2005年 10月 (2)。

あんたの考えてることなんか、

Last Modified: Fri Oct 21 00:41:26 EDT 2005 (10/21, 13:41 JST)

Oct 20 [Thu]


(10:09)
タイフーーーが来ているので、明日からまた雨つづきらしい。やだなあ
(11:17)
いやぁ、だって、ねえ? ひとこと言わせてもらうとすれば、土台のないところにモノはつくれないやな、 ということである。 そして、しばしば土台をつくるのはモノをつくるよりもずっと大変だし時間がかかる。
(11:47)
新山のように、キホン的に頭の中は日本人の人間が英語を話すとき気をつけることとして、 「うっかり和製英語を使っていないか?」ということがある。 で、「セルフサービス」って和製英語かと思ったら、ほんとの英語だった。 あなどれじ。
(13:24)
OOo を bt でダウンロードしてみたら、ひさしぶりに upload が上がった。 でも落ちてきたファイルをみたら rpm の詰め合わせだった。生のバイナリはどこだ!!

(ケッキョキ、rpm2targz を使ってインストルーしました。 やっぱりみんな同じことを考えてんだね。)

そんで試しに起動してみたら、あいかわらずドローイングツールは使いにくい。 Illustrator 系に慣れている人にはこのベジエの接線指定が Adobe と逆なのは堪えられないと思う。

(14:20)
こないだ報告した TypeError のバックトレースに関するバグだが、 わかってもらえたらしい。 すばやい対応どうも。
(16:10)
Because I don't like 単純作業。

きょうは、すばらしい天気だ。カラっとして寒すぎず、ほどよく雲もあって、 もしオレがまだ大田区に住んでいたらきっと多摩川ぞいの堤防に出かけたくなるような午後である。 ああいう景色って、しばらくお目にかかってないもんなあ。

(19:39)
ふうーー。ようやく正規化はしたが、おっっっっっっっそい。 なんでこんなにオソいのか? どっかで何かが爆発してる可能性大。 きょうはあまり仕事が進まなかった。こんなではいけない。
(20:23)
遅い原因は大量の重複組み合わせにあることが判明。 しかし、どうやってこれを削減する? たぶんうまくやれば重複をなくすように列挙できると思うんだけど、 きょう 1時間ぐらいねばってみても思いつかなかった。

ときどき「我ながら何であんなに必死にだったんだろう?」って思うときがあるよね? いまがそれだ! 必 死!   つまり、  あんなに == 今   で、ある。 自己を客観的に重視することは重要だが、この傾向がすぎると優待離脱するのでねんのため。

(23:12)
LispNYC のサイトがよーやく新しくなった。 まだ結構アホってるけど…。これも例の wallstreet にある alex の会社でコロケーションされている。 世の中せまいよなあ。というか、nyc のオタク社会が狭いのか。 ちなみに、このマシンは heow いわく「街角で拾った」そうな。
(00:40)
重複列挙解消。もっと簡単にやる方法があると思うのだけど、かなり複雑になってしまった…。

Oct 19 [Wed]


(11:30)
"DVD Jon" を日本語訳すると…「DVDヨン様」??
(14:40)
ガーソ。 CBS News がまたレイアウトを変えた。学習しなおし。
(16:16)
つうわけで、いまごろ昼飯です。やっぱね、なんだかんだで一日の時間は叫ぶように過ぎてしまうね。

先週、ようやく雨がやんだと思ったら、ここ数日は風が非常つよい。 こっちじゃ冬もこんなだからな。といっても最近は昼間ちょうどいい気温で、 明け方はすこし寒くて、ようやくオレの好きな季節がやってきたか! と思うと平和な気分である。

てくるで (ところで、) ここんちのエレベータは最近、 前にもましてヘンな動きをするようになってきたのな。大丈夫かな。 なんか、動いている時に上下に「わんわんわんわん」と振動するように動くのだが、 なんかヤバいよ! 新山はなるべくエレベータやエスカレータを使わないような 生活をする癖があるのだが、このビルでは降りるときは非常階段が使えるのだが、 昇りの時は扉がシャットアウトされているのでエレベータを使うしかない。 といっても、新山がエレベータを使いたがらないのはべつに信用していないからというよりも 健康上の理由なのだけど、このビルではホントにエレベータは信用しないほうがいいような気がする。。。

(18:44)
(超〜〜〜〜ひさびすりの) けんきゅう日っっ誌。

よーーーやく技術的にヤッカイな部分を組み終わって、 やっと仮の結果が出せるところまできた。長かった。しかしまだ メタクラスタリングに使う類似度がアホっているために、トンでもない結果が返ってくる。 原始クラスタがでかいものの組ほど類似度も高くなってしまう。うまく正規化できていないらしい。 何かを何かで割らないとだめだが、今日は別のロジックで十分頭を使ったので、 これについてもう考えたくない。このあとは怒涛の「素性チューニング」段階に入る。あーやだやだ。 とりあえず、元記事のダイジェストをすべて印刷して、すぐに参照できるようにしとかないとダメだな。 それから、「これはうまくいくはず!」というケースをまず見つけること。これからが正念場だが、 いやはや、こんだけのデータを扱うのは大変だ。

この手法の美しいところは、IE が「クラスタリング問題」に帰着できるところにある。 なぜなら個々の素性は実際にソレであるからで…。ただし個々の entity の対応関係をつけるために、 resolution のようなことをしなければならない (もともと同様の操作は従来の IE でも必要であったが)。 そして調整できるパラメータは、うんざりするほど沢山ある:

これがうまく行けばかなりオモロイ論文がかけるんだけどなあ…。

もちろん、誰にもわからないように書いてあります。自分自身にも。

しかし、もはや誰もこれが言いかえの研究だとは思うまい!

(19:14)
google://ブロードバンヅ/ (6)

こういう名前のお笑いグループがいたら面白いと思う。

(20:00)
Snort Back Orifice でバッファオーバーフロー

あれまあ、Snort がやられちゃあ本末転倒だね。

てくるで、全然知らなかったのだけど GNU Radio ってすごいな。 これはソフトウェアで無線の変調までやってしまうというものだが、 ついに計算機の速度もここまできたか。 これはネットで核兵器の作り方なんかを公開するよりもずっと強力かもしんない。

(21:31)
やっぱり世の中でいちばん役に立つ究極の自然言語処理というのは、 「推理小説を自分のかわりに読んで、あらかじめ犯人を教えてくれるシステム」だろうな。うん。 将来はこういうバカきわまる研究をしたい。(ウソ度 27%)
(22:07)
前野さんが dns について「エンドユーザからみると、google だけあればいいのではないか」といっていた。 なるほど、つまり google によるインターネット乗っ取り計画はこうなる:
  1. まず、全部のページをドメイン名ではなく IP アドレスにより管理。 (virtualHost はどうなるの? とかいう細かい問題はこのさい無視する)
  2. 世界各地で、フリーの wifi やらその他のアクセスを提供しまくる。
  3. 各クライアントは、秘密のプロトコルにより google.com 関連の IPアドレスを知らされる。
  4. ほとんどのユーザは google にさえアクセスできれば、google がネット上の ほとんどのページの IPアドレスを教えてくれるので、DNS を使う必要を感じなくなる。
  5. ある日、プロバイダ (この場合は google のことだ) から DNS server のアドレスが提供されなくなる。 しかしほとんどのユーザは気づかない。
  6. Root servers は誰も利用しなくなる。
  7. Google、やり放題。

うん、特定の地域に限れば、そんなに無理な計画でもなさそうだな。

</lol>

Oct 18 [Tue]


(10:45)
研究について。工学の研究における主な目標というのは 「今までできなかったことを、できるようにすること」 だと思われる。しかも、その技術がこれまで 「本当にできるかどうかもわからなかっ」たものほどよい。 それを工学における「発見」と呼ぶことができるだろう。 それが現代の生活でいますぐ役に立つかどうかはともかく。

いっぽう、工学ではなく科学の研究の場合、 「できる」よりも「わかる」に主眼が置かれるような気がする。 べつにここでは両者の違いをいいたいのではなく、 何が「できる」ようになるのかわからない工学の研究など研究に値しないということ。

(12:57)
電車の中の子供について。 日本にいたころ、電車のなかでギャーギャー騒いでるガキについては、 「なんかうるせえガキどもだな」ぐらいにしか考えていなかった。 しかし、こっちに来てみると、電車の中で子供を見かけるとニッコリ笑いかけたり おどけてみたりする人が多いことに気がついた。そいつが泣いていたりすればなおさらである。 ようするに、子供がいると周りがみんなして非日常的な空間を演出しようとするのだ。 新山もだんだんそれに慣れてきたので、いまではガキと目があうと ニッコリするぐらいのことはできるようになったが、 この自発的な協力作業はいったいなんなのだろう? これは子供に、世の中の人間というものがみんな楽しく敵意ないということを 暗黙のうちに教えようとしているのだろうか? まあ、ともあれ、日本では電車の中で泣いているガキについて 周囲の人々がどんな反応をしているかなんて、あまり観察したことがなかったな (そんなにいい反応じゃないということはなんとなく察しがつく)。 こんど帰ったときはこれを観察してみよう。
(17:00)
おそい昼メシを食って完成したスクリプトを走らせてさあ夢の世界へレッツゴー! と思ったら H嬢がきて python すくりぷとが動かないとかなんとか言いだして (もとはオレが作ったのだが)、そのあと chen がデータ構造についてうだうだ言ってきて、 ようするに大規模データを処理するときは一般的なフレームワークじゃ うまくいかないんだよ、というのを説明するのに時間がかかって 終わってから自分の負ふぃすに帰ってきてみたらエラーが出て止まってて、 いろいろ修正してうだうだやってるうちにもう 5時。ねえ。

ところで、新山が携帯電話を一度も持ったことがないからといって、 まるですべての新技術を拒否して生きているかのように言われるが、そうでもないよ。 AirPort や iSight はかなり初期のころに買ってるし、 iPod nano は欲しいし、やべえ Apple 製品ばっかりだ。 しかしいつも思うのは「みきわめ」が大事だということである。 新山のテーマは基本的に「質実剛健」であるが、ある新技術が自分の人生哲学に 合っていれば新しくてもとり入れるし、そうでなければその他の物質的メリットには ほとんど何の意味もない。なぜなら人生は暇つぶしのための暇つぶしなんであって、 ほかに点数はないんだから!

(18:06)
明日にむけての todo: ハンカチ忘れないこと。もう 2日連続だボケ!
(18:37)
それはまるで意志があるかのようにふるまう。

花、買わなきゃね。

(22:17)
「蕎麦屋」というソバ屋に Chen と晩飯を食いに行く。 彼は日本好きなくせにこの店を知らなかったらしい。それはいかんね。 ここはマトモな味だよ。ただし高いけど。
(00:57)
Wikipedia 創始者、品質上の問題を認める

以下、新山の偏見による Slashdot 内のコメント抜粋:

Slashdot のコメントもこうやってみるとそんなに大したことないな…。

(01:56)
fu---、やっと今日のぶんの翻訳が終はったぜ。寝よ寝よ

Oct 17 [Mon]


(09:39)
さーー今日もはりきって研究するゾーーーー!!       (-_^)

いや、実際、まだ試してみるべきアイデアは沢山あるし、 そのうちいくつかは本当にうまくいくかもしれない。 しかし何がどうなろうともインチキのそしりを免れることはできないけど、ね。

(14:01)
google://not-ready-for-prime-time/
(21:57)
またかね。まただね。

ひとつ人生の目標をあげるとすれば、
(ピーーーーーーーーーー)た挙句、
本当に(ピーーーーーーーーーーー)というものだが、
これがなかなか難しいんだぜ。なにしろ魚の骨は細かいからな。

(22:23)
king size の上はなんと言うのだろう。
emperor size?
galaxy size?
university size??? (急に小さくなった、問答無用)
(23:07)
Lynx に危弱性 (キジャクセイ) はっけそ。こんなろ。
(23:43)
ニューヨークでコンビニおでんが食える店はあるのでしょうか。 どっかにきっとありそうだな。
(00:08)
ある友人の披露宴に行けないことについて。

みのるよ、いろいろあって、今月は日本に帰るわけにはいかない。 しかしオレは真剣に (0.65 ぐらいの真剣さで -- これはかなり高いほうだ) すまないと思っている。

たぶんきみはオレのことを、しょうのないやつだ、と思っていることだろう。 でも、ある意味、いかにも新山らしいとも思っているんじゃないかな。 オレはいつも浮いていたから。 きっとこれがオレのキャラクターなのだろう。だから、あんまりオレ自身は 深刻になっていない。でもとにかく、せっかくの機会なのに、みのるを含む みんなに会えないことはとても残念だよ。

大学に入学した直後、おまえがオレに対して口にした言葉をオレはいまだに覚えてるぞ。 やつは新山をうさん臭そうに眺めたあと、一言「おまえ、田舎モンだろ?」と言ったのである。 たしかにそのとおりなのだが、そしていまでもオレは十分に田舎者なのであるが、考えてみりゃ、 藤沢市の住人ごときに田舎モン呼ばわりされる筋合いはないのだ。 だがおまえのこの発言は許すことにしよう。 というわけでオレが披露宴に行けなくてもどうか許してやってくれ。

いや、それにしても、いつかこんな日がくるなどと、あの頃の誰が想像した? あれほどアホらしい生活はなかったからな。オレはまだあの頃と同程度のアホらしさを保っているけど、 ほかの連中はもっとずっと大人化しているんだろうよ、お前も含めて。 これがいいことなのかどうだか知らないが、とにかくこれでいいんだとオレは信じる。 なにが言いたいんだかわかんなくなってきたのでやめる。

彼がこのページを見るとは到底思えないが、 たとえ誰にも見られなくともオレはここに書いただろう。

Oct 16 [Sun]


(15:18)
すげえ風。
(18:43)
バグと格闘したらもう疲れた…しかしこのプログラミの実行が終了して結果を印刷するまで帰れない。 そしてこの野郎は実行に時間がかかる (5分ぐらい)。そして、こいつは出力結果を TeX に通してやらねばならないのだが、出力フォーマットがイカれているために TeXが途中でエラーを出して止まりやがる。 いつもいつも別のところでエラーが出るので、 そのたびに原因追求して修正しれ再実行。 これを 10回ぐらい繰り返すと拷問になります。

やっとコンパイルが通ったら、 こんだは Overfull \hbox が出て、文字が紙からドハミ出る。 もういや。

(21:42)
てくるで、ニューヨークの空気は悪い。 むかし、ある人から聞いたのだが、ニューヨークにはよく知られた風土病があって、 田舎から出てきた人間は軽いぜんそくのようなものにかかる可能性があるそうな。 しかし、最近知ったのだが、こんなところでも中国よりははるかにいいらしい。 中国人が海外に出ると本国にいたときより健康になってしまうことがあるが、 それは中国本土の大気汚染があまりにひどいためだという。とくに北京はすごいらしい。 まず、曇りでもないのにスモッグのせいで太陽が見えないことがある。 そして自転車をひとばん外に出しておくと、次の日にはサドルの上が塵でまっしろに覆われているという。 それを聞いたら、そりゃアメリカにきた中国人が戻りたがらない理由もわかるような 気がした。そしてオレは中国 (こと北京) にはもうあんまりいきたくないと思った。
(23:18)
「知的」の反対語は「学歴」である。いや、なんとなく。
(00:16)
はぁ〜〜。vnc2swf の録画はほんとに疲れる。 喋りながら操作するのは学会発表よりもずっと大変だ。 しかも、「1秒でも時間を短くすべし」という縛りがある。 日本語でもカツカツなのに、ましてや英語でやるとなると頭ぱにっく!

Oct 15 [Sat]


(12:51)
先週はずーーーーっと雨が続いていたが、今朝はひさびすりにカラっと晴れて青空。

今月の電話料金の請求書がきた。

Verizon charges

BASIC CHARGES
Basic service includes all charges that are regulated by
the New Jersey Board of Public Utilities, such as 
the line charge, local calling, etc.

These monthly charges are for your service from Oct 7  to Nov 6
     INDIVIDUAL FLAT RATE RESIDENCE .....................          $8.95
     NON PUBLISHED TEL LISTING ..........................          +1.45

FCC Subscriber line charge...............................          +6.28
Federal Universal Service Fund Surcharge.................           +.65
911 System/Emerg. Resp. Fee .............................           +.90
Federal tax..............................................           +.52
NJ Sales tax.............................................          +1.04
___________________________________________________________ ____________
Total Verizon basic charges                                       $19.79

NON BASIC CHARGES
Subtotal of Verizon Long Distance calls              $.10
   International Plan                               +3.00
   Federal Universal Service                         +.40
   e-Values Plan                                    +1.50
   Federal Tax                                       +.15
   State and Local Tax                               +.30
Total for Verizon Long Distance invoice charges                    $5.45
___________________________________________________________ ____________
Total for Verizon Long Distance invoice                            $5.45

Totals                                                            $25.24

このひと月、オレが電話したのはある人の携帯に 1度だけである。 それで月 25ドル。まあ NTT の基本料金もこんなもんだろうケド。

どうでもいいけど、去年買った 160GB のハードディスクは 1年間差分ダンプしつづけても まだ 14% しか使っていない。これじゃあと 2〜3年は大丈夫だな。そんなにマシンがもつのかどうか知らないけど。

(18:15)
きょうは家のことをやるので一日つぶれた。 まず洗濯をし、買い物をし、発作的大掃除をしてブッこわれたディスプレイを処分し、 流し台をシコシコみがいて、エアコンをかたづけ、夏物をしまった (といっても、オレの場合持っている衣裳がすくないので、たいしたことはないけど)。 ところで、いま「衣裳」ってのを入力してふと思ったんだが、 「衣裳」と「意匠」が同じ発音なのはただの偶然なんだろうか?
(00:03)
サウスパークが 4連発でやっていたので見てしまったら 2時間もたっていた。 ちくしょう。だからテレビは嫌いなんだ。 メールの返事はあした書く。おやみす

Oct 14 [Fri]


(13:09)
「学生労働組合 (Union)」の学生がやってきて、うだうだ話を聞かされる。 つかれた。
(16:29)
う゛ぁぐ発見。
Python 2.4.2 (#1, Oct 14 2005, 16:08:57)
[GCC 3.3.6 (Gentoo 3.3.6, ssp-3.3.6-1.0, pie-8.7.8)] on linux2
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> def foo(x): raise TypeError('foo!')
...
>>> ' '.join( foo(i) for i in range(10) )
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in ?
TypeError: sequence expected, generator found
この TypeError はシーケンスのかわりにゲネレータが見つかったからではなくて、 人工的に生成された TypeError('foo!') のためである。 だからこれは関数 foo() の中にトレースバックするべきだ。 こいつのせいで、ジェネレータの中で TypeError を出すバグがいつまでも発見できなかった。 ちなみに TypeError 以外のエラーはちゃんとトレースバックされる:
>>> def bar(x): raise ValueError('bar!')
...
>>> ' '.join( bar(i) for i in range(10) )
Traceback (most recent call last):
  File "<stdin>", line 1, in ?
  File "<stdin>", line 1, in <generator expression>
  File "<stdin>", line 1, in bar
ValueError: bar!
>>>
いちおう sf.net にレポートしといたけど、わかってくれるんかいな。
(16:53)
sort に key なんてオプショん引数が追加されてるのをいまごろ知った。 すばらしい! これがあれば今まで
sort(seq, lambda x,y: cmp(x.value, y.value))
とかやっていたのを
sort(seq, key=lambda x:x.value)
とかけるではないか! どっぷり。
(21:14)
この後におよんで オレになにか一言いわせてもらえるとすれば、 それは「失礼な!」ということになろうか。
(23:12)
読むべき本 (アマゾソでは売ってないらしい、絶版か): 「奥美濃よもやま話 (金子貞二・著)」

そうだ、これだよ。思い出した。これだったんだよ。

(01:19)
souieva kyouno colloquiawo wasureteita.

まず最初のやつは学科のトーク:

COMPUTER SCIENCE COLLOQUIUM

Friday, October 14, 2005 11:30 A.M.
Room 1302 Warren Weaver Hall
251 Mercer Street
New York, NY 10012-1185

Speaker: Lisa Zhang, Bell Labs
Title: Optical Network Design: Theory and Practice
これは光ファイバーネットワークでいかに効率よくリソースを割り当てるかという話。 つまり、現在は光ドメインだけの (電気信号への変換が必要ない) スイッチングが可能になったので、 光をつかったルーティングを考えようという話。電気信号と違って、ファイバーの中には 複数の波長の光が通せるのだが、いちど出した光はなるべく持たせたいので、 これはグローバルなプラニングを必要とする。あるネットワークトポロジーが与えられたとして、 これを最大限に利用するためにはどのような割り当てをおこなうべきか? というトークだった。 ほとんどはグラフ理論の話である。しかしトポロジーが単純なケース (わっか状とか) だと話は簡単なのだが (それでも NP-hard だ)、トポロジーが現実のネットワークのように 複雑だと NP-hard よりもさらにさらに弱い上限しか示せない。一定時間のうちに処理しようと思うと これは log-log オーダーになってしまう。それで? それじゃまずいね、というのがトークのほとんど すべてであった。実際にはもっとバカなアルゴリズムを使ってそこそこうまくいく方法を考えなきゃいけないし、 これは理想化されたケースで実際にはまだすべての箇所で光ルーティングが使えるわけではない (この装置は非常に高価らしいので)。

で、次のトークは NYCえぬLP:

Automatic Resource Acquisition

Mona Diab
Columbia University

Friday, October 14
2:30PM
Room 102
Weaver Hall
251 Mercer Street
なんと、本物の「モナー」さんですよ! …それはどうでもいいとして、 WSD (大量破壊平気ではない) の性能向上のためには supervised learning のための データが不可欠だが、これはすべての言語でたやすく手に入るわけではない。 で、彼女はアラビア語ネイティブなので (ま、英語バイリンガルのようだったが)、 Arabic Wordnet をどうやって機械翻訳と単語アラインメントで人手をかけずにつくれるか、 そこから学習データをつくるにはどうするか、という話だった。 WSD というのは、たとえば翻訳ソフトで "bank" という単語を 訳すときに、この文章の前後に cash とか cheque という単語があったら bank は「銀行」だと解釈し、 そうでないときは「土手」の意味と解釈する、というインチキ技術のひとつである。 まあ、新山は WSD についてはほとんど素人同然の知識なので「あ、そう」という感じ (おなじ言語処理をやっていてさえ、こういうときには断絶を感じる) だが、インチキはインチキだ。 で、トークそのものはどうでもよかったのだが、アラビア語に関する話はおもしろかった。 セム語系の言語はよく非常に難解とされるが (そのムズかしさはスラブ諸語の比ではないらっし)、 アラビア語には英語ではすでに失われた "root" という概念がまだ生きている。 つまり、ある一定の概念をあらわす子音のセット (たとえば、「書くことに関連したこと」なら K-T-B) というものが存在し、「本」「作者」「事務所」などはすべてこの子音を含むように設計されているというのである (これらの実際の単語を root に対して lexeme と呼んでいた)。へー! そりゃすごいね。 アラビア人というのは体系にこだわる民族とみた。加えて、語活用が日本語なぞよりずっと複雑なので、 辞書をどうやってつくるのかにさえ悩む始末である (見出し語を root ベースにするか、 lexemeベースにするかでさえ、意見の対立があるという、そしてこの間のマッピングは規則的でない)。

Oct 13 [Thu]


(10:52)
あーメイルの返事書かなきゃ・・・zzz

追加: not の処理! というか、動詞にかかる副詞のうち not は完全にものごとを否定するので致命的に重要だが、 ほかにもほとんど否定の副詞ってあるよな。barely とか。 この手のやつをまともにやるのは死にそう。 もう適当に決め打ちしちゃえ。

追加 その2: それから GLARF においては句の head は一個ではないのだよ。 だから関連する thread をとるときはグラフ上の path すべてをたどる必要がある。 あーめんどくさ。

(16:34)
Adam から教えてもらった、ほとんど "no" と同じ意味をもつ英語の副詞:
("seldom" "rarely" "nowise" "not" "no longer" "never" "barely")
しかし実際にはここに hardly が欠けている。 おそらく COMLEX の辞書をつくるときに見落としたのだろう、という。 これははっきりいってインチキなのだが (なぜなら "not" と "hardly" は厳密には同じ意味でない)、 そのへんの差はもう無視しちゃえということで。
(22:53)
実はきょうは午後は大学を抜け出して林間センタアへ行き映画を見てきたのだった。何を見たのかというと、 "Tora-San, Our Lovable Tramp"であるっ。 シリーズ 1作目。英語字幕。学生 7ドル。 新山は高校生のころから男はつらいよシリーズが好きだったので、とくに趣味が変わったわけではないが、 映画館に見に行ったのはこれが始めてだ。観客は日本人っぽいのが半分ぐらいで、 基本的にガラガラ。オレは基本的に映画を見ない人間なのだが、 とりわけ今回興味をもったのは、あのワケわかんない寅さんの売り口上が どう英訳されてるのかということである (新山が映画やドラマのたぐいをほとんど楽しめないのは、このように ストーリーそのものよりも細部を分析する傾向があるためだと思う、だからオレは本のほうが物語に集中できて好きだ。 映像は余計な情報量が多すぎるのだ!)。で、結論からいうと、 「やっぱりあの映画を外国語に翻訳するのはムリ」ということであった。 そもそも、この映画はいちおうコメディってことになっているが、 こっちへ来て多少アメリ化した視点で改めてこれをみてみると、 実は非常に日本的なお約束にもとづいた笑いだということがわかる。 たとえば、寅さんでよく見られるシーンのひとつとして 「真面目っぽい話をしているときにコケる (あるいは頭を扉にぶつける)」というのがあるが、 これが滑稽とされるのは、日本人の「空気」という暗黙の理解があるからだ。 それでもたぶんニッポンが好きなガイジンには柴又の風景などはおもしろいだろうけど、 それ以外にも翻訳しきれていない部分がいくつもあり、完全に 日本語がわかってないと笑えない部分が多かった。たとえば有名な売り口上で 「ヤケのやんぱち日焼けのナスビ、色が黒くて食いつきたいが、ワタシャ入れ歯で歯が立たない」 というところは、いちおう最初の部分が "Sunburnt eggplants ..." という英文になっているのだが、 こんなの日本語でも意味不明なのに、翻訳してもさっぱりだろう。にもかかわらず、 これは日本語できくと純粋に節回しの点でおもしろいと思わせるものがある。あと笑ったのが、 妹のさくらの名前は漢字で「櫻」って書くらしいのだが、これを「2カイ(貝)の女はキ(木)にかかる」 と解説してみせるシーン。これには爆笑した。“知的”だよなあ。 でもこれも字幕ではいきなり "The woman in the second floor is ..." となっていて、こんなの日本語を知ってなきゃ笑えるはずがない。ほかにも細かいところ、 たとえば最初のタイトルのところで、荒川をバックに渥美清が 「帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅」っていうシーンがあるのだが、 ここでも「帝釈天で産湯を使い」の部分は字幕ではばっさり落ちて "They call me Tora the tramp." となっていた。 まあ、そりゃそうだろうなあ。でもこの映画から言語的な面白さをとったら 魅力は半減する。世の中には「男はつらいよ」的世界に拒絶反応を示す人がいるが、 たしかに大筋だけを見ると、ひたすらワザとらしくてマンネリなドタバタ劇でしかない。 こんなオッサン、実際にいたらすげームカつくと思うし。 字幕でこれを見たアメリカ人の感想もたぶん同じようなものだったと思われる。 にもかかわらず新山は好きなんだけど。 そしてオレはこの映画に出てくる、今ではもう存在しない 「普通っぽい暮らし」の場面も好きである。 この映画ができたのはオレが生まれるよりも前なんだけど、 街並のそこはかとないボロさがじつにいい雰囲気だよ。 こっちではチャイナタウンへ行くと似たような感じを思わせる。

(ついき oct 15: 産着じゃなくて産湯だった)

ところで、この映画では「馬鹿!」ってセリフが非常によく出てくるが、 これの英訳は "fool!" らしい。
例: "He is a fool. He is a real fool." 「馬鹿だねえあいつは、ほんっっと〜〜に馬鹿だね」 (寅次郎がいないときのおいちゃんのセリフ)
例: "You have no place to go! You fool!" 「行くとこなんてないんでしょ! お兄ちゃんの馬鹿!」 (寅次郎が出ていくときのさくらのセリフ)

それにしても、倍賞千恵子が若くて驚いた。 新山にとっては、バファリンの宣伝とかに出ている 「お母さんイメージ」の女優だったので。

Oct 12 [Wed]


(09:11)
朝からどしゃ降り。
(13:53)
やば。ヒャックリ止まんない。ひゃっく!

雨の日はヒャックリが出やすいという法則でもあるのだろうか?

(14:13)
ところで最近いきなり話題になりはじめた TurboGears ってのがあるが (Slashtod でやってた)、とりあえずチュートリアル用のムービーだけは 見てみたのだが、はっきり自分がキライなやり方だ、ということがわかった。 似たようなことは Ruby on Rails を見たときにも思ったのだが、 あのときは Ruby を使ってる時点ですでに救いようがないと思っていたため、 全体のダメさまでは考えが及ばなかった。しかしいま Python で 同じようなことをやってるのを見てみると、どこがどうダメなのかがはっきりする。 ようするに、処理の流れがクリアーでないのである。データの流れもクリアーでない。 データベース - ロジック - テンプレートの連携が隠されているのは いいことのように言われているが、プログラマーから見ればその部分は 「断絶している」ために、かえって全体像がつかみにくくなっている。 たしかにこれを使えばアプリケーションは迅速につくれるかもしれない。 が、ロクでもないアプリしかできないだろう。なぜならこの枠組みでは ユーザインターフェイスが非常に「プログラマーの都合」に影響されがちだと思うからだ。 しかもそれはこの枠組みにはまるようにバイアスされている。これじゃダメだよ。 ただでさえ web アプリなんか使いたくねーっつうのに、そのうえ アホなインターフェイスにされたら新山だったら「もう来ねえよ!」と思うね。 継続ベースのほうがまだずっとましな枠組みに思える。 しかし、どのみち web 開発にほとんど興味はないからどっちでもいいんだけど。

それにしても今日はひどい天気だなあ。さむいし…。

(00:31)
かうもの: せんざい (コナ)、せんざい (台所)、シャワーカーテン (もうやだ)、ほうじ茶 (んぜこれだけ食品か??)

やったこと:

やること:

ところで、きのうメーリングリストで ethtool というのを教えてもらった。

Oct 11 [Tue]


(16:44)
彼らは「お前を知っている」という顔をしている。(宇宙人の見分け方)

きょうやったこと:

ヤルコト (γ-版):

(18:41)
ぷろぐらムンギがノッている時に限って、入れかわり立ちかわり人が来て、 研究やらアルゴリやらについてあれこれ質問する。そして 30分ぐらい時間を費やして別れたあと、 「はて、オレは何やってたんだっけ?」となる。なぜこうも世の中はこうなのか。

しかし、他人様から「興味ぶかい研究ですね、もっと詳しく話を聞かせてください」と言われても、 「ホントにこんな研究おもろいの? 紙クズ以下じゃん!」と本音を言えない哀しさ。 新山は自分の研究が本当にドつまらない、 こんなの面白いと思うやつはどうかしている、と本気で思っているので、非常に疲れる。 「な、つまんねえだろ? もうほっといてくれよ」という雰囲気にどうしてみんな気づいてくれないんだ? …ああそうか、ここは空気を読まない国だった。以下略

(まったくの部外者が「面白い」というのはわかるよ、まあ物珍しいからな、 しかし同じ言語処理をやってる連中なら、オレたちが動いている空間のせまさを 実感しているはずだ。組み合わせは無限にあるが体積は非常に狭いというこの空間を)

(01:16)
Lisp の連中と Westside Brewery で飲んでいた。 新山がまたもや自分の研究分野に対する不満をグチっていると、 「それはな、ユースケース (= 新山)、大人になった証拠だよ」といわれる。 そのあとどっか別のバーに移動したのだが、そこで出されたビールはマズくて飲めたもんじゃなかった。 ちなみにそれまで Pilsner を飲んでいたので、やはり いいビールを飲んだあとにマズいのを飲もうとしてはいけないと悟る。

ところで今日は「ガキのころに使ったコンピュータ」の話で盛り上がっていたが、 新山は日本なら 30〜40歳ぐらいの世代の話についていける自信があるが (自分と同じ歳ではすでにほとんどの人がパソコンから始めた世代だが、 オレはワンボードマイコンを知っている)、 こっちではみんな最初にいじったのが Sinclair ZX Spectrum で、 16K拡張 RAM パックがどうたら…という話だったので、あんまりついていけなかった。そのあと 「お前、日本人なら "Star Blazer" 知ってるだろ? あれはいいアニメだったよなあ〜!」と言われる。へ? 何それ? と思ったら、じつは「宇宙戦艦ヤマト」のことだった。80年ごろに米国でも放映してたらしい。 ぜんぜん知らん (うちはテレビがないという変態家庭だったのである! ワンボードマイコンはあったのにね…)。しかし彼らによれば「登場人物がアメリカ人みたいだった」そうな。


Yusuke Shinyama