かれなくなるので 固定される。調査が終わったらまた空気を入れてコロコロ。これ考えたやつはすげい。 しかし結構まじめにこわいのが軍用の研究であった。 たとえばナイフで切れない繊維は、「人間捕獲ネット」に応用されている。 走っている人間にこれをかぶせる (撃つ) 実験があったが、 すぐに網がからまってうごけなくなってしまうのね。まさに一網打尽。 で、これを応用した「暴動鎮圧システム」というのが 考えられているのにはまいった。ほかにも、軍用のスーツには 耐熱・耐火・耐放射能といった機能がほどこされており、 服全体が軽い電導性をもち、人体LANを構築して戦闘態勢でも いろいろな情報にアクセスできるとか、 「ほえー米軍ってのはこんな恐しいことまで考えてるんか」という ことがわかって、別の意味でもショックだった。 とにかく、$7 の価値はあったというべきだろう。

そういえば、おかしなことに館内のスタッフが全員黒人だった のが気になった。ひとりのこらず真っ黒。この近所 (91st.、超高級住宅街) の 住人じゃないことは確かだ。国立の施設なので、affirmative action かなんかで、わざと黒人だけを雇用するようにしているのかな?

(01:23)
追伸。まあ、オレは「どよーーーーん」という擬態語がわりと好きである。 「どよ〜〜〜〜ん」でもいい。「どよ〜〜〜〜 n'」はよくない。

Apr 07 [Thu]


(16:09)
ひさびすりに Scribus のソースを見てみた。かなり英語になってた。 いったいオレは何やってんだって? いやあ、何もやってない。 しかし誰かこいつにまともな日本語サポートと 縦書き傍点を 追加する天才が現れないもんか?
(17:35)
ほえ、遺言書も英語で will って言うのか。 ちなみに井戸は well。
(21:33)
なーーんか調子悪いなあ〜と思ったら、やっぱカフンショーなのね、オレ。 やだなぁ〜〜
(23:39)
カビにはカビの礼儀がある。
(00:14)
鼻のあたりが重くて頭がボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  ーーーーーーーーーーーー
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

としますだよ。

「とします」って何?

(01:14)
Wikipedia, 英語版 DVD を検討中

EFF による 匿名 blog の手引き

これじゃーどっかのアホなブログロと同レベルだよ。

Apr 06 [Wed]


(13:15)
ころきあ。C コンパイラの最適化ルーチンを検証するという話。 コンパイラの最適化ルーチンにはいろんなものがあるが、 プログラマが「新しい最適化アルゴリズム」を簡単に拡張できるようになっていたら、 うれしい。しかし最適化アルゴリズムを設計するのは並たいていの技ではない。 とくに、最適化したあとのプログラムがほんとうに正しい (= 最適化する前と完全に同じ動きをする) とどうして期待できるのだ? だからそのための自動チェックを行うメカニズムを作ろう、 という話だった。いまのところ言語は C に限定しているが (この手の話で C ってのは おもしろいね、てっきり Ada とか ML とかだと思ってた)、まず最適化ルーチンを 宣言的言語で書き、それを定理証明器で検証する。きょう新山が学習したポイントは 2つ: ひとつは、コードの最適化というのは、1. そのコードの動きについての情報を集め観察する。 2. 集めた情報にもとづいてコードを実際に書き換える。ということの 2段階にわけられるわけだ。 そしてこのどちらもがほとんどは宣言的な「知識収集ルール」と「書き換えルール」によって 表現できる。まあそういわれてみればそうかもな。GCC の最適化ルールもほとんど Lisp もどきの規則で書かれてたわけだし。そしてもうひとつわかったのは、 「計算機の手には負えない定理照明も、アプリケーションにかぎらず不変な部分があれば、 その部分を factor out して人間が手で照明してやることにより variable な部分を feasible にできる」ということだ。これは何かほかの状況にも使えるかもしれない。 そして彼はこのシステムを使って C の最適化アルゴリズムを 30個ぐらい書いたという。 そのうちのいくつかは GCC でもすでに実現されているが、それ以外のものは複雑すぎていまだに 誰もほとんど実装していないものもあった。こうして、手法の有効性が確認されたというわけだった。

さいきんころきあがやたらと多いのは、「新教授選定の季節」だかららしく、 今日も先生がいっぱいきてた。なぜか CG の先生までいたのはそういうわけなんだな。

(18:38)
“コツタ2005”って何??
(21:29)
夕方に頭がサエ始め、すこし proposal が進んだ。明日はもっと早くサエるといいな。 きょうは午後は暑かったから。(意味不明だが)

てくるで、きょう一番の学習レッスン (?) というのは、それは、 「離散対数 (discrete log) だけではなく、離散根数 (discrete root) もムズかしい」ということである。 なお、ブログロを書いている人はだいたい真実を見つけだすのが難しいため、 これは discrete blog 問題と呼ばれる。控えめじゃない! 控えめじゃない! そもそもブログロを書いている人間が、 たとえわずかほんの 1ミクロンでも控えめであったことがあるとおっしゃるか? はて、そんなこともあったような (遠い目)。でもそれはそれですthatit.

(23:32)
オレは「情報の抱き合わせ販売」をする人はきらいだ。

販売しなくても抱き合わせれば同じことである。

(23:36)
あさってに「Ubuntu 新リリース記念パーティー」があるんだってさ。 出る人いるのかな。オレは行かないけど。

明日もいらしいね。

まあ、lisp と同じように、debian ユーザというのはほかのユーザと違って 「ディストリビューション自体が手段ではなく目的として好き」っていう 宗教がかったところがあるからな。ま、その気持ちはわかるけど。

Apr 05 [Tue]


(11:22)
ネボりすぎだ馬鹿
(20:04)
今日はすこしはあったかかったが、それにしても今から冷房つけんじゃねえよ〜〜〜〜〜!! 寒くて死にそうだったじゃないか!

きょうはずーっとボケーっとしてた。 なんか調子わるだ。冷房のせいで風邪でもひいたかな。まったく、 冗談じゃなえぞ。

(23:44)
なんだ peter jennings ってそんな歳だったの? 50台半ばかと思った。 若く見えるなあ。
(00:40)
またネットワークの調子が悪いらしい。 まったくもー。 接続が切れてるときはこうなる:
$ traceroute -n 128.122.140.1
traceroute to 128.122.140.1 (128.122.140.1), 30 hops max, 38 byte packets
 1  * * *
 2  68.87.47.37  8.518 ms  26.728 ms  8.787 ms
 3  68.87.47.193  14.012 ms  7.791 ms  9.424 ms
 4  68.87.19.253  59.705 ms  198.659 ms  203.211 ms
 5  * * *
 6  * * *

しかし Google もだんだん苦しまぎれなサービスを出すようになってきたな。

Apr 04 [Mon]


(08:47)
さっそくバグってたよ…。 ゆうべ、思いだしたように適当に関数を追加して、ろくすっぽテストしないで (pychecker も走らせないで) 寝てしまったのがマズかったようだ。 多勢で一度に書き込みしたときにはたしてちゃんと動くのか いまだに自信がない。ロックはちゃんとやってるんだけど、この手のやつは 予想外のところでバグが出そうだからな〜。
(12:55)
(久しぶりの) ころきあ。 Bayesian Network をつかって画像をカテゴリに分けたり、 画像とキャプションを結びつけるという研究の紹介だったが、 あんまり面白くなかった。abstract を見たかぎりでは非常におもしろそうに書いてあったのだが、 まあそういうこたぁよくあるわな。 階層的クラスタリングの研究はだいぶよくやられているような気がする。 ただし Hierarchical CRP (Chinese Restaurant Protocol) という考えはおもしろいかもな。 しかし、それよりもおもしろかったのは、目の前にぺるりん先生がいて (うちで有名な CG の先生、 彼のホームページをあちこちクリックしてみると楽しいよ)、 彼が講演中ずっと自分のノートパソコンで Java アプレットをデバッグしていたことである。 この人、Windows の上でも vi とコマンドラインだけで開発してるのな。デバッグ方法は 標準出力にダーーっと何かを出してチェックするというこれまた原始的なものであった。 で、そのうちに画面上にある 3D の木がヒョコヒョコと踊りだしたりして (でも本人はいたって深刻そうに顔をしかめてデバッグしている)、 いったい何を作ってるんだろう? と思った。たぶん、これは前にいってた 子供の教育用のソフトウェアだろうな。それにしてもほんとに根っからのプログラミングオタクなのね、この人は。
(13:28)
私たちの豊かな暮らしを守る独占禁止法 とゆうマンガを発見。かなりキテますね。こんなのガキにわかるんだろうか? おまけにゴチャゴチャして読みにくいし…
(16:34)
Lambda: the Ultimate Political Party

てくるで昼食は Dosa にした。こう書くと、Dosa ばっか食ってんじゃないの? と言われそうだが、実際には 2週間に一度ぐらいしか食ってません。 そう見えるのは Dosa を食ったらかならずここに「きょうは Dosa を食った」と書くからで、 なにも書いてないときはいつも他のものを食っているのだ。まあそういうこと。

てくるで、ところで、あの、新山は RSS リーダというものを使ったためしがありません。 つうか、必要ないし。そんなもん一体誰が使うんだろ、といつも不思議でしょうがないの ジャガ。

(16:48)
某ホストからうちのマシン数台にものすごい勢いで root password login attmpt が きてるんですけど… (合計2000回ぐらい)。うちは root login 禁止にしてるからやっても無駄だっつーの。 誰かこいつに言ってくんないかな。こういうのって snort とかではどうしてんだろ? みんな毎日警告読んでんのかな。ここまでくるともうアホな攻撃と本当の攻撃を区別できないよね。 そもそも、そんな区別があるのかどうか。ナゾね。
(18:09)
例のアレって、いま「タマちゃん」とか呼ばれてんの?? 知らじかった。
(20:15)
David とメシを食いに行くが、ハンバーガー屋だった。 かれが「ユウスケはコレステロールの心配とかしたことなさそうだよな」と言うので、 うん、たしかにそんな検査は受けたこともない。なぜなら肉ほとんど食ってないから、 と答えたが、彼は「ほほう」という顔をしていた。それにしてもだ。

「毎日、夕食がハンバーガー (あるいはそれに類するパン食)」という生活は 正直言ってオレには堪えられない。これはアメリカンの味覚が 狂っているというよりも (まあ、たしかに味覚狂っているが)、 なにか別のところで根本的な違いがあるとしかいいようがない。 新山が菜食主義に近い生活をしているからといって、これを「禁欲」などと思うのは おかしい。それはむしろ「慣れ」とかいうものであり…。

またあとでね。

(21:28)
わかるかい? gkunsrkr.

Apr 03 [Sun]


(12:26)
ガーソ! 夏時間!! いちじかん損した!!
(13:44)
tekurude, ふとした疑問だけども、公開鍵暗号の ElGamal (える・がま〜る) に使われる 離散対数問題がなぜ難しいかという話。

実際にやってみるとわかる:

>>> [ int((2**i) % 97) for i in range(97) ]
[1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 31, 62, 27, 54, 11, 22, 44, 88, 79, 61, 25, 50, 3, 6, 12, 24, 48, 96, 95, 93, 89, 81, 65, 33, 66, 35, 70, 43, 86, 75, 53, 9, 18, 36, 72, 47, 94, 91, 85, 73, 49, 1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 31, 62, 27, 54, 11, 22, 44, 88, 79, 61, 25, 50, 3, 6, 12, 24, 48, 96, 95, 93, 89, 81, 65, 33, 66, 35, 70, 43, 86, 75, 53, 9, 18, 36, 72, 47, 94, 91, 85, 73, 49, 1]

周期は 48 で、97 の真ん中である。これをみると、数値はかなりカオス的にふるまっているように見える。 (厳密にはこういうのは数学的にカオスといわないのかもしれないけど、素人からみると)。 いきなり「24 は何番目に現れるか?」と聞かれても、1 から総当たりで調べていくしかない。

底を 5 にすると周期は 97 になる:

>>> [ int((5**i) % 97) for i in range(97) ]
[1, 5, 25, 28, 43, 21, 8, 40, 6, 30, 53, 71, 64, 29, 48, 46, 36, 83, 27, 38, 93, 77, 94, 82, 22, 13, 65, 34, 73, 74, 79, 7, 35, 78, 2, 10, 50, 56, 86, 42, 16, 80, 12, 60, 9, 45, 31, 58, 96, 92, 72, 69, 54, 76, 89, 57, 91, 67, 44, 26, 33, 68, 49, 51, 61, 14, 70, 59, 4, 20, 3, 15, 75, 84, 32, 63, 24, 23, 18, 90, 62, 19, 95, 87, 47, 41, 11, 55, 81, 17, 85, 37, 88, 52, 66, 39, 1]

ふつうモジュロは何百桁もあるので、総当たりをやるためには宇宙の年齢よりも長い時間を必要とする。 なぜなら桁が増えても紙の上なら文字を書けばいいだけなので楽だが、 解くほうはその増えた桁を実際に体験しなければならないからだ。 つまり問題をつくる手間はたかだか O(np) ぐらいなのに、 問題を解く手間は指数的に増加するようなものになる。そういや、 世界で最初に考えられた公開鍵暗号 (失敗したけど) は NP 完全問題を使っていたんだっけな。(違ったかもしれない)

なぜモジュロが素数でないとダメか。たとえば 97 を 100 にするとこうなる:

>>> [ int((5**i) % 100) for i in range(97) ]
[1, 5, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25, 25]

しかし、底は素数じゃなくてもいいんだっけ? 忘れました…

(14:09)
これもだいぶ前から考えていたのだけど、 授業などで、Diffie-Hellman 鍵交換を実際にやってみたら手品みたいで面白かろう:
  1. あらかじめ大きなモジュロ g (あんまりデカいと大変なので、2〜3ケタが適当) を黒板に書いておく。
  2. 先生が学生 (なるべく後ろのほうで寝てるやつ) を一人指名。
  3. 大きめの紙とペンを渡し、てきとうな数 a (あんまりデカすぎると大変なので、せいぜい 20 ぐらい) を考えさせる。
  4. 2a mod g の値を計算させ言わせる。これは、ほかの学生が聞いている。
  5. 同時に先生もてきとうな数 b を考え、2b mod g の値を大声で言う。
  6. 学生に (先生の言った値)a mod g を計算させ (a はこの学生しか知らない)、紙に書かせる。 このあと中の内容がわからないように紙を折って先生に渡す。
  7. 先生も同様に (学生の言った値)b mod g を計算し、黒板に書く。
  8. 鍵交換がうまくいっていれば、2つの数 (2a・b mod g) は同じになるはずである。 途中の (2a mod g) と (2b mod g) がわかっていても、 a または b そのものを知らなければ、この数字は計算できないからだ (この 2つをかけ合わせてみても 2a+b mod g にしかならない)。 公開された数字だけでこれをやるためには離散対数問題を解かねばならない。

でもこれ、手計算だけでやるのはケッコーつらそうだな〜

(16:10)
「大自然」という言葉を使うやつが嫌いである。

この言葉を使うやつは、結局のところ「自然」という言葉の意味すらわかっていないのだと思う。 そもそも「自然」というのは、「涙が自然に出てきた」というふうにも使えるはずで、 どちらかというと「普通」とかいった意味に近い ( 断 定 )。「大自然」というのはさしずめ 「大普通」というのに近いおかしさを感じる。スケールがでかい「自然」を「大自然」と 呼ぶのかもしれないが、たとえばグランドキャニオンを「大自然」と呼ぶ人はいても、 太平洋を「大自然」と呼ぶ人は少ない (しかしなぜかそこにクジラがいれば大自然とか呼んでも許される)。 こんな用法が何のためらいもなく使われているのは、 そもそも“自然”というなにかラベルがついたものが世の中に存在するかのように 思っている人が多いためだと思う。こういう誤解は日々どこかで生産されているはずなのだが (でなければこんなに長持ちするはずがない)、いったい誰がやっているのか。

「自然」の解釈としてひとつ適当そうなのが、「放っといても変わらないもの」である。 たとえば米国の森林は 100年間放っといてもあんまり変わらないだろう (山火事が起きると変わるけど)。これに対して、 都市をふくむ人工物は放っておけば確実に変わる。変えないためには、不断のメンテナンスが必要だ。 が、廃虚になったら都市は 100年ぐらいじゃそんなに変わらないだろうから、 それは「自然」と言えるかもしれない。新山は「自然な暮らし」というのにあこがれるが、 山の中に住むのだけが自然な暮らしではない。 それは別名「メンテナンス・フリーな暮らし」というものに言いかえられるかもしれない (でも日本の森林はわりと人間がメンテしているほうだと思う)。 しかし人間としてはすべてのメンテナンスを完全にゼロにすることはできないので、 なるべくメンテナンスを少なくする、そしてできれば「ごく少数のモノ・住居・人間関係などを ていねいにメンテナンスする」生活にあこがれる。いまでもそういう傾向は確実にあるな。

(17:12)
この世に動画というものは存在しないのさ! あるのは静止画だけだ!

ひとつの留意: 物事をなんでも断定的にいうと傲慢に見られるので、 たとえ自分に 149パぁセントの自信があるときでも、さも自信なさそうに、言おう。 そうすれば人は騙される。簡単だ。騙さるれ

(23:22)
ボサ地獄になったのでトコヤへ行く。 いつものチャイナタウン床屋だが、きょう行ったところは、 おっさんが英語ほとんどわからないようで、「ふつうに切ってくれ」というのを 伝えるだけで大変だった。おまけに、なんか髪を切る前にかけるまえかけ (みたいなやつ) に、 ところどころ、赤黒い血のようなシミがついているのですが…。 絶対あれは模様じゃないと思う。しかし値段は激安。なんと 6ドルだった。 なにこのあやしさは? ま、当然のことだが、こういう床屋は日本とちがって櫛とか 消毒なんかしてない。おまけに、やり方が乱暴なのでイタイ。それでも中国人は みんなここで頭刈ってるんだから死ぬこたあないだろうと。 自分が中国人と同じくらいタフならば、ここで病気を伝染されることはないはずだ。

きょうのダウンタウン:

(01:57)
「本物の」 RSS 翻訳ソフトウェア、ひっそりと開始しました。このあいだのはこのための伏線です。
http://traiss.tabesugi.net/
「自動」とは誰も言っとらん。

Apr 02 [Sat]


(10:34)
あー暗い暗い。暗いのよ。なぜなら、雨がふっているから。
(13:26)
暴風雨のようななかを大学まで来た。マンハッタンに着くとそんなに風も雨もひどくはないので、 花屋に寄ったあと昼飯を買うためにデリへ。生活に、潤いを! (って、これ、英訳すると "Life with damp" か??)
(15:30)
なんかカミナリ鳴ってんすけど。。。
(23:41)
パスワー  度
(00:24)
米国の計算機科学ももう終わりだとよ。 米国の国防予算は 2001年からずっと増加をつづけているのだが (理由はあきらかだ)、 大学などの基礎研究につぎこまれるカネは減りつづけ、ついに以前 (2000年当時) の半分近くにまで下がったという。 そういう傾向はだいぶ前からすでにうちでも見えていた。Ralph が嘆いていたもんな。 このカネはどこへ行ったのか? というと、軍事産業をやっている企業に行ったのだ。 こういう企業は結果を世間に公開しない。つまり秘密裏に行うことが重要だ、ということになったらしい。 おまけに大学が研究予算で雇える学生は米国民に限定するらしい。 むしろこの制約のほうが CS にとっては打撃じゃないかな。 しかも「大学の web に公開されてる論文を削除しろ」とか「成果をオープンソースでライセンスするのやめろ」 とまでいってるとか。ひでえな。しかしこの記事でもいっているように、いまやソフトウェアは 海外にアウトソースするのが一般的になっている現在、こんな秘密主義は気やすめにしかならないんではないか? まあいいケドね、べつに…。オレはみすずかるかの国へ帰るつもりなんだから。

どうでもいいが、 「アメリカで有名な日本人」と「日本で有名な日本人」とはまったく違うという話。 近代的な Origami の巨匠、吉澤 章氏が死去 というニュースがあったのだが、そんな人オレ知らなかったよ。カモクにして。 つーかこっちでいちばん知られている日本の芸能人つったら絶対に鹿賀丈史かパフィーだろ。 もう間違いない。

(01:41)
「根性」という言葉が嫌いだ。しかし、根性がない奴は嫌いである。 だが、根性を「見せる」奴は、もっともっと嫌いだ。 根性とは、ひたすら隠しとおすものである。その言葉の存在さえも。

Apr 01 [Fri]


(04:28)
ひるま偏頭痛で寝すぎたため眠れない。 ところで、エイプリル馬鹿 (あるいは四月フール) ということで何か アホなプログラムを公開しようと思ったが、「かきつばた」はあれから全然進んでないので、 something completely different。

RSS 翻訳プログラム rsstrans.py

いちおう言葉に偽りはないが…

時代は RSS ですよ! 時代は RSS ですよね! ええ、まっ

  っ

たく。

(13:04)
PLT Scheme、lambda を廃止に

これに反応してるのが Guy Steele というのもすごい。

(15:08)

てくるで、うちの数学科の先生が「アーベル賞」とやらを受賞したらしいのだが、 これってすごいの?

(21:58)
ほいっ。と、にー・美術館へいってきた。 なんとなく。新山のよーに大して絵に感心があるわけでもない人間にとって、 美術館というのはそんなにリキんで行くところ (てくる) ではない。 行きたいときにフラリと出かければいいのだ。 なかなかヘンテコだった。一番よかったのは、入り口にでっかいエレベータがあって、 それに乗れたことかな (つくづく新山はエレベータが好きらしい)。 たぶん運搬用も兼ねてると思うのだけど、いままでに見たエレベータのどれよりもでかかった。 床面積でいえば 4、5倍、高さでいってもゆうに普通のエレの 2倍はある。 まさに「部屋が動いてる」ってかんじなのだ。まあエレベータはどうでもいいとして、 肝心の展示だが、案内のおばちゃんが「音声ガイドは 5階からだから、 5階から見ろ」というので正直に 5階から見てみたが、ケッキョキ、いちばんおもしろかったのは ここだな。「NY の超現実主義」というコーナーがあって、1920年代 (世界恐慌時代) に描かれた Astor Place の風景なんかがあった。地下鉄の絵も不思議におもしろい。 しかし、やっぱ金曜の夜は美術館に行くもんじゃないと思った。 さいしょ静かでいい気分だったのに、6時をすぎて 入館(ほぼ)無料になったらドヤドヤと人が入ってきてうるせーのなんの。 とくに黒人のガキ集団はタチ悪いな。そのあと 4階に降りると Tim Hawkinson。 ひたすらキチガイ的な機械 (というよりはガラクタ) ばかりが集められている。 しかしやたら奇をてらっているが、ただそれだけだな。 とくにアメリカンはそういうのを "awesome!" とかいって喜ぶ傾向があるので、 オレはずっと「ばーかばーか」と思っていた。つうか、このへんになるともう混みすぎだ。 やっぱ美術館は午前中に行くに限るよ。(平日の朝に行くと、あのメトロポリタンなぞは ガラ空きで、ほとんど貸し切り状態だ。っていうか静かすぎて怖い。) あとはだんだん疲れてきたので 2、3階は適当にスルー。 そのあと帰りに 68st. まで歩いて黄色線に乗っていたら、 「そういえばこの電車は Times Sq. に止まるんだよな…」  ここで Times Square → 吉野家 という発想が働いてしまい、 どうにもギューー丼が食いたくなったので 42st. で下車。ひさしぶりに あの牛丼を食ったが、最後に緑茶が残って、コップに入ったそれを持ったまま店から出た (こっちではよくコーヒーを入れるフタつきコップなので、容器を持って歩いてもこぼれないのである)。 しかし地下鉄に乗ると駅がションベン臭いため、なんか尿検査の容器を持っているような 感覚になり、残ったお茶は飲む気になれなかった。

どうでもいいけど、ナギャァーーの有名人といえばいまだにあの三択の女王なんか。

(23:46)
なぜに明日から 4日間連続飴なんだよ。
(00:50)
なにせ明日から 4日間連続飴なんだからね。

いつも思うのだが、オレのこの偏執的な字面と語感へのこだわりはどこからくるのだろうか。 新山はあんまり語学が得意でない。日本語でも、同世代の人間より知っている単語はすくないと思う (むしろ、現在サラリーマンをしている同年代の人間のほうがはるかにオレなぞよりもむずかしい単語を知っていそうだ)。 しかし、単語をたくさん知っていれば表現力があるか、というとそうでもない。 まあ新山に表現力があるかどうかはなぞだけど。

自然そのものの複雑さに比べれば、自然言語の複雑さなどアホみたいに小さい。 たとえば日本語で一般的な単語を使って 50字の文章を書くとして、 文法的にととのった文章などせいぜい 10^70 通りぐらいだろう。 組み合わせの数としては少ないほうだ。にもかかわらず、ヒトはその程度の空間でさえ まだ見切れておらず、つねになにか言いつくされていないことがあるように考える…。

むかしの日記を読むと、5年ぐらい前はこんなに言語に依存していなかったのに、 なにがきっかけでこうなったのだろうか? やはりことなる言語圏に住むと感覚がおかしくなるのだろうか。 おまけに新山が住んでいるのは純粋な英語圏とはいえない。 英語以外の言語はまったく理解してないけれど、つまり、たえずワケわかんない言葉を 聞かされているということだ。ある意味、言語に興味がある人間にとってニューヨークは 刺激的な場所かもしれない。が、なんだか刺激が強すぎる。オレはそんなにたくさんの刺激は 欲しくないんだよ。自分の処理能力をこえた入力データは必要ないんだ。 どんなに成長しても飯は 2杯までしか食えない。


Yusuke Shinyama