失うことは悲しく、忘れることは哀しい。
きょう読んだのは「だましの文化史 〜作り話の動機と真実〜 (ゴードン・スタイン 編著、日外アソシエーツ刊)」 である。どのようなヨタは世間に受け入れられ、どのようなウソは失敗するのか? という分析でおもしろい。この本を読んでわかったのだけど、空中浮揚をやった (ということにした) 人々ってのは 歴史上たくさんいたんだな、ということ。そういえばオレは「空中浮揚」というのを、 今までずっと「空中浮遊」だと思っていた。
愛や友情はすぐに壊れるが、恐怖は長引かせることができる。
-- ヨシフ・スターリン
人は愛ではなく恐怖で動くものだ。
-- リチャード・ニクソン
そのむかし、人類は月に行ったことがあるらしい。
まだ新山が生まれる前の話だから詳しくは知らないが、それから 40年たって 人類が学んだことは一体何か? それは「月に行くよりも、貧困をなくしたり、 民族差別をなくしたり、糖尿病を予防したりするほうがずっとずっと難しい」ということだった。 そしてそれは月に行くもろもろの話よりもはるかに目のさめる発見である。 これぞ人類の進歩というもんだ。(いや、ホントに)
いつか新山はどこかの子供に向かってこう言うかもしれない。 「そのむかし、近くのビルに飛行機が衝突して崩れたんだよ」 そして子供はそのとき目をかがやかせてこう言うだろう。
不本意にも MSDN のページなぞをリンクしちまった。
へえええ。 つまり極端にいえば、米国において「著作権」が問題となるのはカネがからむときだけに限るってわけか (実際には、カネ以外の名誉なども考慮されるが、ほとんどの場合はカネだけが重要である)。 それを考えれば以下のような「フェアユース」の概念も納得がいく:
日本では著作物の「引用」が認められているが、フェアユースは引用とは (重なってはいるものの) 直接の関係はない。米国ではあくまで「その著作物が本来うみだすであろう利益」を横取りしているか、否か? という観点で考えられる。たとえある作品が批評されて売り上げが落ちたとしても、 その批評文そのものが本来の作品の『代用』とならなければ、それは横取りではない。よってフェアユースである。 ものすごく実用主義的だし、明快だ。日本の著作権法よりはずっとわかりやすい… とオレは思うのだけど、どうなんだろう?
著作権に関しては、新山はアメリカ風の考え方のほうが気に入っている。 人格権のような概念を持ち出すと、とたんに話はトンでもなく曖昧・感情的な方向へ行ってしまうし、 そもそも日本人が他人の著作者人格権なんぞを本当に尊重する気があるのか、かなり疑わしい。 米国と比べても、そんな風潮はずっと少ないと思う (たとえば、日本では聖書や偉い人の発言を引用するという習慣がない)。 しかし米国著作権法はこの実用主義のせいでベルヌ条約とは互換性がなくなってしまい、 だから最近まで米国はベルヌ条約に加盟できなかったらしい (米国は条約加盟のために国内法を修正している)。
しかし、米国の著作権に対する考え方はわかりやすくていいが、 そこで保護されてるような「ビジネス」を新山がやりたいと思うか? といえば、答えは明確にノーだろうね。 別に本を売ったりプログラムを売ったりすることに何の問題もないと思うが、 ただオレは「著作物の値段」というものを他のモノの値段と比べたときに、 他の人々よりもずっとシビアな判定をするんだと思う。(つまりケチともいう。)
ところで (てくるで)、人と対等に議論するというのはむずかしい。 いくら対等にしようとしても、たいていどっちか一方は「守り」になってしまう。 そして、新山はわりといつも「攻め」の側である。 これはオレの人格に欠陥があるからなのであろうか。
そのあと、あわてて雪がちらついてきた。が、すぐ止んでしまった。つまんねーの
それにしても。
オレは、こういうお客の攻撃をもっと短時間で切り上げる術を 身につけたほうがいいのではないか? しかし、あんまり冷酷に 追っ払ってしまうのもよくないと思うし…。 そういう人でもある程度マジメに応対しようとするこの会社の雰囲気は気に入っているのだ。 (だから儲からないんかもしれないケド。)
-=O=-
←これなに?
(そういえば、むかし日本にも login っていう負け犬っぽい雑誌があったけど、 まだあるのだろうか? 新山は 2秒ぐらい立ち読みしたことがある。 login と ;login じゃえらい違いだ。)
自分自身の経験からいえば、ライブラリを公開するさいに LGPL を選ぶことにはほとんどメリットがない。 たいていの人がライブラリを公開するさいに LGPL を選ぶ願望というのは「修正箇所を送ってほしい」というものだろうが、 MIT/X のようなゆるゆるのライセンスで公開しても、ちゃんと人はバグレポートをしてくれるし、 パッチも送ってくれる。逆に、この状態で修正箇所を知らせてくれない人は、 どのみち LGPL にしたところで知らせてくれないと思うのである。 ようするに、規則でもって人に協力を強いることはできないのだ。 これは、ある人にとっては非常に納得できる結論だろうけど、別の人にとっては 腹のたつ現実だろう。もちろん、新山は前者のほうだが。
どうでもいいけど、「11桁」というのはさいきん世界ではマジック・ナンバーになりつつあるようだ。 携帯の電話番号が11桁なら、住基ネットの番号も11桁。米国の電話番号も (最初の1まで入れるとして) 11桁。 そんで、ドイツの納税者番号も11桁だって? むかしから人間の短期記憶は 7桁ぐらいといわれている。 最近、脳が進化してきたのだろうか。
もし自閉症の逆の症状があるとしたら、新山はおそらくそれだ。 過度に人間化、擬人化しすぎるきらいがある。しかしこれはいつも疲れる。 人間じゃない人々は、どうやら疲れを知らない。Bringit.
別にどうでもいいのだけど、なんか気になったもので。
ところで (てくるで)、 マスコミの報道をマスコミのせいだけにするのは間違いだ、と思う。 おそらくこれは社会学者か心理学者かがすでに沢山研究してると思うけど、 たいていの人は報道における「確率」という概念を受け入れない。 つまり「…かもしれない」「…の可能性がある」という表現は、 ほぼ必ず「100パーセント 〜 である」「絶対に 〜 しない」 のどちらかに変換されて受けとられる (これがどちらに転ぶかは、マスコミのおおまかな論調や、 読者・視聴者の信じたいものによって決定される)。人間というのは基本的に はっきりしない考え方が苦手らしい。人間にかぎらず、一般的に霊長類の脳というのは 「誰がボスか」「どういうふうにイヤな奴をいじめるか」という社会的な計算をする様式で 発展してきたので、基本的にハードコアな科学的推論は苦手だという研究が… たしかどっかにあった。
“管制へ、どうやらハドソン河に降りるハメになりそうだ”
こういうテレビ番組のような凝ったコンテンツをつくる NYTimes は、 たいしたもんだと思う。日本のオンライン新聞でここまでやっているのは見たことない。 し、ある意味、情報の深さという点でテレビともまた違う。 こういう新聞であれば、カネを払ってでも読みたがる人は多いだろう。 新山は購読してないけど。
(追記) …と、思ったら、 米国のニュースサイトにいま一番カネをかけてるのは CNN らしい。 この会社はいまや Web 専門のニュースルームがあって、Web用のスタッフが 125人も働いてるんだって。
ひるがえって、 日本はどうなんだろう? もはや新山は web をみてる時間のかなりの割合が英語サイトになってしまったので、 日本の web にかんする事情をまったく知らない (興味もない)。日本国内にいるのに、 web をみるかぎりなんだか日本はあいかわらず外国のような感じがする。
それ以外にはとくに感想もなし。
ちなみに、写真以外の装飾はいたって地味である。必要最低限の情報しか書かれてないが、 なぜか 8月6日は「広島被爆64周年」などとちゃんと書いてあったり、 建国記念日などは明らかにほかと字体の違うフォントで、しかもカッコつきで 「(建国記念の日)」と書かれていたりする。 オヤ、しかしどこにも再生紙使用とは書いてないぞ… この evil scumbag め!!
ある人のいわく、「赤旗の購読料だけで議員とのコネが持てるなら安いもんだ」そうな。 はたして、本当に利用されてるのはどっちかね。
include
するとこれは「ライブラリの派生物」とみなされる、
とゆうわけ。あー、ややこしい。ちなみに LGPL v3 ではこれは許容されていて
「10行ぐらいまでならOK」とか書いてある。
どっちにしろ、最近の新山は GPL も LGPL もキライだ。 これは、アイデアとしてはいいのだが、問題は施行である。肝心の「なにをもって派生物と定義するか」 「なにをもってリンクと定義するか」という点がものすごく曖昧で、しかも国によって違うので、 さらに実際に訴えてみないと判断できないので (最終的な判断をするのはGNUでも著作権者でもなく裁判所だ)、 結局のところ GPL/LGPL のものを作る・使うと、どこまでもモヤモヤがつきまとう灰色の 世界に足を踏み入れてしまう。新山は自分で公開するソフトウェアのライセンスは ゆるいにこしたことはないと思っているが、人々の意見というのはさまざまだから。 (vnc2swfはライセンスを継承しているのでGPLから変えることができず、これは後悔している)
そしte, もちろん、C++のテンプレートなぞを喜んで使っている人間に同情する気はない。 つまりこの場合はアホの二乗なわけだから符号反転されて 1 に戻る。
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Yusuke Shinyama